2016年10月30日日曜日

田沢湖高原のグランビア生ハム工房で

 仙北市の田沢湖高原には、スペイン料理グランビア(港区:金子裕二オーナーシェフ)の生ハム工房があります。小春日和に恵まれた今日、年に一度の生ハムとパエリア野外パーティでした。

 グランビア生ハム工房は、全国の生ハムファンにとって憧れの聖地。赤坂のお店に出す生ハムはもちろん、金子さん直伝でファンに生ハムづくりも指導しています。今日はそんなファンの皆さんが、1年経って熟成した生ハムを持ち帰る日です。中には湖畔のペンション・サウンズグッドでライブを終えたトリグラフの面々もいて…。生ハムとパエリア、そしてトリグラフの歌ですから、う~ん贅沢なパーティです。

 仙北市がグランビアと進める国家戦略特区・地方創生特区事業に、「ハンガリーの国宝豚マンガリッツァの放牧と生ハムづくり」があります。国有林の貸し付けが整い次第、本格着手の予定です。
※特区の進捗状況はBS朝日で年末に放送予定です。

2016年10月29日土曜日

JR田沢湖線開業50周年おめでとう!

 JR田沢湖線の開業50周年イベントで、駅長さんに変身しました。しかもグッチ裕三さん(仙北市観光大使)とご一緒です。楽しかったあ!。

 そんな訳で、今日は田沢湖駅と角館駅で一日を過ごしました。角館駅は駅開設95周年の祝賀も行われ、終日さまざまな出し物で賑わいました。商工会の楽市、伝統芸能発表、角館武将隊との記念撮影、じゃんけん大会…。田沢湖駅では駅名看板の除幕式や石神番楽披露、角館高校ではグッチ裕三さんの料理教室と、まあ盛りだくさんの内容でお祝いしました。本当におめでとう!

 皆さんご苦労様でした。またお楽しみいただけたでしょうか。これからも田沢湖線をよろしくお願いします。

国道46号と105号の合同整備促進フォーラム

 昨日、2本の国道整備を進める同盟会が合同でフォーラムを開催しました。盛岡市~秋田市間の国道46号と、大仙市~北秋田市間の国道105号です。

 多くの皆さんにご参加いただき、本当にありがとうございました。私は両同盟会の会長として、次のようなお話をしました。「国道46号は両県を結ぶ国土の横軸です。日本海と太平洋を結ぶサンセット・サンライズラインです。しかし高速移動に支障がある箇所が多く、特に冬期間はカーブに凍結が重なって危険です。老朽化した仙岩トンネルも課題です。また国道105号は秋田県の縦軸で背骨です。仙北市と北秋田市の市境にある大覚野峠は難所ですが、直進に必要な事業調査も始まりました。チャンスが来ています。ぜひ両国道整備を促進する活動に、心を1つにご支援をお願いします」。

 また堀井啓一・秋田県副知、ハクセル美穂子・岩手県議、加賀屋千鶴子・秋田県議からは祝辞を、渡邊正義・秋田河川国道事務所長からは両国道の現状報告をいただきました。国道を活用する住民を代表し、(株)しずくいしの櫻田久耕・代表取締役と、仙北市商工会の川島祥・青年部長から、道路の高速化や仙岩トンネルの改良について、その必要性をお話しいただきました。これからが正念場です!!。

2016年10月27日木曜日

環境省で国立公園満喫プロの情報共有

 本日午後、環境省の自然環境局を訪ねました。環境省は全国32の国立公園のうち、8つを選んで「ナショナルパーク」としてのブランド化を進め、インバウンド対策を集中的に行うことにしています。十和田八幡平国立公園もその1つに選定されています。

 十和田八幡平は、四季折々の豊かな情景はもちろん、雪資源や温泉資源に恵まれ、既に一部の外国人には羨望のエリアになっています。しかし周年交通の確保や温泉の冬期休業など改善が必要な問題もあります。これらの課題解決に、国が予算を獲得し、地元と連携して取り組む「国立公園満喫プロジェクト」が立ち上がりました。


