2016年11月29日火曜日

無人運転バス公道実証実験の短編ビデオ

  11月13日に実施した「無人運転バス公道実証実験」を、2分の記録ビデオにまとめました。制作は市役所の若手グループ〝近未来のまち映像プロジェクト〟です。ユーチューブにもアップしています。ご覧ください。
https://youtu.be/3-7-vgYlL9E

12月定例議会がスタートしました

12月議会がスタートしました。冒頭の市政報告は、http://www.city.semboku.akita.jp/government/mayor/documents/H28_08shiseihoukoku.pdf
でご確認ください。また市議会庁舎建設特別委員会委員長から、重要な報告がありました。

  同委員長からは、先の9月議会で同特別委の提案が議会本会議で否決となったことで、これ以上の調査研究は理論矛盾に陥ると判断し、特別委員会は終了することが決定しました。また議員報酬の改定条例案では、庁舎事案で議会責任が果たせなかったこと等を理由に否決。連動して支給月額の引上げ予算案も否決しました。

  なお平成27年度の一般会計決算は、企業誘致の不調や、職員の贈収賄事件の発生などで不承認となりました。人事関連2案は可決となりました。

2016年11月28日月曜日

仙北市と青山学院大学が包括連携協定を締結

 本日の午前、仙北市と青山学院大学は包括連携協定を締結しました。写真は中央が三木義一・青山学院大学学長、左が立会人の青柳宗五郎・仙北市議会議長、右が私です。

 締結式は、同大学の田中正郎・副学長、橋本修・副学長にも出席をいただきました。冒頭、私から「青山学院大学の人的資源とネットワークで、様々な取り組みを展開する基盤ができました。子ども達の修学旅行先として、また英語力向上プログラムのパートナーとして、また大学キャンパスでの仙北市PR作戦、芸術活動の相互乗り入れ、学内の駅伝チームや各運動部・文化部の合宿誘致などを進めたいと思います。世界に開かれた渋谷の街に、仙北市の最前線基地ができた思いです」とあいさつ。特に正月明け早々の箱根駅伝の3連覇を期して、美味しいあきたこまち180キロを贈呈しました。

 三木学長は、「大学が取り組むグローバル化、さらにグローカル化の実践地として、国内の複数の自治体との包括協定を締結してきましたが、仙北市はその中でも最も北の街です。観光素材の豊かさや、英語特区のステージとして、また学生の合宿先として、超イイ条件が揃っています。これからの展開が楽しみです」とお話をいただきました。

 この後、控え室で三木学長から、「先ずは学生に冬場の雪下ろし体験をさせたいですね。それと冬の年中行事を組み合わせて、魅力的な体験プログラムを検討してくださいとのご要望もいただきました。すぐに着手します。
 なお、この包括連携協定にあたり、角館出身で仙北市観光大使の橋本副学長には大変なご尽力をいただきました。ありがとうございました。

2016年11月27日日曜日

仕事と床屋と宇多田ヒカル

 昨日は市政報告の調整で田沢湖庁舎。でも休日仕事も辛くありません。だって夕方は散髪でしたから!。床屋さんが大好きです。クラシックなお店も全国チェーンも特定しないで、いろんなお店を訪ねます。腕が良いのに不愛想なおじさん、世間話の度が過ぎてお客を逃しそうなおばさん、耳掃除やマッサージを売り物にしているお姉さん…。近いうち、「アナタのまちの床屋さん」と言う本を出版しようと思っているくらいです。

 今日のお店のご主人は〝ラジオ派〟とお見受けしました。ラジオはニュースも天気予報も音楽もあって、何だか得した気分になれます。そして突然、宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」が流れました。
    彼女はデビュー以来、私の人生の分岐点でいつも一緒です。

 「Automatic」を歌う彼女は15歳でした。私は地域活動にも行政機能にも限界を感じ、実体的なまちづくりの情熱に戸惑う39歳。そこに無名の少女がさっと現れ、世の中の価値観を一変させてしまったのです。彼女自身が「留まっていては何も生まれない」と言うメッセージでした。さらに3年後に18歳で紀里谷和明氏と結婚。同月、私も42歳で県議選に出馬するため役所を退職しました。

 「Keep Tryin'」は、2度目の県議選を悩んでいた頃のヒット曲です。「標的になって泥に飛び込んでLadyレッツゴー」のフレーズに、どれだけ励まされたことか。以降、何かに立ち往生する度に、耳の奥で彼女の歌声が聞こえました。しかし彼女は5年前から「人間活動」に入り、姿を見ることができませんでした。そんな経緯があって先月の「NEWS ZERO」です。まさに積み上がった懸案に判断が必要なタイミングで、彼女と再会できました。

 話が長くなりました。そんな訳で床屋さんを出て真っすぐCDショップへ向かいました。いま「ファントーム」からエネルギーを充電中です。

2016年11月25日金曜日

財務省と国土交通省で事業要望活動

 財務省と国土交通省の事業要望で、仙台・都内を歩いています。案件は国道46号と国道105号の整備促進、八幡平山系の直轄砂防事業(3つの整備期成同盟会会長は仙北市長:写真は国土交通省の武藤浩・事務次官、財務省の福田淳一・主計局長など)です。

