2025年9月23日火曜日

さつまいもが大好きな二人


 さつまいもは収穫が終わった後、土をつけたまま軽トラックで納屋に運び、風通しの良い場所で乾燥させます。母(90歳)と息子(32歳)はさつまいもが大好きで…。

 この乾燥で甘みが増し、長期保存が可能になります。さらに時間をかけて追熟し、新聞紙に一本一本つつんで保管すれば、冬の間も美味しく食べることができます。焼きいも、いも天、大学いも、いもチップ、スイートポテト…。はい、私も二人に負けず劣らず大好きです。

 写真は、息子にどれが美味しいか、杖で指して見立てを教える母の姿です。私は真ん中が太くて両端が細い、紡錘状のさつまいもが一番美味しいと思っています…。

2025年9月22日月曜日

子どもの遊び場づくり①


 写真は岩山パークランド(岩手県盛岡市)です。昔、彼氏・彼女と来た、子ども会の旅行に随行した、そんな皆さんが大勢いるかと…。この空間、大人にとっても子どもにとっても魅力的です。

 以前、中央児童遊園るなぱあく(群馬県前橋市)を訪ねました。日本一安い遊園地として有名で、前橋市が指定管理者に委託して業務運営を行っています。ここも岩山パークランドも、昭和の遊園地感がいっぱいです。遊んでいる子どもの表情も何だか穏やかで…。やはり子どもが年中遊べる場所が欲しい、できたら全天候型の施設があったらなあ、そんな風に思います。

 雪も雨も災害級に降るし、夏は暑いし…。秋田の子育てに遊び場づくりの視点は不可欠です。この後も各地の施設を訪ねてみます。
※岩山パークランドは夏休み等以外は土日祝日の開園


河童の匙


 角館の中川地区でお話し会。主催は三ツ葉婦人会(田口恭子代表)です。久々の市内開催だったので、地元ネタ満載のお話し会になりました。会場の若神子センターは近くを桧木内川が流れていて、河童伝説が多彩です。

 と言うことで、まずは〝河童の匙(サジ)〟と言う民話からスタート。誰も知らないお話しだったようで、皆さん大喜びでした。ザックリ内容をお伝えすると…。「昔、角館小勝田の重兵衛堰周辺は木が生い茂って薄暗く、少し不気味な場所でした。川の流れがよどむ藤の下淵には、悪戯が過ぎる河童も住んでいて…。ある日、河童は勘助の家の馬を淵に引きずり込もうとして、逆に厩に連れて来られてしまいます。そこで主人の勘助に見つかり、必死に命乞いをして、何とか助けてもらいました。この恩義に河童は陶器の匙を差し出します。実はこの匙は、どんな薬も調合できる魔法の匙でした。おかげで勘助は万病に効く薬を売り出し、たいそう儲けたそうです」。

 集まった地域の皆さんから、昔に聞いたお話しを教えてもらいました。楽しい時間をありがとうございました。

2025年9月20日土曜日

世界でここだけの漬け物


 世界中を探しても、たぶん仙北市にしかない特別な漬け物、胡桃の味噌漬けをいただきました。写真で分かるように殻ごと漬け込んで殻ごと食べます。

 大変な時間と手間をかけ、やっと漬け上がる胡桃の味噌漬け。作業の開始は梅雨の頃で、まず青々と鈴なり状態の実をたたいて落とします。この時の殻の中は透明でゼリー状です。実は20日程度かけてアク抜きをします。毎朝一番で水を取り替え、そこに小糠を一掴み投げ込みながら…。最初は真っ黒だった水の色が変わらなくなった頃、スノコに上げて乾燥させます。黒い実になった胡桃は、味噌の中で3年眠り続け幻の漬け物になります。

 ご馳走してくれた下田三千雄さん(仙北市角館白岩)によると、もう漬けている人は他にいないかも…と。味は外見ほど塩っぽくなく、むしろ味噌(豆と米)の甘さが口に残ります。絶品です。


2025年9月19日金曜日

新・秋田弁講座


 一般社団法人市民活動あきたが、関東学院大学の島澤ゼミ受け入れで初めて行った「新・秋田弁講座」。人体の各部位を秋田弁では何と呼ぶのか、これをゲームにしてたら…、かなり盛り上がりました。

 例えば、「なじぎ」はどこを言った秋田弁か、「どのごぼ」はどこか…。それぞれを書き込んだシールを作り、主に首都圏出身のゼミ生が市民活動あきたメンバー(写真は鈴木達朗さん)の身体に貼っていきます。その様子を見守る地域のお母さんたちから、ゼミ生にたくさんのアドバイスが飛んで…。

 他にも「まなぐ」、「おどげ」、「ひじゃかぶ」、「あぐど」…、秋田弁ってホントにいいなあ。

2025年9月18日木曜日

島澤ゼミの市内合宿③


 「移住定住、そして起業」をテーマに、3日間の市内合宿を行った島澤ゼミ(関東学院大学経済学部)。最終日の今日は田口知明市長(写真中)、泉谷衆まちづくり課長(写真右)、松澤俊和商工係長(写真左)に出席をいただき…。

 行政の現状認識と政策内容、目標値の設定根拠などについて議論を交わしました。都市部と地方都市・農村部では、移住定住や起業の意味合いも役割も全く異なること、さらに仙北市の優位性と劣位性、人口の多少がどう作用するか、そもそも町の魅力や、そこに暮らす人々の人間性…。さまざまな視点からの質疑が続きました。観光資源に恵まれていること自体ポイントは高いのですが、自分の中のやる気や家族のタイミング、そして会いたい人や幸せにしたい人の存在…、そうですよね。

 今回のゼミ合宿は、多くの市民の皆さんからご協力をいただきました。仙北市はじめゲスト・ティーチャーをお引き受けいただいた方々に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

2025年9月17日水曜日

島澤ゼミの市内合宿②


 島澤ゼミ(関東学院大学経済学部)の仙北市合宿2日目。午前はお母さんたちの勉強会「こみっとカフェ」(松舘文子代表)に参加し、午後は移住者の会の代表や市内で起業に成功した2人の社長をお招きして…。

