2025年7月29日火曜日

最強の抱返神社で雨乞い


 仙北市田沢湖の抱返神社(だきがえりじんじゃ)は、たぶん県内最強の雨乞い神社です。龍神や水波能売神(みつはのめのかみ)を祀り、これまで内外の皆さんの信仰を集めてきました。この夏のお天気続きで…。

 農家の皆さんは水不足対策に懸命です。それで全県の農家代表(自称)で抱返神社を参拝、「何とか適度の雨をお願いします」と雨乞いしてきました。ここで雨乞いをしたのは2度目です。前回は2012年、玉川ダムの水が枯れてダムに沈んだ集落が見えた年です。あの時は市長として関係省庁に要請活動をしましたが、一番最初に訪ねた場所が実は抱返神社でした。どうして抱返神社の力を信用しているか…、この辺り一帯は開墾地ですが、昔から水が不足していたため、奈良から水神様(水波能売神)を分けてもらって守護神としたこと、さらに龍神(水神)を祀っているのですから、こんな場所は他にありません。干ばつの度に雨乞いをして、その度にちゃんと雨が降り、多くの農民を救ってきた実績も最大評価に値します。

 ちなみに、県内には他にも鹿渡の雨乞い伝説、森山の雨乞い伝説などがあります。森山の雨乞いは、夜中に松明を灯し、桶に入れたイワシの塩辛を担いで山頂に登り、禿倉の扉に塗って逃げ帰る、なかなかシュールな方法が記録に残っています。

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