 昨日の東北地方整備局を皮切りに、今日午前はまず国土交通省、続いて財務省を訪ねました。さらに国会議員の皆さんに要請活動中です。
 ところで国土交通省では武藤浩・事務次官、道路局では石川雄一・局長、水管理国土保全局では山田邦博・局長に面談。事業の必要性を説明させていただきました。また財務省では主計局を訪ね、福田淳一・局長に予算要望を行いました。道路2本は国土の縦と横の重要路線です。46号はサンセット・サンライズラインと言えます。日本海側と太平洋側の産業文化、医療連携に欠かすことができませんが、線形がひと昔前の状況で何としても早期の高規格化が必要です。仙岩トンネルの改修も視野に入れています。105号は秋田県の背骨です。生活安定は当然のこと、インバウンド路線としても注目度が高まる中、大覚野峠が難所となっています。冬まつりが盛んな地域で、「秋田の観光は冬にあり」と声を高く説明をしました。また直轄砂防は活火山を抱え、著名な温泉群が集中している地元にとって、安全対策は欠かせません。
 いずれの対策も早期の改善を目指します。住民の皆さんが積極的に活動を展開してくれる今がチャンスです。

 各省の訪問に随行をいただいた御法川信英・財務金融委員会委員長、ありがとうございました。

2016年11月23日水曜日

広瀬栄・兵庫県養父市長の言葉

午後に上京。内閣府永田町合同庁舎で旅行業法の規制緩和を議論。内閣府・国家戦略特区ワーキンググループ・観光庁…。皆さんのスピード感は本当にスゴイ!。その後、仙北市地方創生アドバイザーで、テレビでもお馴染みの岸博幸先生(慶應義塾大学大学院教授)、そして国家戦略特区の先輩、兵庫県養父市の広瀬栄市長と対談。この様子は12月24日にBS朝日特番で放送予定です。

 岸先生には、最近の仙北市の様子、特区進捗状況などを報告し、様々なアドバイスをいただきました。近いうちにお出でをいただけるかも知れません。広瀬市長は選挙が終わったばかりで、お疲れだったと思います。さらに収録が22時を超えていました。それでも秋田の地酒、稲庭うどん、きりたんぽ鍋を飲んで食べて、たくさんのお話しもいただきました(写真)。

 広瀬市長の印象的だった言葉は、「特区は可能性の扉を開く鍵です。養父市はこの鍵を使って、養父市が抱える問題を解決するんです」。少しショックでした。仙北市の取り組みは、少し肩に力が入り過ぎていたかも知れません。早く取り組み実績を上げないと、規制緩和メニューの全国展開を考える国にブレーキをかけてしまう、ご迷惑をおかけしてしまう…、そんな思いが強くありました。広瀬市長の言う通り、何より「市民に役立つ特区」です。

2016年11月21日月曜日

田沢湖高原で源泉の切り替え通水式

 本日午前、田沢湖高原地区の宿泊施設が使用してきたカラ吹き源泉を、新源泉(水沢源泉)に切り替える通水式を行いました。半世紀を超え愛されてきた市の温泉事業は、安全な新源泉からの引湯でさらなる発展を目指します。

 カラ吹き源泉は老朽化で湯量や湯温に問題を抱えていました。そこで平成26年の年末、地元の温泉関係者と市の連携で温泉利用連絡協議会を立ち上げ、カラ吹き源泉から新たな源泉に移行する準備を進めていました。その直後、平成27年3月にカラ吹き源泉の調整作業で死亡事故が起こりました。亡くなられた3名の皆様に改めてお悔やみを申し上げます。また事故調査委員会からも硫化水素ガス濃度の高い源泉使用を改めるよう、答申がありました。これらにしっかり対応したいと事業化を早め、延長約3.3㎞に及ぶ引湯管を敷設するなどして、今回の切り替えが実現できました。

 新源泉は10月末から供用を開始しています。関係の皆様のご協力とご理解に、心から感謝を申し上げます。仙北市観光の主力と言える温泉事業です。ますます多くの皆様のご来市をお待ちします。

2016年11月20日日曜日

麻生太郎・副総理へ事業要望

 本日の午後、衆議院財務金融委員会の御法川信英・委員長のご配慮で、財務大臣を勤める麻生太郎・副総理へ仙北市の懸案事項を要望させていただきました。会場は大曲エンパイヤホテルです。

 要望会は、佐竹敬久・県知事や県南の市町村長、市町村議会議長などが出席しました。先月の国家戦略特区諮問会議(会場:総理官邸)で、麻生副総理とお会いしていたこともあり、仙北市からの要望は「この前の話だね」的な距離感です。

 要望内容は、玉川温泉の岩盤浴再開や田沢湖再生、国道46号と国道105号の整備促進、農業農村整備事業の早期完成など。また会話の中で「無人バスの走行実験」についてお話が及びました。
 麻生副総理、金田大臣、ありがとうございました。