 仙北市は、玉川温泉の岩盤浴の冬期再開、国道除雪やアクセスの改善、ヘルスケアセンターの整備・ビジターセンターの再整備、登山ルートの再整備…、たくさんのアイディアを持っています。こんなお話をしながら、もちろん環境省の方針などもご説明をいただき、お互いの情報共有を図ろうというのが今回の出張目的でした。対応いただいた岡本国立公園課長、吉田自然環境整備課長には、本当に丁寧なご対応をいただきました。お忙しの中ありがとうございました。
    本日午前は日程を変更し、都内で高井有一先生のご弔問にお伺いしました。先生とお会いし、長きにわたるご尽力に御礼を申し上げることができました。奥様、ご配慮いただきありがとうございました。先生にご指導をいただいた方々とお会いすることもできました。お人柄が偲ばれるお話ばかりでした。
    先生、ごゆっくりお休みください。

2016年10月26日水曜日

サンセット・サンライズラインの早期整備を要望

 秋田・岩手の国道整備4団体が連携した要望活動の様子です。午前は仙台の国土交通省東北整備局、お昼時間に都内へ移動し、午後は両県選出の衆・参両議員を訪ねました。

 4団体とは、「三陸地区国道協議会」、「岩手県三陸沿岸道路整備促進期成同盟会」、「宮古・盛岡・秋田間国道整備促進期成同盟会」、「国道106号指定間編入・高規格促進期成同盟会」です。私の役どころとしては秋田県代表の首長と言う立場です。

 仙北市が直接関係する同盟会は、「宮古・盛岡・秋田間国道整備促進期成同盟会」で、国道13号線・46号線・106号線の早期整備が目的です。宮古市の山本市長が「この3本の国道は東日本大震災でも重要な路線でした。これからは観光と交流に欠かすことができないサンセット・サンライズラインです」と言っていました。日が沈む日本海と日が昇る太平洋岸を結ぶ、横の国土軸との意味です。明後日、角館で国道46号と105号の合同フォーラムを開催しますが、地元の盛り上がりが何より大切だと感じています。
※写真は御法川・財務金融委員長、川瀧・東北地方整備局長、平野・元復興大臣、井上・公明党幹事長など。

田沢湖畔で来月13日に自動走行実験

 政府は本日午後3時、「来る11月13日、仙北市田沢湖畔公道で自動運転車輌の走行実験を実施する」と発表しました。実施者は国、仙北市、(株)ディーエヌ・エー(DeNA)です。

 車輌はロボットシャトル製、10人前後が搭乗できる電気自動車(写真はイメージ)です。車輌自体に前後はなくハンドルもありません。全地球測位システム(GPS)や車体センサー、カメラ情報などで、障害物を避け自動走行します。
 仙北市は政府から地方創生・近未来特区の指定を受け、これまで様々な場面でドローンの実証実験を行ってきました。現在もドローンを日用品として活用するシステム、技術的改善点や法律上の不具合の洗い出し作業が続いています。今回の自動走行実験も同様の位置づけです。多くの方々に自動走行をご理解いただきたいと考え、体験搭乗者の募集も検討しています。


 今回の実験は、何より地元住民の皆様のご協力が不可欠でした。また県・県警・各所管省庁の対応も大きな力になりました。感謝を申し上げます。
 私は近未来、できれば東京オリンピックの開催時まで、田沢湖一周の定期観光無人バスを実現したいと考えています。そして自動走行が集落と集落を結び、病院や市役所、お買い物の移動手段などに、利用される日が来ると思っています。

2016年10月25日火曜日

福島県相馬市で東北市長会

 福島県相馬市で東北市長会(写真中央は会長の奥山恵美子・仙台市長)。私は全国市長会の理事なので、午前の役員会から出席しました。ところで市長会は地方6団体の一つです。政府に対し制度改正や財源調達の要望などを行っています。

 今回は特別決議として、東日本大震災からの復興、東京電力の原子力発電所事故への対応、今年の台風10号の災害などを採択しました。また各県から持ち込んだ要望などを全案採択しました。これらは日常的に行政を運営している中で、「おかしいなア」とか、「現実的ではないよなア」とか、現場対応をしていて制度不備を感じる広範な内容です。

 例えば公立学校の耐震事業では交付金の嵩上げを提案し、実工事費と補助単価のかい離を解消したいことや、大規模な災害に備え、緊急防災・減災事業債に避難場所となる学校や市役所庁舎の新増築も事業対象としたいこと、国庫補助金を充てた建設物などの転用の柔軟な対応をお願いしたいこと、地域医療の維持について国がしっかりと財源対応をして欲しいこと、地域包括ケアシステムの構築に必要な介護人材確保やICT化への支援の拡充、国保財政へのさらなる財政支援、保育所整備事業の拡大、6次産業化政策の重点化、放課後児童クラブの運営支援の見直し…、などなど多様です。本当に地方創生を叶えるには、地方財政(国家財政)は困窮し過ぎています。

