戦国大名・戸沢一族は、信仰を尊び慈悲憐憫を家風とした武家集団でした。その戸沢氏が、桧木内(現:仙北市西木町)に館を構えていた頃の伝説です。敵対する武将から「戸沢館は大蛇に守られている」との噂がたって…。
しかもその大蛇には耳があったと言うのです。秋田の伝説(長山幹丸著)では、「この大蛇は今では奥石森と言う大小の石が散乱する山に引っ越した」とされています。しかし昭和になった後、その奥石森にワラビ採りに入った女たちが、耳のあるヘビを見たとの書き込みも残されていて…。もしかしたら、戸沢一族を守った耳のあるヘビが、今も奥山のどこかに生き続けているのかも…。
戸沢氏は今も多くの歴史学者の研究対象です。理由は、一族の出所や後ろ盾など謎が多いからだと…。何にしても魅力的な一族です。
※写真は山梨県大月市に伝わる掛軸。
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