新たな市役所庁舎整手法の説明会がスタート

仙北市役所の庁舎整備説明会が、本日(19日)田沢湖地区からスタートしました。明日は角館地区、明後日は西木地区で開催します。

 統合庁舎の整備案については、市議会特別委員会が執行部案の角館病院跡地案を修正し、角館駅前案をまとめました。しかし同案の関連議案は9月定例議会本会議で否決され、特別委員会は議論が中断、市議会全会派が解散するなど、事態の進展が困難な状況になっていました。私は現状下で統合庁舎の建築は困難と判断し、組織再編と合わせ、老朽化した角館庁舎の移転改築も含め、分庁舎方式から総合支所方式への転換を議会に再提案しました。今回の市民説明会は、その内容を市民にお伝えし、ご意見をいただこうと開催するものです。

 今日の田沢湖会場でも、様々なご意見をいただきました。角館地区・西木地区の説明会に多くの皆さんのご来場をお待ちします。
・20日(日) 18時~ 角館交流センター
・21日(月) 18時30分~ 西木開発センター

2016年11月19日土曜日

アロマセラピー学会が東北地方会を仙北市で開催

 本日の午後、日本アロマセラピー学会が東北地方会を仙北市で開催しました。国家戦略特区・地方創生特区として、温泉療法の確立を目指す仙北市の取り組みに着目をいただいての開催と聞きました。終了後、同学会関係者の皆さんと記念写真をパチリ!。

 学会では「総合医療による地方創生」と題した塩田清二先生(日本アロマセラピー学会理事長・星薬科大学教授)のお話、「仙北市の温泉療法の取り組み」と題した柴田裕先生(田沢湖病院副院長)のお話、「菊芋の成分分析と機能的意義」と題した田母神繁先生(秋田大学教授)のお話、「美郷雪華の開発と取り組み」と題した川人紫先生(熊本大学客員准教授)のお話、高橋玄朴先生(筑波大学講師)にはヨガ実技の指導など、とても多彩なプログラムでした。

 市が進めるヘルスケアツーリズムと重なり合うことで、大きな効果が期待できます。アロマセラピー学会との連携を強化します。

2016年11月18日金曜日

第2回の仙北市総合教育会議を開催

 本日午前、第2回総合教育会議を開催しました。案件は市立小・中学校の適正配置(8月に行ったアンケート調査結果の分析)や、総合給食センター、総合体育館の建設…など。またインバウンド対策でも新たな提案を行いました。

 小・中学校の適正配置については、この後、市議会や市民の皆さんに説明報告をし、議論を高めていきたいと思います。給食センターは市内の3ヶ所のどれもが老朽化していて、これらを何とか統合新築したいと言う構想の素案づくりです。総合体育館は各種大会を開催できる体育館の実現を図ろうというもので、余り時間をかけずに実現したいと考えています。

 インバウンド対策は、例えば海外からお迎えするお客様に、日本古来の各種競技の実演をお見せすることができないか(写真は弓道)、仙北市体育協会などの協力もいただきながら、検討を進めて欲しい旨を指示しました。

経営情報学会の中小企業TI経営研究部会が仙北市で大会開催を決定

 来年3月、経営情報学会の中小企業TI経営研究部会(事務局:都内)が、「近未来技術で地方は変わる、秋田から革新の潮流を起こす」をテーマに、仙北市で全国大会・秋田大会を開催することを決定しました。

 代表の伊嶋謙二さん(写真)は、「仙北市を選んだ理由は、国家戦略特区として近未来技術を活用した事業創造を進めていること、またドローン産業の育成を中核に種々な活動に取り組んでいる現状があること」と話してくれました。

 大会には、経済産業省東北経済局や、各自治体、企業、研究者などの参加を予定しています。皆さんのご来市をお待ちします。

2016年11月17日木曜日

日本陸水学会の仙北市開催が決定しました

 写真の方は、東北大学生命科学研究科教授で、湖沼や河川など内陸水域を研究する日本陸水学会の占部城太郎先生です。先ほど第82回日本陸水学会の仙北市開催が決定した報告をいただきました。来年9月28日から10月1日の間、全国から陸水研究者や学生、官民関係者が仙北市に結集します。

 学会誘致は、占部先生をはじめ多くの皆さんのご協力をいただき実現しました。主要テーマは田沢湖再生になると思います。陸水学会所属の専門研究者から世界の湖沼問題、酸性環境下での生物と生態系の特徴などを紹介いただき、地元からは田沢湖の将来ビジョン、克服すべき問題点などを提起します。研究者と市民が一緒になって、課題や改善策を議論するイメージです。

 次代を担う子ども達の参加も促そうと、水生生物同定会(生物の種類など判別する会)を開催したり、学会員から説明を聞いて学習する観察会を開催したり…。市民が楽しく参加できる公開講座も開設する予定と聞きます。
 私は今から開催を心待ちにしています。

角高生が台湾修学旅行で得たもの

 初の角館高校台湾修学旅行(10月6日~9日)は、姉妹校協定を結ぶ国立台湾師範大学附属高級中学の訪問など日台交流を行いました。帰国後の生徒に変化が起きているようです。