 ゼミ生はお母さんたちとの交流(写真上)で、先ずは地域課題を共有しました。特に交通手段の確保や除雪対策、空き家対策などで新たな制度が必要と考えた様子。また移住者の会の土屋和久代表(写真下右)や㈱遊名人の東風平蒔人社長(写真下中)、㈱リベンリ秋田の櫻井誠社長(写真下左)が出席した「移住定住・起業者懇談会」では、合宿に参加したゼミ生19人が全員質問を行い…、2時間にわたる長丁場の懇談会になりました。移住や起業の動機、仙北市を選んだ理由、成長戦略の描き方…、様々な質問に丁寧にお応えいただいた土屋さん、東風平さん、櫻井さん、本当にありがとうございました。

 仙北市での合宿が、皆さんの人生やビジネスプランの実現に役にたったら嬉しいです。島澤ゼミ生ガンバレー!。

2025年9月16日火曜日

島澤ゼミの市内合宿①


 関東学院大学経済学部(横浜市)の島澤ゼミが、昨年に続き仙北市で夏季合宿をスタートさせました。期間は18日までの3日間。今年のテーマは「移住定住、そして起業」です。

 一般社団法人市民活動あきたが全行程をサポート、仙北市のバックアップでゼミの研究活動は市内全域に拡大しました。島澤諭教授とゼミ生19人が足を運んだ面談者は4人、順に小田野直光さん(写真左下:小田野家14代当主・角館大弓会会長)、下田三千雄さん(写真右上:白岩文化経済研究所長・前白岩地区自治会長)、大信田潤一郎さん(写真右中:あきた芸術村わらび座営業次長)、門脇富士美さん(写真右下:秋田花まるっグリーンツーリズム推進協議会理事長)が、それぞれの取り組みを紹介。同郷の私でも知らなかった情報が多く、ゼミ生の皆さんにとっても、かなり刺激的な時間になったと思います。

 明日午前は地域の皆さんと交流会、午後は市内へ移住した方々、市内で起業した会社代表者等との懇談会です。心の中の日常にどんな革新が芽吹くでしょう。

2025年9月15日月曜日

ホッペが落ちるデザート


 じっけん農場に植えた落花生の収穫作業。実の付き方を見ると少し早いようです。沖縄では落花生をジーマーミと言いますが、この落花生の搾り汁で豆腐を作り、栽培中のサトウキビから黒蜜を作って…。

 実は昨年もジーマーミ豆腐を作って、皆さんに食べてもらいました。本当に好評でした(嬉しかった!)。もちっとしたジーマーミ豆腐にサトウキビの黒蜜をかけると、最高に美味しくてホッペが落ちるデザートになります。でも…、農場で落花生を栽培できた年はサトウキビが不作だったり、サトウキビが良く育った年は、落花生を栽培していなかったりで、落花生とサトウキビが両方収穫できそうな年は、はい、今年が初めてです。

 上手く進めば、年末には秋田産原料100%のジーマーミ豆腐が食べられますよ。

2025年9月14日日曜日

市政20周年式典で


 2005年9月20日、仙北市は誕生しました。それから20年、たくさんの出来事を経験し、やっと成人を迎えた若者のような自治体です。今日の式典には多くの子どもたちも参加して…。

 新たなスタートをお祝いしました。中でも感動した場面が、「つなぐ、つながる、私たちの仙北市〜未来へのバトン〜」(写真)の発表です。それぞれの地域の中学生が、それぞれの地域の特色を理解し、認め合い、歴史や文化や自然景観、人々の営みを守りながら、次代に挑戦する強い決意を口にしてくれました。素晴らしい発表でした。株式会社バスクリンの三枚堂正悟社長は、わざわざ私を見つけて歩み寄り、「仙北市の未来はきっと大丈夫ですよ」と少々興奮気味に話してくれました。同感です。

 私は、18個人・11企業団体の功労者を代表し、ごあいさつをさせていただきました。「人口減少とか少子高齢化とか、うな垂れる現実はありますが、それでも仙北市には2万2千人の市民の皆さまがいます。その市民の皆さまは、それぞれ様々な夢や得意を持っています。市長や議長や副市長や教育長もそうです。職員だってそうです。何も一人で背負わなくても、みんなで少しずつ辛いことを分け合い、得意な人の手を借りながら課題を克服すれば良いのです。得手に帆を揚げて前進ですよ」。
 皆さま、ありがとうございました。

2025年9月13日土曜日

ブログが250万アクセス


 皆さま、本当にありがとうございます。この〝みんな元気にな〜れ日記〟が250万アクセスを突破しました。ブログのスタートは2009年8月でした。それから16年…、

 ほぼ毎日その日の出来事を綴ってきました。市長時代は市の動きや政策にかけた思い、退任後は一般社団法人・市民活動あきたの活動、あれこれ考えたことなど、不思議なお話し…、まさに日記(備忘録)のような使い方をしています。200万アクセスが2023年5月でしたから、2年と少しで50万アクセスあった勘定です。読めばフッと気が楽になったり、コーヒーブレイクのお供になれたら嬉しいです。

 この後も、好奇心いっぱいで毎日を過ごしたいと思います。どうぞ末永いお付き合いをお願いします。

2025年9月12日金曜日

人口減少は地域をどう変える


 写真は能代市荷八田に伝わる塞の神・ジジとババです。身長は20センチ弱と小さく、子どもが背負える小型の移動式お堂の中に祀られています。お堂は集落の集会施設内に保管されていて…、

 以前、塞の神祭りは家内安全・無病息災・五穀豊穣を願い、大晦日から元旦にかけて開催されていました。お堂は子どもたち(中学2年生まで)が背負い、集落内を練り歩いて各家々を訪ねます。これらのことから、荷八田のジジとババはナマハゲと同じ来訪神と考えることもできそうです。お祭りで子どもたちは家々を訪ね、お小遣いやお菓子をもらい、一年で一番に楽しい地域行事だった…、自治会長の大高清勝さんはそんな風に懐かしがっていました。