毎日とにかく無心で働くこと

24日に開催された仙北市西木町「西明寺地区敬老式」での1コマ。西明寺婦人会が毎年この時期に開催してくれる恒例行事です。今回は2組の金婚者もお祝いしました。手前が藤村さんご夫妻、奥が藤井さんご夫妻です。

 インタビューしているのは婦人会の斎藤さん。実は私の祝辞で「金婚式をお迎えになるまで、健康で仲良しでいられる秘訣を教えてください」とお話しましたが、斎藤さんがその秘訣を聞いてくれました。そうしたら「毎日とにかく無心で働くこと」だと…。
 シンプルな答えですが、これが真理です。

2016年10月24日月曜日

仙北市産業祭のドローン・デモ飛行

 好天にも恵まれ、仙北市産業祭には多くの皆様のご来場をいただきました。ありがとうございました。写真は特別企画でご協力をいただいた東光鉄鋼(株)製農業用ドローンのデモ飛行です。

 使用した機種は、農林水産航空協会が認定したTSV‐AQ1・粒剤&液剤散布機。液剤8Lタンク(粒剤は6㎏)を搭載し、1ha散布が搭載可能です。飛行音も静かで低空散布が可能なため、拡散を最小限に抑えることができます。農業関係者の関心も高く、市内外から100人が駆けつけてくれました。

 仙北市では、ドローンを活用した新ビジネスの創出に向け、先月末「仙北市近未来技術を活用した新たな産業づくり支援協議会」を設置しました。農業分野や土木分野、火山や山岳遭難対策などのほか、インターネット関連の大手企業やベンチャー企業との新事業協議も始まっています。これからが本番です。

2016年10月23日日曜日

耐えに耐えて改善した財政状況

 写真は、関西学院大学大学院の小西砂千夫教授です。小西教授は総務省を中心に政府の主要委員を務め、財政学や地方財政論が専門で、その分析と健全化対策は右に出る人がいません。先週、仙北市でお招きをして市の財政状況を分析いただきました。

 「2日間、市の財政担当者を中心に、資料の提出だったりヒアリングだったりを行いました。それで感じたことは、かなり合併以降は我慢して、基礎的な財政収支の改善に努力してきたんだなあと。合併直後は本当に危険水域だったものが、何とかその水域から抜け出したか、或いはあと一歩かと言う状況です。いずれ投資的経費(建設事業など)を抑え、人件費を抑え(職員数の削減)、市民の批判に耐えに耐えて財政状況を好転させたことが伺える指数ばかりです」…。本当にその通りです!!。

 質疑で幾つかご指導をいただきました。今後の地方経済と地方交付税制度、地方債制度についてです。小西先生は「景気は足下で回復しない限り、税収の伸びは見込めないでしょう。地方交付税は事業費補正の復活が有効かと…。地方債では過疎債で新たな基準導入、また庁舎建設財源には防災の観点を盛り込んだ政策が必要です」とお話しくださいました。
 ありがとうございました。

特産品を試し打ちするアンテナショップ

 第7回「薗田豊穣まつり」(主催は白岩地域運営体)に参加しました。薗田は角館白岩地区にある小さな集落。熱心な農家が多く、稲作はもちろん各種野菜や原木マイタケ、小麦の生産などに取り組んでいます。そして食品加工の技術とアイディアがすごいんです。

 同運営体の菅原秀俊会長は言います。「特産品づくりは地域経済を元気にする可能性に溢れています。でも売れるかどうかは別物です。商品にする前に、試し打ちや改善点を見つけるアンテナショップがあれば良いと思います」…。なるほど、実は昨日の仙北市産業祭でも同じご提案をされた方がいました。

 薗田豊穣まつりでも、本当に美味しい試食品が多数ありました。ミョウガとマスダケのおかか和え、減塩梅漬け、アケビのジャム、カリンゼリー、イチジク甘露煮…。余り美味しいと言ったら、分けてくれたお婆ちゃんもいました。だからと言う訳ではありませんが、アンテナショップは来年度事業で検討の価値ありです。