 昨日、修学旅行の概要を報告いただきました。生徒代表を務めた佐藤友紀さん(2年)に嬉しかったことをお聞きすると、「日本と関係の深い台湾文化に触れ、友達を作ることができたことです」と。また困ったことを尋ねたら、「台湾では英語もよく使われていています。私は英語力が弱くて思った会話ができませんでした。もっと英語を身につける必要があります」と話してくれました。高校時代にこの体験は大きいでしょう。その他、日本を海外から見る、自身と向かい合って会話する、そんな作業がずっと続いた結果、心の内部に変化があったとことは想像に難くありません。

 今井智幸校長先生は、「良い経験になったと思います。この取り組みを継続できればと考えています」。また随行の福原幸子先生や高橋健一先生は、「修学旅行から帰った後の生徒の表情が違います」と、それぞれお話しくださいました。仙北市は“小さな国際文化都市”を標榜しています。そんな政策上の判断で、修学旅行経費の応援を行いました。来年以降も継続したいと思いますが、県も助成制度の立ち上げを検討いただければと考えています。

2016年11月16日水曜日

道路を3次元コピーする新技術の開発

 仙北市は近未来技術実証特区として、(株)リコーのICT研究所と国・県の4者で、「路面性状モニタリング実証実験コンソーシアム」を春に立ち上げました。リコーが世界に誇る光学技術を高度化し、道路を丸ごと3次元コピーする新技術の開発が目標です。

 道路を3次元コピー(データ化・数値化)するとどうなるか…。年ごとのコピーを比較すれば、時間的経過の中で、道路のひび割れ、パッチング(補修)、わだち掘れ、平坦性などが、どう変化するかが分かります。これを繰り返すことで、例えば「あと何年で補修が必要になる」かも予測ができます。これを裏付けに、国からの交付金や自治体の補修計画をつくり、最少コストで最大効果を上げることが可能になります。

 今日から1週間、専用の撮影車輌が市道5路線・県道2路線・国道1路線の、併せて3,250mをコピーして回ります。リコーICT研究所は機材のコンパクト化も進めていて、市の公用車に装備できるサイズにしたいと話していました。

2016年11月13日日曜日

少し未来の通勤風景

 本日の午前、天気に恵まれて無人バスの走行実験。内閣府やDeNA、秋田県、秋田県警、地元企業や市民の皆さんなど、多くの方々のご協力で楽しく終えることができました。

 開会式は、湖畔から8台のドローンが一斉に飛び立ち、子ども達が絵と作文で夢を語り、全身金ピカ“たつこ”(伝説の美女)に扮した内閣府スタッフが、踊りながら試乗者を無人バスに誘導し、私は鞄と帽子とコートを身に着けて、「少し未来の通勤風景」をご披露しました。そして静かに走るロボットシャトル。とても不思議な体験でした。だってドライバーが居ないんだもの…。試乗モニターの皆さんも同じ感想を持ったそうです。ここまで技術が進んでいたら、田沢湖観光の定期バス化や、集落と集落、集落と病院などの公共施設への交通手段として活用することは、決して夢ではありません。

 山本幸三・地方創生担当大臣は、「仙北市で近未来技術の新たな一歩を踏み出しました。今後も実験を重ね実用化を目指します」と話しました。またDeNAの中島宏・執行役員は、「この季節の仙北市は寒いですが、市民の皆さんは本当に温かい方々ばかりでした」とお話をいただきました。皆さんに感謝感謝です。

2016年11月10日木曜日

台湾の恵文高級中学校をお迎えしました

 今日の午前、台湾台中市立恵文高級中学校(中高一貫校)の修学旅行生32人をお迎えしました。今日から2日間にわたって仙北市内に滞在します。農家民宿で農村文化を体験したり、武家屋敷や田沢湖を散策したり、角館高校との学校交流もあります。

 農家民宿を代表して門脇富士美さん(星雪館)が、「皆さんの到着を待っていました。何も心配ありません。滞在中は私たちが皆さんの家族です」とあいさつ。空手の演舞やナマハゲの登場で、子ども達はすぐにリラックスできたようです。

 仙北市の台湾修学旅行の受け入れは冬期間も続きます。恵文高級中学校の子ども達は雪を見て感激した様子でしたが、冬の修学旅行ではスキー体験もあります。これがまた大人気です。

2016年11月9日水曜日

未来を拓く若きエンジニアたち

 13日に田沢湖畔で行う無人バス走行実験は、今春オランダで行われた公道実証(レベル4:完全自動運転)に次いで世界で2例目となります。もちろん国内では初。その最先端技術を支えるDeNAスタッフは、今週の月曜日から仙北市内のホテルに滞在し、制御プログラムの調整にあたってきました。

 写真はその精鋭メンバー。右から隅本直輝さん、アーノルド・ラゴさん、町野明徳さんです。まさに未来を拓く若きエンジニアたちです。ところで、そろそろストレスが蓄積した頃かなと、お酒と熊肉の煮込みを持って、ホテルへ陣中見舞いに出かけてみました。が、心配は不要だったようです。と言うか「あと心配なのは天候ぐらいですね」みたいな感じで…。確かにそこは私たちではどうしようもありません。
 最先端の技術実証も、最後は神頼みです。