 しかし近年は少子化が進み、塞の神祭りは20年近く開催できずにいます。先日、担ぎ手のいないお堂、その中に祀られたジジとババを見せてもらって、とても切なくなりました。子どもが減少して催行できない行事は、私の周りにもたくさんあります。それは子どもに限らず、です。人口減少が地域をどう変えているのか、切ない場面をできるだけ多く知ることが、きっと有効な対策を見出す力になります。

枕の呪文


 今朝で3日目の朝、これは習慣か、それとも潜在意識か、いや、呪文の効果か…。

 私は知りませんでした。周辺に聞くと小さい頃けっこうやっていた人もいます。〝起きたい時間の数だけ枕をたたく〟と言う呪文?、皆さんはご存知だったでしょうか。この前ラジオで聞いて、3日間試しました。前の晩、枕を5回たたいて就寝。はい、今朝まで5時(誤差30分前後)に目が覚めました。

 やっていて疑問が1つ。この半(30分)のたたき方をご存知の人がいたら教えてください。

2025年9月10日水曜日

太郎の妻の企て


 八郎太郎がカゴ山でマタギ仕事をしていた頃のお話しです。太郎の妻は美人でしたが嫉妬深い人で、太郎が泊まっている山小屋に女がいるのを見て、太郎を蛇にすることを企てました。まず…、

 妻は太郎がイワナを食べるよう、いつも米を研ぐカゴ山の麓の大淵にイワナを放ちました。そんなこととは知らず、太郎はイワナを捕まえ仲間の分まで食べてしまいます。すると異常なほどノドが渇き、川の水を飲み干す勢いでゴクゴクと身体に流し込み…、気がついた時は既に蛇体へと変化していました。太郎は仲間たちに別れを告げ、最初は大淵に沼をつくって棲み、ここが手狭になると七座に、そして最後は八郎潟へと移り棲んだと言うことです。

 このお話しの出典元は、「マタギ聞き書き(武藤鉄城さん著:河内書房新書)」です。マタギの間で伝承されてきた怪異譚は、どれも興味深いものばかり…。
※写真はマタギ小屋イメージ(白神マタギ舎HPより)


2025年9月9日火曜日

角館再発見


 角館のお祭り最終日、交流センターでは〝お祭りは昼もにぎやか交流まつり〟が開催されました。円山和子さんの歌謡ショウ、変面チンミンさんの変面ショウ、そして前知事の佐竹敬久さんと私は…。

 主催はにぎやか祭り実行委員会(宇奈月満・代表)で初の開催。佐竹さんと私は、角館再発見をテーマに自由に約1時間アイディアを出し合いました。私は「角館は全国でも文化と歴史と人の蓄積がダントツで豊かな町です。再発見には人への着目が重要ではないでしょうか」と発言。すると佐竹さんが「解体新書の挿絵を書いた小田野直武は、角館の出身で秋田蘭画の生みの親です。平賀源内の紹介で江戸に出て、杉田玄白、前野良沢と一緒に大仕事を成し遂げました。もっともっと評価されて良い人物です」と…。私は「歴史を紐解く作業で、角館の魅力、田沢湖の魅力、西木の魅力が蘇ります。人材は何もいま生きている人だけではありません。昔の人もそのネットワークも、総動員して再発見作業をしましょう」、そう会場の皆さんに呼びかけました。

 佐竹さんも私もおしゃべりな方です。宇奈月さん1時間は足りなかったかも…。

玉川大学のゼミ合宿で


 玉川大学(東京都町田市)工学部・小酒井正和教授のゼミをサポート。藍染体験、地域に伝わる民話、郷土料理…、秋田が初めての子ども達に、どう秋田を感じてもらえたでしょうか…。

 「ここにずっといたい」、終わりの会でそんなお話をしてくれた皆さん、本当にありがとうございます。いえいえ、感謝をするのは私たちのほうです。たくさんの気づきをいただいたのは、たぶん私たちのほうだったと思います。いつも目にするもの、食べるもの、流れる時間…、その日常に価値があることを改めて認識することができました。

 また来てくださいね。お待ちしています。

2025年9月7日日曜日

角館の浦島太郎


 先月お受けした取材が、今日オンエアになったようです(見ていなかった…)。番組はテレビ朝日のナニコレ珍百景。地域でまったく違う桃太郎・浦島太郎伝説のコーナー企画で、角館の浦島太郎を…。

 取材クルーは一日市内で聞き取りしたそうですが、「門脇さんがお話しした浦島太郎伝説は、誰に聞いても誰も知りません。知らな過ぎます。これはボツになるかも知れません」と言っていました。でも使ってくれたんですね、ありがとうございました。お話しは〝あきた怪異幻想譚(加藤貞仁著・無明社)に載っています。元ネタは武藤鉄城さんの〝全国昔話資料集成・角館昔話集〟です。どんなお話しかと言うと…。

 角館の浦島太郎は、漁師ではなく炭焼き職人です。また海もカメも出てきません。彼は桧木内川に毎正月マツやユズリ葉を流し、龍宮の繁栄を願っていました。これに感動した乙姫がお礼に彼を龍宮へ迎え、4日間を過ごして河原に戻ると400年の歳月が過ぎていたと言うもの。ちなみに最後は玉手箱ではなく、驚きと悲しさで流れ出た涙が、彼の身体を溶かして土に変えた、と…。桃太郎も浦島太郎も地域バージョンが多彩です。
※左上の写真は番組HPより


2025年9月6日土曜日

明日から角館のお祭り


 角館祭りのやま行事(角館のお祭り)が、いよいよ明日7日から始まります。角館神明社と成就院薬師堂の祭典行事で、1991年には国の重要無形民俗文化財、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録され…。

 秋田を代表するお祭りの一つです。9日までの期間中に町内では多彩なイベントが目白押しです。そんな中、交流センターでは「お祭りは昼もにぎやか交流まつり」(9日13時〜)が開催されます。角館のお祭りをさらに盛り上げたい、そして角館の魅力を再発見しようと、県内在住の芸人さん等有志が企画しました。歌謡ショー、変面ショーの他、佐竹前知事のトークライブもあります。この場面では私もステージにあげてもらいます。