2016年10月22日土曜日

タイの人気俳優ウーさんが仙北市内でロケ

 タイ王国の人気俳優タナーコーン・ポーサヤーノンさん(私の左隣り:通称はウーさん)が、仙北市でロケを行っています。秋田県のタイ観光客誘致戦略の1つですが、“I LOVE AKITA”(仮称)として、年末に公開予定です。

 今回は、市内の紅葉や田沢湖、武家屋敷、農家民宿などを収録しています。日本ではFacebookやYouTubeで見ることができます。ウーさんと通訳のゲーンさん(私の右隣り)とのお話は、とても楽しいものでした。タイ王国では空前の秋田ブームになりつつあるそうで、それはこの夏に訪問したときも強く感じました。

 一行は乳頭温泉郷に滞在し、温泉と美味しい料理、そしてお酒を楽しんでいるとのこと。今度お会いするときは、一杯やりましょうね。

産業祭でドローンの農薬散布デモ

 本日の朝から第12回仙北市産業際がスタート。会期は明日の夕方まで。会場は神代市民体育館とその周辺施設です。物産販売やお食事が充実していることも特徴ですが、特別プログラムで、午後1時からドローンを活用した農薬散布のデモ飛行が行われます。

 また「ドローンの農業利用について」と題した講演会も実施します。こちらは午後1時30分からです。さらに西木くりっこ太鼓や田沢湖龍神太鼓の演奏、神代こども園の発表会、藤波舞踊団の演芸会、西明寺小学校の長ネギ即売会、角館高校飾山囃子部の踊りとお囃子、新米を始め農林水産物即売会などなど。てんこ盛りのイベントを用意しました。

 ところで開会式で行った褒賞授与式で、一番の若さで仙北市長賞を受賞した佐藤和喜さん(ネギを出品)から、受賞者を代表しての謝辞がありました。「国の農業政策がさまざま変動する中で、産業際を継続開催して農業者を激励いただくことに感謝しています。今後ますます情勢は厳しくなるかも知れませんが、私たちは農業に誇りを持ち、たゆまない努力で取り組み続けます」との言葉に、心から感動しました。頑張ろう!。

2016年10月20日木曜日

豪華客船のオプションツアーに仙北市を

 本日の午前、中国の豪華客船を運航する国際企業2社の代表者をお迎えしました。スカイシークルーズ社の副総裁ジュ・ジュアンさん、そしてカイサークルーズ主席運営官のレン・タオさんです。

 海外クルーズ船の招へい事業は、観光庁とJNTO(日本政府観光局)、そして秋田県が進めています。仙北市は昨年、米国アマザラ・クラブ・クルーズ社取締役のマイケルポーラスさんをお迎えし、2年後に催行するクルーズでは、秋田港着岸後のツアープランに角館探訪が入る確率がかなり高いと言われています。そんな実績もあってお声をかけていただきました。

 昨年の外航クルーズ船の日本寄港は1,454回、旅客数は111万人を超えています。この好機を捉え仙北市への誘客を進めます。

2016年10月19日水曜日

テレワーク先としての仙北市の可能性

 サイバートラスト株式会社(眞柄泰利・代表取締役社長:東京都港区)は、電子証明書発行サービスを行うIT企業で、日本の情報セキュリティ分野で草分け的存在です。そんな先端企業が仙北市内で新たな事業展開を模索しています。

 きっかけは仙北市の近未来特区指定ですが、具体的に動き始めたのは今年8月の眞柄社長のご来市からです。この時、眞柄社長から「仙北市は、IT業界のテレワーク先として非常に魅力的」とのお話をいただきました。テレワークは会社に出勤しないで、環境の良い場所でインターネットを活用して働く新たな勤労形態のことです。実際にここ数日間、仙北市へ滞在して環境調査を行った同社の白水公康・IOT事業本部長(写真:中央)は、「テレワークの最低条件は仕事場所と宿泊先の確保です。仙北市にはその他に、温泉・健康な自然と食物・アウトドアスポーツ・わらび座・歴史的建造物など、多様な地域資源があって、本当に理想的です」と話してくれました。

 同社は、仙北市の環境がいかに仕事の効率を高めるか、またストレスを解消できるかを“生体センサー”を活用し、数値化する実験も同時に行っています。またドローンを活用した農業振興事業や、ヘルスケア事業も行いたいとしています。
 今後の事業展開が楽しみです。