中学生防火防災弁論大会を開催

 今日の午後、西木町のクリオンで「中学生防火防災弁論大会」がありました。主催は秋田県消防協会の仙北郡支部(草彅忠誠支部長)です。市内の中学校から代表者5人が選ばれて、本当に素晴らしい発表でした。審査の結果、最優秀賞は桧木内中学校3年の伊藤和麿さん(写真:左端)が受賞しました。

 伊藤さんは、「火災や災害は必ず起きる~人の命を守るには~」と題して発表を行いました。東日本大震災の体験、その後の全校被災地訪問、人間を癒してくれる自然が一瞬で脅威になる反面性、「自然を甘く見てはいけない」との教訓…。だからこそ、一人ひとりが日常生活の中で防災意識を育まなければいけないと、訴えました。皆さんに届けたいメッセージです。

 その他、優秀賞には神代中学校2年の草彅友愛さん・西明寺中学校2年の村上陽夏さん、また努力賞には角館中学校2年の大澤ゆき乃さん・生保内中学校2年の佐々木まゆさんが、それぞれ選ばれました。皆さんありがとうございました!。

首都圏でも自慢の野菜が人気です

 写真の皆さんは、丁寧に栽培した野菜を首都圏のスーパーで販売している方々です。独自のルートでお店と直取引を続け、消費者にも人気です。今日は以前お世話になったスーパーの社長さんが久しぶりに仙北市に来ると言うことで、西木町のカタクリ館で歓迎の昼食会を開催したんだそうで…。

 ちょっとごあいさつに伺いましたが、まあご馳走がテーブルに並んでいて、すぐに帰ることができませんでした。柿のお漬け物は初めて食べました。美味い!。お母さん達のお話しでは、「畑仕事が元気の源。その上、食べてもらって喜んでもらって、お金ももらえるんだから、アハハハハ」でした。いいなあ。

2016年11月8日火曜日

山本大臣が無人バス自動走行実験に出席

 内閣府は、11月13日に田沢湖畔で実施する無人バス自動走行実験に、山本幸三・内閣府特命(地方創生・規制改革)担当大臣が出席することを発表しました。

 山本大臣は湖畔での記念セレモニーに参加後、自動運転車両ロボットシャトルの試乗、記者会見、市内視察などを行う予定とのこと。視察先としては、既に特区メニューに認定されている生ハム工房(国有林の民間活用条件緩和)、新特区メニューとして議論が始まった農家民宿(旅行業法の規制緩和)、その学習プログラムに組み込みたい武家屋敷など伝統的建造物群、6次産業化を進める食品加工会社などを検討しているそうです

 山本大臣のご来市に感謝を申し上げます。また市民とともに大歓迎したいと思います。なお大臣をお迎えする対応上、市内の一部で要人警護の場面が想定されます。
 ご理解とご協力を願いします。

温泉×医療で仙北市ヘルスケア

 昨日の夜、第1回・仙北市ヘルスケアツーリズム推進検討会を開催しました。全国屈指の温泉資源×医療で市民の健康増進を進め、同時に国内外の滞在型旅行者を呼び込む事業が間もなく始まります。

 市内の医師や病院関係者、観光事業者、秋田大学からも専門委員を派遣いただき、同検討会は構成されています。委員長には仙北市の進藤英樹・病院事業管理者が着任しました。初回の検討では、温泉・医療・食事をバランスよく融合させたヘルスケアツーリズムを目指し、市民の健康増進やインバウンド対策を具体化することを確認し合いました。特区メニューとなっている、外国人医師(臨床修練制度)の招へい事業説明も行いました。

 私からは、「昔から伝わる湯治文化を再生し、健康の回復に入浴が効果的という医学的エビデンスを蓄積できれば、将来はきっと“温泉に入院”みたいな概念が一般化します。そうなれば医療保険の適用も夢ではなくなります。今日の検討会の立ち上げは大切な一歩です。議論の内容を来年度予算に反映させたいと考えていますので、どうか早期に検討結果をまとめてください」とお願いをさせていただきました。

仙北市女性の活躍推進交流会

 昨日の午後、仙北市女性の活躍推進交流会を開催。場所はわらび座、主催は同交流会実行委員会(会長:高橋義男・仙北市企業等連絡協議会会長)です。家庭、地域、職場などで、女性の活躍をもっと応援できるよう、その環境づくりを進めようと言うもの。市内の企業や団体から100人以上に参加をいただきました。

 8月に市が行ったアンケート結果が報告され、「若年層になるほど、女性は家庭で、男性は外で働く…の傾向が多いこと」にびっくり。反対だと思っていました。またパネルディスカッションでは、県立大の小松田准教授、秋田銀行の東海林専務、北都銀行の冨岡専務、わらび座の椿千代さん、Happiness&Emotionの草彅幸子さん、私が事例発表しました。またブレイクタイムをはさみ、資生堂ジャパンの皆さんの実践講習、参加者との意見交換などを行いました。