 皆さんのご来場をお待ちします。入場は1000円で予約も可能。お問い合わせは実行委員会(☎090−2795−6175)まで。
※写真は成就院薬師堂前の大置山

2025年9月5日金曜日

半世紀ぶりの奇跡


 ABS秋田放送えび☆ステの生放送。今日も元気に出演できたことは100点。でもコメントはアリキタリで50点。さて、ヘトヘトに疲れて家に帰ると、コカ・コーラキャンペーン事務局から封書が届いていて…。

 何だろうと思いながら封を切ると、中の手紙に〝ご当選おめでとうございます〟の文字(写真)が…。そうだ、すっかり忘れていました。「自販機でジョージアを買って当たりが出たらもらえる!」キャンペーンに応募していたんだっけ。それが何ヶ月か経って当選証書が来て、ちゃんと中にはQUOカードが入っています。

 懸賞に当たったのは小学生の時、ソーセージの懸賞でちびっこ怪獣ヤダモンのメダルをもらって以来です。半世紀ぶりの奇跡、嬉しー!。

2025年9月4日木曜日

道祖神を訪ねて思った!


 横手市で打ち合わせ。ついでに十文字真角(まっかく)のカシマサマを訪ねました。なかなか見つけることができず、よく聞きに来る人がいると近所の人が話していました。と言うことは…。

 私だけ変な趣向を持っているわけではなく、そもそも道祖神が人を引き寄せる力を持っているんじゃないか、そんな風に思えてきます。多様で個性的な姿を今に伝える人形道祖神。その土地土地の歴史とか文化とか地域信仰とか住民の関係性とか、見た人が元気になれるエネルギーを発散する存在だと…。ああ、だから私も気持ちが消耗している時は、無性に会いたくなるんだな。

 疫病を蹴散らし、訪ねた人には元気を分けてくれる地域の守り神。秋田県内での確認数は100体とも150体とも言われ、ダントツ全国で一番です。皆さんも先ずはお近くを訪ねて元気を分けてもらっては…。

2025年9月3日水曜日

雷よけ呪文の始まり


 明け方までの稲光と雷鳴で、何度か〝クワバラ、クワバラ〟と口にしたような…。これ、雷よけの古典的な呪文です。1556年(弘治2年)、摂津国の欣勝寺にあった井戸に雷の子が落ちて…。

 その井戸はとても深く、雷の子はどうしても外に出られません。ついに〝出してくれ〜!〟と大声で助けを求める始末…。そんな雷の子に対し、和尚さんはサッサと井戸にフタをして懲らしめます。しばらくして井戸の底から、「和尚さん助けてください。このお寺やお寺が建つ桑原には二度と雷は落としません」との声。ニヤリと和尚さんは微笑み、「よし約束するなら出してやろう」と答え、井戸から救い出し証文を書かせ、天に帰してやりました。

 現在も欣勝寺(兵庫県三田市桑原)には雷井戸が残っています。同じように雷よけにご利益がある神社は全国に数社あって、仙北市西木町西荒井の雷(いかずち)神社もその一つです。
※写真上は三田市文化協会のHPから


負けないよ


 ひどい雨でした。先月の大雨に続き、各地で大変な災害が起きています。住宅被害、公共土木被害、農地農業用施設災害…、心が折れそうになりますが、負けないよ。負けてたまるか、ですよ!。

 今朝はあの激しい雨も雷も、まるでウソみたいな青空が見えます。止まない雨はない、明けない夜はない、本当にそう思います。困難な状況は決して永遠ではないし、これ以上に辛いことも滅多にありません。必ず苦しみには終わりが来て、あとは良い方向に向かうだけです。ここで諦めうなだれていると、次に訪れる幸せのチャンスを見逃してしまいます。

 じっけん農場のバタフライピーは結実が始まり、写真のようなサヤがたくさんあります。来年、美しい花を咲かせる種の準備が進んでいます。

2025年9月1日月曜日

ご褒美デザート


 この4年、介護してきた父(91歳)は自宅対応がいよいよ困難になり、お医者さまの勧めもあって先週入院しました。先日その病院から電話をいただき、今日は尿もれパットを持って…。

 病院を訪ねました。午後には診療計画とか作業療法の内容とか、父の日常の様子とか、いろんなお話しを聞くことができました。父は毎回の食事をほぼ平らげ、特段の問題行動もなく、しかし集団で行うレクやリハビリには距離をおいて…、穏やかな日常を暮らしているそうです。良かった。そうか、団体行動が苦手なあたりは私にも遺伝しています。

 心が弾む訪問ではありません。辛い現実を直視する場面です。ただ、何だか辛いだけの時間にしてはいけないような気がして…。そこで今日はガストでミニいちごミルク(写真)を食べました。ようし毎週ごと病院に通って、近くのお店でご褒美デザートを食べ尽くしてやる!。

2025年8月31日日曜日

スパッと消える


 今年も素晴らしい花火だった…。友人が大曲の花火の感想を話してくれました。さらに夜花火の芯入り割物は、花が開いた後、スパッと消えることが大切だと…。

 興味深い話しだったので、大曲の花火のオフィシャルサイトを見てみると…。次のように書かれていました。「打ち上げられた玉が最高点に達したときに、真円で開花し変化しながら一斉に消えるものが理想」とあります。あぁ花火の美しさは消え際にもあるんだと、いま頃になって初めて知りました。

 昔、大先輩と角館の桜を見ていて、「桜は散り際を愛でる花。桜も人も同じ」言っていたことを思い出します。花火や桜のような生き方、なかなか難しいです。
※写真は大仙市HPより


2025年8月30日土曜日

次世代に何をつなぐ


 写真は、土曜LIVE!あきたコメンテーター高橋今日子さんの息子さん仁翔(ひろと)くんとのツーショット。7歳の彼や次世代の皆さんに、私たちは秋田の何をつなげるのでしょう。