2016年10月18日火曜日

農山漁村の宝30選に仙北市農山村体験推進協議会

 17日開催の政府有識者懇談会は、「仙北市農山村体験推進協議会(門脇富士美会長)」を、全国ディスカバー農山漁村の宝30選に選定しました。同協議会は都市と農村・国際交流の成功事例として、今年3月にはオーライ!ニッポン大賞も受賞しています。

 全国ディスカバー農山漁村の宝は、農林水産物や景観などで地域の元気づくりを進める団体に授与されます。今回で第3回目の実施で全国から769件の応募があったそうです。この後、選定された30団体をさらに絞り込み、グランプリに1団体、各テーマ別特別賞団体に数団体を選定します。こちらの発表は11月下旬です。

 仙北市は小さな国際文化都市を標榜しています。外国文化の移入ではなく、この地の文化や日本文化を深める日常を大切にすることが、何より国際都市への近道だと考えています。仙北市農山村体験協議会は、静かに自然にそれができているように思います。

樺細工伝統工芸展で荒川さんが県知事賞

 本日の午後、「第44回角館樺細工伝統工芸展(主催:同協議会)」の審査会に出席しました。審査の結果、秋田県知事賞は荒川慶太郎さん(茶筒)、東北森林管理局長賞は米沢研吾さん(茶入れ)、仙北市長賞は福井正人さん(茶筒)が、それぞれ受賞しました。

 樺細工は仙北市が誇る伝統工芸の一つです。毎年この時期、工芸品としての品位や生活用品としての意匠・形態の維持、美的感性などのレベルアップを目指し、新作を集めて工芸展を開催しています。もちろん市場性も重要な審査基準です。部門は伝工品の部と一般品の部の2部門で競われますが、伝工品の部は毎年テーマがあって(今回は海)、さらに高い技術と表現力が要求されます。今回も上位5賞は伝工品の部から選定されました。美しく見事な作品の数々は、樺細工伝承館で20日から26日の一週間一般公開されます。多くの皆さんのご来館をお待ちします。

各賞受賞者は次の通りです(敬称は省略)。
・秋田県知事賞 荒川慶太郎(茶筒)
・東北森林管理局長賞 米沢研吾(茶入れ)
・仙北市長賞 福井正人(茶筒)
・一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会賞 大橋忠(茶筒)
・秋田県伝統的工芸品等産業振興協議会長賞 木元明彦(茶筒)
・秋田県議会議長賞 (株)八柳(トレイ)
・仙北市議会議長賞 鈴木光男(小箱)
・角館町観光協会長賞 福井正人(茶筒)
・仙北市商工会長賞 (有)富岡商店(プレート)
・角館町樺細工振興育成協会長賞 木元明彦(茶筒)
・田口鉄蔵賞 (株)八柳(舟盛皿)
・秋田魁新報社賞 藤村浩美(茶筒)
・NHK秋田放送局賞 大橋忠(宝石箱)
・ABS秋田放送賞 高橋正美(小箱)
・AKT秋田テレビ賞 (有)富岡商店(トレイ)
・AAB秋田朝日放送賞 (株)秋田銘商(三段整理棚) 

2016年10月17日月曜日

青山学院大学と仙北市が包括協定締結で合意

 本日の午前、青山学院大学(東京都渋谷区渋谷)の三木義一学長と懇談し、青山学院大学と仙北市は包括連携協定を締結することで合意しました。写真右端の橋本修副学長(仙北市出身・市観光大使)には大変なサポートをいただきました。三木義一学長(右から2人目)、田中正郎副学長(左から2人目)には、「何が生まれるか楽しみですね」とのエールの言葉も嬉しかったです。

 包括連携協定は、営みと暮らし・芸術文化・スポーツ振興・産業経済など全般にわたる内容です。これに加え、私からは「学園祭での仙北市PRや人材交流、ACL(青山コミュニティ・ラボラトリー)との連携など、若者層に支持の高い渋谷・青山地区で市内アーティスが活動できたら楽しいですね。その逆もありです」とお話ししました。三木学長は、「やれることはたくさんあります。得意としている英語教育でもご協力できます。先ずは学生のインターンシップから始めましょうか」など、具体の協議に入りました。

 仙北市は、県内各大学と連携協定を締結していますが、都内の大学とは初めてです。また協定締結は青山学院大学のご厚意で、仙北市で行うことになりました。11月中には実現しそうです。