 私は「男女に関わらず、夢を叶えたい、人生をしっかりと生きたい、そんな思いで毎日を過ごしています。自身の内部からの欲求に正直に、また周囲もしっかりと受け止めることが大切です。このままでは仙北市も秋田県も、また国も縮小のベクトルを変えることができません。これまでの手法では将来は描けないことは確実です」とお話をしました。

2016年11月7日月曜日

電気分解中和水で魚族の生育実証実験がスタート

 市総合戦略室の成田祐子さんが持っている容器の中身は、「田沢湖水の電気分解中和水」と「中和水の中で泳ぐヒメダカ」です。中和水は県立大曲農業高等学校の生物工学部(田沢湖水水質改善研究チーム)が精製しました。

 仙北市は、県や各大学、関係研究機関と連携し、田沢湖再生とクニマス里帰り事業を進めています。今年9月、酸性の湖水を中和する技術開発に取り組む県立大曲農業高等学校と連携協定を締結し、いよいよ中和水が魚族生息にどんな影響を及ぼすのか、実証実験まで進むことができました。この飼育実験の成果は、来年春にオープンを予定する「田沢湖クニマス未来館」でも展示を予定しています。

 明日以降は地元小学校(生保内小学校と桧木内小学校)の子ども達が主体でになって、飼育観察を続けてくれることになっています。子ども達の力で、田沢湖再生の扉が開かれようとしています。

地域の輝き表彰で高田君雄さんに感謝状

 本日の午前、地域の輝き表彰で、田沢湖生保内にお住まいの高田君雄さん(82歳)に感謝状を贈呈しました。同表彰は地域の元気づくりで、「縁の下の力持ち」として長く活動をしてきた方々に、感謝の想いをお伝えする制度です。

 高田さんは長く野球クラブの会長を務めたり、登山の振興にご尽力いただいたり、猟友会員として有害駆除活動に汗を流すなど、多方面でご活躍をいただきました。今も後継の若手育成に意を配して毎日を過ごしています。ご本人の弁では「好きなのでやってきただけ」とのこと。ご苦労は口にしませんでした。

 いつまでもご健康で、ますますのご活躍をご祈念します。

2016年11月6日日曜日

「ミュージカル・新リキノスケ走る!」です

 包括協定を締結いただいたわらび座の、「ミュージカル・新リキノスケ走る!」の観劇、感動です。場所は秋田市にぎわい交流館AU。リキノスケは今日から来年2月まで、125回のロングラン公演となります。皆さんお見逃しなく!。

 何度見ても感動します。また進化していると思います。にぎわい交流館AUの広さが効果的で、臨場感が増しているかも…。理紀之助が口癖のように繰り返す「よく見て、試して、考える」は、農業だけではなく、あらゆる分野に通じる成功の道筋のような気がします。行政にとっても言えることです。

 感動を抑えきれず、舞台終了後、リキノスケ役で人生後半を演じた岡村雄三さんにメールを送ってしまいました。岡村さんはお疲れだったろうに、丁寧にご返信もくださって…、済みませんでした。
※写真は舞台が始まる前の前説風景です。ここまでは撮影できますとのお話があり、思わずシャッターを切りました。

2016年11月5日土曜日

地域包括ケアを実践するために

 在宅医療と介護連携を進める「仙北市他職種研修会」を開催。主催は同推進協議会(会長は鬼川温・鬼川医院院長)です。高齢化の加速で医療や介護を必要とする市民は増え、一方で支える側のマンパワーは充足できません。この現状を改善する手法を探りました。

 医療や介護が必要な状態になっても、できる限り住み慣れた場所で生活を続けたいと思う方々が大勢います。地域内で暮らしを支えるサービスが必要で、地域包括ケアを実践するには各分野の連携が欠かせません。今回はそんな問題意識を持った市内の医療・介護・福祉・保健関係者が100人以上集まってくれました。

 東京大学の松本佳子先生は、かくのだて介護相談室の佐藤歩管理者の事例発表を受け、「仙北市は本当に大変な状況です。人口分析すると後期高齢者は当分増え続けます。これを支えてきた前期高齢者はそれよりも早く減少に転じます。支え手が不在になります」と問題を提起しました。
 続くグループワークも活発な議論でした。人的資源の確保は困難ですが、需要は増すばかり…。行政も関係機関も市民も一緒になってのチームプレーが必要です。

2016年11月4日金曜日

記者懇談会で情報共有

 本日の午後、田沢湖庁舎で記者懇談会を開催(写真はNHK秋田のニュース映像から)。同懇談会はマスコミの皆さんと市行政との定期的な情報共有会です。

  今回準備した案件は、角館祭りの山行事の世界遺産登録、山の楽市、高井有一さんのご逝去、庁舎整備の新たな提案、田沢湖高原地区の新給湯事業、青山学院大学との包括連携協定、女性の活躍推進交流会、ヘルスケアツーリズム、健康と医療を考える会、無人バス実証実験、路面性状モニタリング実験、田沢湖クニマス未来館、中学生防火防災弁論大会、交通安全大会&交通安全フェア、ドローンスクールの開設です。
 どの案件も大部分はオープンになっています。しかし幾つかの新たな展開もあったので、それらをお知らせします。