 思った通り、言いたかったメッセージの半分も口にできず番組は終了。こんなことは日常茶飯事です、そんな言い訳を準備しながら…、リハーサルスタジオで仁翔くんと記念撮影をしました。仁翔くん、大きくなっても秋田に留まってくれるでしょうか。どんな秋田だったら暮らしたいと思うのでしょうか。若い皆さんが思い描く秋田の実現に向け、大人の私たちはちゃんと頑張れているでしょうか。

 仁翔くんが持ってきたカムカムラズベリー(五城目町産ラズベリーを使用)、三菱食品の商品を初めてご馳走になりました。あれっ?美味しい。ありがとね!。

三菱の洋上風力撤退は…


 今日はAKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。番組は秒単位のコメントで、お話したいことが伝わるか心配です。一週間を振り返ると全く別々に起こった出来事が、実は根底で強く関係し合っていると…。

 日本の洋上風力は、再生可能エネルギー政策の中核に位置しています。国は2040年を目標に、再エネで電力全体の40〜50%を賄いたいと計画、全国12海域中、事業者と契約が済んだ10海域中の2海域が秋田沖でした。秋田沖と千葉沖と合わせ3海域を三菱商事を中心とした企業連合で受注、当時も想定外の安価な応札額と話題になりました。4年前の出来事です。その三菱商事連合が事業から撤退することを正式表明し、昨日、三菱商事の中西社長が秋田県知事に陳謝(写真)、鈴木知事が「社会的な責任もあると思う。しっかりとした対応を求めたい」と発言しています。なぜ撤退か、中西社長は様々な場面で幾つかの理由を口にしています。「当初見込んだコストが倍以上になっている。ウクライナ戦争後の世界的なインフレ、資材や人件費の高騰、円安…」、もちろん国家プロジェクトですから、撤退を考え直して欲しいと国も頑張りました。例えば物価変動分の一部を売電価格に反映できるようにしたり、再生エネルギーを利用する企業には直接高値で販売できるようにしたり…、それでも効果がなかったと言うことです。三菱商事の事業撤退は、国のエネルギー政策の方向性を変えるくらいインパクトがあります。いえ、秋田県内では洋上風力発電の事業開始に向け、既に多くの事業者が施設の建築や設備投資、人材確保などを進めていました。このタイミングでの撤退でどれくらいの影響が及ぶか、少なくないことは確かだと…。

 この夏の猛暑、そして大雨は異常気象と言う言葉で括られていますが、既に異常が恒常になっていますから、気候変動と考えた方が良いのかも知れません。猛暑も大雨(または大雪)も地球温暖化が要因と言われます。その温室効果ガスの排出を制限するには、原子力に頼らないのであれば、まず化石燃料から脱却し、再生可能エネルギーに転換することです。好き嫌いを横に置けば、洋上風力発電はその手法の一つだと思います。西木町上桧木内の大雨は山中の沢から大量の土砂を流出させ、田んぼを埋め尽くしました。あの場に立つと、田んぼが田んぼとして再生できるか不安になります。もしも再生ができなかったら、それはクマの活動エリアの拡大に繋がり、人の生活圏を狭めることになって…。ウクライナ戦争は両国だけでなく、欧米だけでなく、日本にも秋田にも大きな影響を及ぼしています。さらに気候変動が災害や動植物の活動を左右し、人の生活をますます脅かす…。様々な出来事の関係性を考えた一週間を、番組で何とか振り返ってみたいと思います。どうそご覧ください。
※写真は今朝の秋田魁新報


2025年8月29日金曜日

雲巌寺の邪鬼


 仙北市角館の白岩に建つ雲巌寺。曹洞宗の古刹で大好きなお寺さんです。若い時から訪ねた場所ですが、今回は山門の邪鬼を見たくて訪ねました。

 制作当時(山門の建立は1778年)は、たぶん全身が色彩にあふれていたかと…。今も朱や黒、白など色が残っていて想像を掻き立てます。顔の表情も体勢も本当に豊かで、まるで人生のあれこれを私たちに語っているようです。驚き、怒り、困惑、憂い…、いろんなお寺を見て歩きますが、笑っている像は余りありません。魔除けですからニコニコなんかしていられないのでしょう。

 人生には思いもよらない災いが起こります。その災いに立ち向かう力を、被災者にも支援者にもお貸しください。

2025年8月27日水曜日

ウチのウージ


 災害対応で一週間ほうっておいたウチのウージ(じっけん農場のサトウキビ)、伸びたなあ。もう育苗ハウスの天井を突き抜ける勢いです。

 昨年と同様、ここまでは順調です。この後の収穫(年末)、追熟(収穫後の雪下冬眠)、黒糖づくりまでは自信があります。でも…、秋田育ちの種茎を凍らせないで越冬して、来年の栽培に繋げるノウハウがありません(いえ今年も凍ってはいません。それなのに発芽しませんでした)。この壁を克服しない限り、胸を張って秋田ウージだと言えません。

 それにしても…、自分で搾って煮詰めた黒糖は絶品です。

明日を取りもどす


 未明の雷、そして激しい雨で被災地が心配になって…。日が明けてすぐ昨日までの作業現場に戻りました。6時過ぎには土砂災害警報が発令され、現在は市内3箇所に自主避難所が開設されています。

 私が見たところでは、昨日より河川は増水し泥水です。再災害が起こるような雨は、本当にもう要りません。天気予報が雨だったことで、今日のボランティア作業は中止になっています。でも住民の皆さんの復旧作業は続きます。発災してから一週間、体力も気力も困ぱい状況の中で頑張れるのは、一刻も早くの生活再建、そして故郷の明日を取りもどしたいからだと思います。

 皆さんのますますのご支援をお願いします。
※写真は今朝6時の西木町上桧木内坂本周辺


2025年8月26日火曜日

みんな抱えないで…


 豪雨後のお手伝い前に早朝ウォーキング。今年の夏は暑すぎて畑の野菜が良くありません。そう言えば去年と比べて、路上に落ちている青柿とか栗のイガとか多いかも…。

 これはきっと生理落下と言う現象です。病害虫被害とか暴風とか、そんな物理的な外的要因ではなくて、樹木自身が樹体の健康を維持するため、実り過ぎた果実を落とす…、自己防衛の手法で自然の出来事です。少し可愛そうな思いと、ご苦労さまと言う思いで、その実をよけて歩きます。

 人も生きていると荷物が多くなります。重い荷物で自身がつぶれないよう、全部を抱えないことです。柿も栗もそうしています。

2025年8月23日土曜日

思い出を諦めない


 豪雨で被災した友人宅の作業も3日目。家財はほとんど使い物になりませんが…、娘さんが泥まみれのアルバムを洗い、家族の思い出の写真を1枚いちまい丁寧に並べて干していて…。

 そうだね、亡くなったジイちゃんも施設にいるバアちゃんも、みんな笑顔でいるからね。小さい君も若い父ちゃんも母ちゃんもみんないるからね、大事だよね。流されてなくて良かったね。

 豪雨なんかで家族の思い出を諦めないでね。

2025年8月22日金曜日

ABSえび☆ステから


 今回の豪雨で被災した県内全ての皆さんに、えび☆ステからお見舞いとエールをいただきました。

 放送の本番前、番組出演者やスタッフの皆さんから次々にお見舞いの言葉、そして涙が込み上げるようなエールをいただきました。そんな思いを是非とも被災した全県の皆さんにお届けしたいと、スタジオにあったスケッチブックに「ガンバレ!!」となぐり書きをして…。番組終了直後に勢揃いしてもらって撮った写真です。

 明日は気温が上がる予報です。そして明後日は雨が降るかも…。「復旧作業は天候に合わせた体調管理、熱中症対策ではこまめな水分補給を意識して」と、そんな助言も預かってきました。たくさんの皆さんが災害に負けるなと。もちろん、私たちは負けませんよ。

2025年8月21日木曜日

おにぎり握って


 豪雨で被災した仙北市西木町の上桧木内地区で、今日は泥のかき出し作業をしました。服装は完全防備、お昼ご飯におにぎりを握り、水筒には氷とお茶、泥のかき出しは雪ベラです。はい、責任も弁当も自分持ち!。

 この地区は若い頃からお世話になった皆さんばかりです。中でも高校からずっと一緒の山田さん宅で作業開始。早く済ませて郵便局通りに行こうと思っていましたが…。とんでもありません、半日作業なんてムリムリ!。かき出し作業も被災家財の搬出も、まだまだ時間が必要でした。

 畳や絨毯は乾燥すれば幾らか軽くなりますが、泥は乾燥すると飛散して厄介です。みんなガンバレー!。

2025年8月20日水曜日

土の匂い


 あちこちでお見舞いと声かけをして、アッと言う間に水があがった話しを聞いて…。現場に立つと土が流れた匂いがしました。これまで何度も嗅いだ災害現場の匂いです。

 その記憶はどれも悔しくて悲しいものばかり。どうかどうか、これ以上の被害が起こりませんように。この後また強い雨がありそうです。まだ大丈夫と思わないで早め早めの避難行動が大事です。何より生命を守ってください。私も周りの皆さんも、天候が回復したら浸水家財の運び出しとか、ドロかきとか床掃除とか、力仕事だったり片付けだったら少しは役に立てるかもと…。

 県は仙北市に対し、災害救助法の適用を決めました。被災者を一人にしないと、行政も生活再建にしっかり寄り添ってくれます。ガンバレ!、ガンバレ!。

2025年8月19日火曜日

梅沢の踊る大猫


 昔、生保内街道から少し入った梅沢集落に年老いた大猫がいました。日中はほとんど寝ていますが夜になると動き出し、軒下に干してあった手ぬぐいを肩にかけ何処かに出かけます。

 家の者は不思議に思いながら後をついて行くことにしました。どうやら行先は天正寺の境内です。近づくにつれ賑やかな太鼓や笛の音、たくさんの笑い声が聞こえてきました。見つからないよう木の陰に隠れて目を凝らすと…、何やら様々なバケモノが集まり、楽しそうに踊ったり跳ねたりしています。少し手前から手を打ち調子をとる大猫、その音で大猫が来たことを知ったバケモノたちは、「梅沢の大猫が来たぞ。さあ早く踊って見せてくれ」と囃し立てます。大猫はすぐ頬かぶりをして、他のどんなバケモノよりも上手に踊るのでした。

 ビックリした家の者は、気付かれないよう静かにその場を離れました。しかし家に帰ると、その大猫は既に玄関にいて、「オレが踊ったことは誰にも言ってはならないぞ」と、おっかない目で睨み付けるのです。「分かった分かった」と家の者が答えると、安心したようにその場を去って…。その後いったい大猫は何処に行ったか、知る人は誰もいません。
※全国昔話資料集成・角館昔話集(編者:武藤鉄城)

2025年8月18日月曜日

ハグロトンボの夢


 ウォーキングで何度も見かけるハグロトンボ。そのせいか、明け方はハグロトンボになって空を飛ぶ夢をみました。自由にあっちこっち飛んで疲れて草の葉に降りてウトウトして…。そこで目が覚めましたが、あれっ?…。

 まるで胡蝶の夢です。トンボになって空を飛ぶ夢を見ているのが私なのか、それとも夢で見たトンボが本当の私で、今の私はトンボが見ている夢なのではないか…。少しややこしいですが、こうなると私はトンボなのか人なのか自信がありません。でも何だかワクワクします。かなり面白い状況です。

 今晩はじっくり睡眠をとって、私がトンボなのかトンボの夢なのか、見極めようと思います。


2025年8月17日日曜日

怪談ナイト


 今日で6回目になる亀の井ホテル田沢湖の“お話し会”。お客さまから、「こんな地域を感じるイベントが旅行者には何より楽しい」と感想をいただきました。今日は少し怖いお話しも追加して…。

 いつもは、たつこ伝説・太郎伝説です。これをサクッと凝縮し残時間を怖いお話しにまわしました。写真の演目は〜お夏の祟り〜(角館版の番町皿屋敷)です。子ども数人が途中退席したので心配しましたが、後でご両親に聞くと「怖くなって席を立った」とのこと。いっそ、市内に伝わる怪談を市民の皆さんに聞いてもらう、怪談ナイトのお話し会が楽しいかも…。