○田沢湖高原地区の新給湯事業…カラ吹き源泉の減退で、これまで田沢湖高原各ホテル・旅館・別荘には、大変なご迷惑をかけてきた。これを改善するため、今年2月から進めてきた新水沢源泉からの引湯工事が完了。11月1日から給湯を開始した。
○青山学院大学との包括連携協定…11月28日(日)の午前10時から、三田学長をはじめ、関係者をお招きして調印式を行う。会場は田沢湖庁舎。
○無人バス実証実験…(記者懇談会に出席したマスコミ関係者からの要望で、マスコミも体験搭乗できるか内閣府やDeNAに相談することとした)
○路面性状モニタリング実証実験…リコーICT研究所と仙北市などのコンソーシアムで進めている特区事業。今月中に測定車輌で国道・県道・市道の路面性状測定を実施。16日には車両の披露目会も行う。


 他、ご興味のある項目については、仙北市のホームページでご確認ください。

2016年11月3日木曜日

相模鉄道三ツ境駅でも「山の楽市」大人気!

 神奈川県横浜市の相模鉄道三ツ境駅で、「仙北市・山の楽市(観光物産展)」がスタートしました。3日~5日まで3日間開催します。今日は出店15店舗の皆さんを激励したり、三ツ境駅の丹家駅長、またご協力をいただくサポーターや関係者の皆さんにごあいさつをさせていただきました。

 昨年までは二俣川駅が会場でした。でも都市整備事業で駅舎の改修が行われていて、山の楽市は会場変更が必要になって…。それでも多くの関係者のご理解をいただき、三ツ境駅「三ツ境ライフ」(ショッピングビル)に移転して開催することができました。ありがとうございました。

 品ぞろえは、新米やはちみつ、味噌・醬油・お漬物と言った加工品などで、まさに仙北市を代表する味覚が盛りだくさん。売り場はスゴイ人だかりです。またお客様には二俣川駅からのリピーターも多いようです。山の楽市はすっかり定着しています。

無人バス自動走行実験の追加情報

 11月13日実施予定の「無人バスの自動走行実験」について、内閣府と仙北市は昨日さらに情報を追加公開しました。

 実験時間は、同日午前9時45分から11時まで。走行場所は、田沢湖畔ホテル花心亭しらはま様から湖畔の杜レストランORAE様の間で、この区間の県道38号線を一分交通規制します。その距離は約400メートルです。

 市道の迂回路がありますが、指示にご協力をお願いします。なお昨日から試乗モニターを一般公募していましたが、既に定員となりました。ご見学は自由です。
※荒天の場合は中止することもあります。

※内閣府のホームページでも情報確認ができます。

2016年11月2日水曜日

全国伝建群協議会の役員会に出席中です

 全国伝統的建造物群保存地区協議会の役員会に出席中です。角館の武家町が国の重要伝統的建造物群に指定されたのは、今から40年前の1976年でした。制度ができて第1号指定(同時指定:長野県南木曽町・岐阜県白川村・京都府京都市・山口県萩市)です。

 同協議会の野村興兒会長(山口県萩市長:写真)は、「国のインバウンド対策が功を奏し、ついに2000万人に達しました。その中で特徴的な現象は、大都市・京都と言った歩き方ではない、地方に残る文化探訪に大きくシフトしている点です。伝統的建造物群が大きな要素になっています。ますます私たちの活動が重要になりました」と話しました。
 確かにそうです。少なくとも秋田県内では仙北市の角館武家町、横手市の増田在郷町(指定区分名)が、外国人旅行者からダントツ人気です。


 ところで今回の役員会議案は、平成29年度予算枠の確保です。協議の結果、基盤整備事業に15億5000万円、活性化事業に4億円規模で要望することとし、関係機関に働きかけを行うことで議決を見ました。

2016年11月1日火曜日

角館のお祭りが世界遺産に!

 嬉しいニュースがありました。国指定重要無形民俗文化財「角館祭りのやま行事」が、ユネスコの世界遺産に登録となることが、ほぼ確実となりました。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関が、国内18府県33の行事で構成する「山・鉾・屋台行事」を登録するように勧告したもの。この勧告は尊重されるのが通例なんだそうで、来る11月28日、エチオピアで開催される政府間委員会で正式決定される見込みです。

 秋田県内では、土崎神明社祭と花輪祭も同時に勧告されました。

国道46号の除雪祈願祭と出動式

 本日の午前、国道46号の除雪安全祈願祭と除雪車輌の出動式に出席。場所は国土交通省の角館国道維持出張所です。かくのだて保育園の子ども達も応援に駆けつけてくれました。