 埋もれている昔話、まだまだありそうです。

家、売ります。


 道の駅かみこあにで昼食。その後で駅内を物色中に見つけた張り紙にビックリ!。「すごいな、最近の道の駅は家まで売ってるんだ。新手の空き家対策だな」と感心したら…。

 またまた早合点。よく見るとミニチュアのかやぶき屋で木工製品でした。これはこれで素敵です。ところで第1号の道の駅は1993年の登録で、道の駅豊栄(新潟県)など全国103個所でした。その後どんどん増え、この6月現在で全国1230箇所に。制度がスタートした当時は道路利用者の休憩施設でしたが、物産販売、観光拠点、防災センター化など、多様な機能強化で今も進化を続けています。

 最近は道の駅が目的地になっていたり、観光や交通の拠点地化を進める自治体が増えてきました。やはり外から来る皆さんへの総合案内役でしょうから、早合点でしたが…、この際いっそのこと、移住・定住、不動産紹介の仕事もしたらどうかな、と…。

2025年8月15日金曜日

いまを、戦前にさせない


 今日のABS秋田放送えび☆ステは、通常枠と報道番組が合体した終戦80年の特別番組。「いまを、戦前にさせない」と題し、県内のたくさんの取組みが紹介されました。出演の高橋大輔さん(写真中央)は探検家で…。

 高橋さんは男鹿に墜落したB29の残骸を発見し、墜落で生き残った米兵マーチンさんが県内で過ごした足取りを追いました。このVTRは涙でモニターがかすんでしまうほど感動しました。秋田県人は敵国の19歳の青年を手厚くもてなし、祖国に帰るまで面倒をみたのです。高橋さんが見つけたのは機体の一部ですが、それだけではなかった…。後年、マーチンさんは再び秋田を訪れ、お世話になった皆さんに御礼行脚をします。

 ところで私、高橋さんの本を何冊も読んでいます。いま読んでいる“仮面をとった浦島太郎”(朝日文庫)にサインをしてもらって、すごく嬉しいです!。

2025年8月14日木曜日

笑顔の青いラーメン


 意外にちゃんと美味しい…、そんな評判の青いラーメン(田沢湖ジェラート夏休み店)。皆さん実食の上でお確かめください。お店は16日(土)再開です。

 ご注文をいただいた皆さんには、なぜ美味しいのか舞台裏を説明しています。すると、さらに美味しくなる提案をいただくことも多く、完全にお客さまと共同開発のメニューになっています。何より嬉しいのは、食べた皆さんの笑顔、笑顔、笑顔…。

 青いうどん?、はい、試してま〜す!。

2025年8月13日水曜日

鬼籍の先輩とイッパイ…


 調べ物をしていて本をめくったら、20年以上も前の新聞の切り抜きが出てきました。田沢湖の水質改善を進める署名活動で、その成果を県知事に届けた時のものです。あの時に一緒だった西木正明さんも三浦久兵衛さんも鬼籍に入り…。

 今はもう教えを乞うことができません。署名活動を仕掛けた皆さんの中には、切り抜きが出てきた本の所有者・門脇勝さんもいました。門脇さんはこの記事が出た1年後に亡くなっていて、三浦久兵衛さんと同様にクニマス発見の喜びを分かち合えませんでした。そんな先輩の皆さんは多数います。

 今日は、日没の後で迎え火を焚きました。今ごろ先輩の皆さんは家族と再会しご馳走になっているかと…。でも少し経ったら抜け出して、夢の中でイッパイやりませんか。旅立たれた後から今日までの情報は提供します。それで今後の活動展開をどうかアドバイスいただければと思っています。

ひまわり畑


 今年みた中で最高のひまわり畑。各地は極端な高温や乾燥で株の生育不順が目立ちましたが、ここは見事に咲いていました。

 場所は秋田内陸縦貫鉄道の堀之内東踏切(仙北市西木町内)付近。田沢湖ジェラート夏休み店に出勤する朝、何度か立ち寄ってみました(写真は一週間前に撮影したもの)。今年はどこも管理が大変だった話しを聞きますが、ここはお日さまに向かって、みんな笑顔で咲いています。

 可愛いです。

2025年8月11日月曜日

12日・13日も開店


 田沢湖ジェラート夏休み店からのお知らせです。実は、お盆休みにしようと思っていた12日と13日は、皆さまからリクエストがあって急きょ開店することになりました。ワンオペなのでジェラートとか…。

 込み具合にもよりますが、一人では全メニューをお出しできないかも知れません。夏休みの店の店長からは、看板商品の青と白のジェラートは確実に提供するよう指示がありました。はい、頑張ります。時間に余裕があれば、その他のメニュー、さらにお話しの会など、皆さまのご要望にできる限りお応えしたいです。

 先ずは、お気軽にお立ち寄りください。時間は10時30分から16時まで。場所は仙北市西木町桧木内相内4番地、たつこ像が目印です。


2025年8月10日日曜日

お夏の祟り


 昔、角館を治める芦名のお殿さまが院内の大蔵観音をお参りし、その帰り道に神成沢の民家に立ち寄りました。喉が乾いて仕方なかったのです。その家の娘・お夏がお茶を入れお殿さまに差し出すと、その美しさに一目惚れしたお殿さまは…。

 角館の城に出て身の回りの世話をするよう奉公を命じました。嫌でしたが逆らうこともできず…、お夏のお城務めが始まりました。そんなある晩、お城で客人をもてなす酒盛りがありました。お殿さまはお夏を呼び出し、太閤殿下(豊臣秀吉)からいただいた10枚のお皿にご馳走を盛り付けるよう申し付けました。宴会は大成功でした。ところが客人が帰った後、1枚のお皿が割れていることに気づいたお夏は、びっくりしてお殿さまに報告。お殿さまは思い通りにならないお夏をこの時とばかりに罵り、お皿を割ったのはお夏と決めつけ、ついには城内の枯れ井戸に突き落として殺してしまいます。