 除雪の業務委託を受けた(株)万六建設は、大仙市協和から仙岩トンネル手前まで55キロメートルを除雪します。オペレーターやオペレーター補助など約70名の人員で、24時間対応で冬期交通の確保にあたるそうで、本当に頼もしい限りです。どうかよろしくお願いします。私はあいさつで「地元市民を代表し御礼と安全祈願を申し上げます。最近は雪をテーマとした観光プラン、また世界的なスポーツイベントなど多彩で、外国からのお客様も多くお出でになります。仙北市の国際化にとっても、大きく貢献をいただくことに感謝を申し上げます」とお話しをしました。

 園児の皆さんは、オペレーターの方々に除雪車輌の鍵を手渡し、出動した除雪車輌を見送りながら「頑張って」と声をかけてくれました。みんな、ありがとう!。

庁舎整備の新たな提案

 昨日、市議会全員協議会を開催いただき、新たな仙北市の庁舎整備の手法を提案しました。以下は私から議員にお話をした要旨です。

 ~先の9月議会で否決となった統合庁舎案件ですが、私の受け止め方は、実はこの受け止め方にも内部で様々な異論はありますが、私としては、否決となった最大の要因は、統合庁舎を実現するその場所には、多くのご理解をいただけなかったと考えています。しかしながら、庁舎を再整備し、できるだけコンパクトな行政体となって市民サービスを提供し続け、同時に将来にわたるコスト縮減をすることには、議員の皆様も必要性を共有できていると受け止めています。またハード整備に必要な財源は、合併特例債を発行することは、全会一致で議会の賛同をいただいたことから、これも皆様にご異論はないと思います。さらに現角館庁舎については、防災上もまったく好ましくない状況ですから、一刻も早く整備しなければいけない、これも共有の認識だと思います。

 執行部としては、先の議会判断を受け、さらに限られた条件で、時間的な制約も増したと言う意味合いも含め、現実的な対応に迫られています。庁舎を整備する方法として、現在考えられることは、新たな用地を求めて、そこを市役所の主たる事務所とすることは、時間的に不可能と判断していますから、この主たる庁舎の位置を変えることなく、先にお話しをした条件を叶える提案しかできない現状です。

 それでは新たな提案の内容を簡単に説明します。考え方で言うと、これまで分庁舎方式から統合庁舎方式を目指して議論をしてきましたが、現状がこの状況ですので、その中間に位置するイメージでの総合支所方式を提案したものとご理解ください。新たな庁舎整備の方向性を示すものですが、あくまで、たたき台(素案)です。議会の皆様には、これを踏み台にして、一刻も早く議論を再開して欲しいと考えています。提案の概要をお話しします。

1.今運用している市の庁舎に関する条例の解釈によっては、文言の一部を改正する必要があるかも知れませんが、先ず田沢湖庁舎を仙北市役所とすることを変更せず、仙北市田沢湖生保内宮ノ後30番地を仙北市役所とします。ここには総務部門と議会部門を置きます。仙北市という行政体の司令塔・管理部門です。そのほか、田沢湖地区で分散している準公共団体等の事務所としても活用を考えます。必要な耐震対策工事も行います。
 以前にご提案したスポーツ振興課の田沢湖への移転は再考が必要です。今のところ観光文化スポーツ部として集約を検討することに改めたいと思います。一方で温泉業務が集中する田沢湖地区には、その機動力と即応力を考えると、田沢湖への担当者の配備が必要と考えています。
 いずれにしても、主たる事務所は条例上の変更は必要ありません。また特例債の本旨は、合併市町村が誕生したことを受け、必要となった政策の実現に充当する財源ですから、庁舎再編の考え方を示すことで、後年の仙北市行政の姿勢を示すことになり、関連事業への特例債発行は可能と考えています。


2.西木庁舎には教育委員会が移転し、市内の各団体なども移転して、中央公民館・子ども館等に再整備したいと考えています。改修等の財源には特例債を充てます。

3.角館庁舎は現在の場所から、しかるべき場所に移転し、行政部門(例えば現在も分割して業務を行っている市民福祉部や商工観光部など)の事業部を集約し、角館総合庁舎(仮称)として再整備を図りたいと思います。これも財源は特例債です。
 この後に説明させていただくA案は、現在の西木庁舎にある農林部と建設部を角館に移転する案です。B案は西木庁舎に今後も両部を配備する案です。A案とB案の大きな違いはこの取り扱いです。


4.もちろん各地には行政の窓口部門が存在します。出張所は存続させます。田沢湖第2庁舎並びに中町庁舎は解体廃止、西木公民館は中央公民館内に集約します。この他、まだまだ解体廃止ができる他の公共施設も考えられますが、これは公共施設総合管理計画を策定後、連動して改廃を進めます。これら改廃対策にも、できる限り合併特例債を発行し財源としたいと考えています。従って今年3月にお認めをいただいた新市建設計画は、再度変更する必要があると認識しています。

 角館総合庁舎の位置や、連動する組織再編事案については、議会と協議を重ねさせてください。その受け皿、現実的には特別委員会などの設置についてご検討をいただければと考えています。また、今後できるだけ早い時期に、9月議会での否決の説明と、今回提案した組織再編案も含め、執行部として市内各地で説明会を開催します。~