 それ以降、夜な夜なお皿の枚数を数えるお夏の幽霊が出てお殿さまは狂乱。奥方は土川の小杉山に移り、また息子は病死、さらに3歳になる孫も縁側から落ちて死亡…、芦名家が断絶したのはお夏の祟りだと言われています。その後、お夏が死んだ井戸は夏の井戸、よく洗濯に行った沢は夏埋沢(なつめざわ)と呼ばれるようになりました。


お帰りなさい


 帰省の皆さま、お帰りなさい。田沢湖ジェラート夏休み店からのお知らせです。開店は10時30分から16時まで。ご要望の方には田沢湖の伝説、たつこと太郎の物語をお話しします。お気軽にお声かけください。

 夏休み店は小さなお店です。青いジェラートは田沢湖を再現しています。バタフライピーから抽出した天然色素を使用しました。たつこさんのクッキースプーンでお召し上がりください。白いジェラートは八郎湖を再現しています。日本海と交わる八郎湖をイメージして少し塩味があります。こちらは八郎太郎さんのクッキースプーンでお召し上がりください。2つのジェラートは岩手県雫石町にある人気店・松ぼっくりさんと共同開発しました。クッキースプーンは店主が一本いっぽん手焼きしています。

 たつこさんと八郎太郎さん恋人同士です。そんな愛の伝説をお話ししたくてウズウズしています。もちろん無料です。お時間のある方はお声かけください。お店は仙北市西木町桧木内相内4番地、お店の前のたつこ像が目印です。

2025年8月9日土曜日

8月9日を忘れない


 早朝、仏花を持って田沢の供養佛へ。2013年8月9日の土石流災害で、土砂に飲み込まれ亡くなった6人の皆さんを訪ねました。あれから12年です。

 「ここに生きる」と刻まれた慰霊碑に花を手向け、ご冥福をお祈りしました。そして少しだけ私や家族の近況報告もしました。市長職を離れてもうすぐ4年、毎年この日はここに来て、同じように皆さんとお話しをしています。決して8月9日を忘れることはありません。生前もお世話になった羽川喜一郎さん、ナツさん、一夫さん、龍子さん、羽根川稔さん、田口孝さん…、世の中はあの頃とずいぶん変わっていますよ。

 それにしても異常気象が日常になりつつあります。私は激しい雨音を聞くと、今もじっとしていることができません。こんな悲しい災害がこの先は二度と起こりませんように…。


2025年8月8日金曜日

老犬の介護について


 ABS秋田放送えび☆ステ今週の特集は、「犬の介護現場に密着」です。長く生活を共にした犬や猫は家族です。そんな彼らの老後に私たちはどう向き合えば良いのか、家族だけで抱えきれない時の対応は…。

 とても切実な問いかけでした。若い方々も同居している世帯だったら、例えば獣医師さんとか愛玩動物看護師さんとか、または老犬介護士さんとかペット介護士さんとか、いろんな方々の指導やサポートをいただくことも可能でしょう。でも息子さんや娘さんが家を出ている家庭では、お爺ちゃんやお婆ちゃんが老犬の世話をする老老介護の可能性が高く、人もペットもお互い疲労困ぱいするケースもあると…。番組では老犬の介護を決心した家族が、老犬介護士さんと一緒にリハビリトレーニングを継続し、少しずつ機能を回復していく様子が放映されました。

 子犬や子猫はそれだけで可愛いですが、ペットも家族と共に歳を重ねます。晩年になった時の家族の介護パワーは大丈夫か、ペットを飼う前にしっかり考えてください。一方、社会で介護パワーをどう維持拡大するか、行政と民間の積極的な関わり合いや仕組みづくりが必要だと感じました。

2025年8月7日木曜日

やまだのきみ


 秋田内陸縦貫鉄道の大野台駅ちかく、やまだ農園やまだのきみ直売所を訪ねました。お目当ては、やまだのきみ(山田市右ェ門さんと奥さんが育てたとうもろこし)です。美味さのレベルが違います。

 テレビ番組の取材でお伺いして以来、毎年この時期になると会いたくて食べたくて…。私はお昼前に着きましたが、大きいサイズのきびは既に売り切れでした(なんたって行列ができる直売所です。午前の早い時間に行くことをオススメします)。お父さんに「今年は天気が続いて大変だったな」と言うと、「雨が降らなくて大変だった。アライグマも悪さしてな」と。そんな苦労の結実を一刻も早く食べたくて、「母さん、まだ茹でたきみあるが?」と聞くと、「まだあるある」と茹でたてのきびを出してもらって…。

 ああ美味い!。

北欧ウォーキング


 素敵なログハウスで休憩、窓から見える芝生広場も本当に綺麗です。自宅から車で1時間少し…、ここ(北欧の杜公園)は贅沢な避暑気分が味わえます。

 園内には様々な施設、多彩なイベントがありますが、私はいつも歩くだけです。それでも充分に楽しめます。木陰に入ると吹く風も爽やかで、田んぼ道や街中を歩く時とは全く違う清涼感があります。

 皆さんもどうぞ。

2025年8月6日水曜日

コメの増産に向けて


 コメの安定供給に関する閣僚会議で、石破茂首相は「コメは増産に舵を切る」ことを表明しました。2027年以降になるそうですが、議論の道筋には農村再生の視点が不可欠で…。

 50年余に渡る減反政策からの大転換で、間違いなく日本農業の分岐点になります。この機会に、どうか農村の再生がコメの安定供給には不可欠だと、そんな思いで取り組んで欲しいと思います。増産に転じると言えば、全農家が増産モードに切り替わるわけではありません。何より農業者の確保、田んぼの確保、田んぼ周辺の生産環境の確保、例えば地域コミュニティ、水利、有害鳥獣対策、所得保障など、多くの課題をうやむやにして増産は叶いません。

 生産と生活が一緒の農村再生を進めることです。それには、それぞれ一つひとつの課題を政策化して、パッケージで提供することが効果的ではないでしょうか。