2016年10月15日土曜日

耕作放棄地を集約し巨大なトマトプラント

 温泉フォーラムのついでに、有名な明野菜園を視察しています。ここは農業生産法人(有限会社アグリマインド)が運営する巨大なトマトプラントです。収穫のトマトは全量をカゴメが買い取り、生食用として全国に流通しています。

 アグリマインドの藤巻公吏社長(写真34歳)は、「栽培を始めて2年。経営は軌道に乗っています。通常時は社員60人体制ですが、収穫時期によっては80人に増やします。でも人手の確保が大変です」とのこと。この点について行政の方にお伺いすると、「明野地区は昭和20年代まで養蚕地として栄えていましたが、これがダメになり、広大な耕作放棄地が出現しました。それが近年、大手企業の農業分野の進出先として着目され、既に20社以上の進出があります。これに伴い人手不足が深刻化しています」と話してくれました。

 つまり、人手不足になるほど農業分野への企業参入に成功したということです。その要因を尋ねると、公益財団法人・北杜市農業振興公社が大きな役割を果たしているようです。同公社は耕作放棄地を丁寧に拾い集め、集約化し、塊となった農地の高度利用と担い手確保事業を主な事業としています。参入したい企業に窓口も開いています。国の農地中間管理機構が誕生する10年も前から、国よりも実践的な取り組みを行っていました。
 仙北市の耕作放棄地解消対策に大きなヒントです。

2016年10月14日金曜日

「皆さん力をお貸しください」

 10月16日発行の広報せんぼく・まちづくり日記で、統合庁舎について現在の心境を綴りました。全文を早出しします。お読みいただけたなら幸いです。

「皆さん力をお貸しください」
 
 今号のまちづくり日記、できるだけ多くの市民の皆さん、できれば子ども達にもお読みいただきたいと思います。

 庁舎の在り方については、3町村合併時は様々な状況があり、法的には変則でしたが、3町村の庁舎を並列し分庁舎方式で仙北市はスタートしました。その後、市民委員等で構成した検討委員会、市民アンケート調査など、様々な場面をつくり、10年間の意見を集約して、昨年6月「基本構想」をまとめました。この構想は、統合庁舎は角館病院の管理棟を活用して一部を増築する、一番お金がかからない案でした。また田沢湖庁舎は行政事務とスポーツ・健康拠点として、西木庁舎は行政事務と中央公民館・都市農村交流拠点として再整備し、他の支所も同様に残す内容でした。
 
 この市案を集中審査するため、議会は特別委員会を設置しました。議論の結果、同委員会は角館病院跡地案を修正し、統合庁舎は角館駅前が適切として、今年1月の臨時議会本会議で、市民に向け報告しました。市はこれを尊重し、財源に合併特例債が使えるよう3月の定例議会で「新市建設計画の変更」を提案、これを議会は全会一致で可決しました。さらに7月の臨時議会では、駅前用地の取得予算案を可決しました。しかし先の9月議会で、統合庁舎の位置に関する条例案を否決しました。議会案を議会が自ら否定した結果で、これは理解できません。


 10月7日、議長が議会全員協議会を招集し、事後対策を協議しました。一部議員からは、特別委員会が検討して、その時点で消去された位置の再提案や分庁舎方式を継続する発言がありました。統合庁舎への熱意も、未来のまちづくりビジョンも、残念ながら感じられませんでした。私は「このまま終わっていいのですか」と議員に問いかけました。その思いを綴った私のブログに、毎日皆さんから励ましとお叱りをいただいています。県には、この12月まで扉を閉めないで欲しいとお願いし、「大丈夫、諦めないで」と激励の言葉を頂戴しました。

 場所はともかく、統合庁舎を断念したら、迷惑を被るのは皆さん市民です。お恥ずかしい限りですが、皆さん、ギリギリまで取り組む力をお貸しください。

健康と温泉フォーラム2016in北杜市で

 健康と温泉フォーラム2016in北杜市に出席しています。昨年は仙北市開催でしたが、今年は山梨県北杜市の増冨温泉が会場です。ラジウム系温泉の仲間としてシンポジウムにも参加し、仙北市のヘルスケアツーリズムを紹介しました。

    同フォーラムは、今年で設立30年と言う権威ある団体です。環境省や厚生労働省から担当者が出席し、濃密な情報交換もばっちりでした。解剖学者で執筆家の養老孟さんの講演も素敵でした。懇談会ではTVキャスターでガイア・イニシアティブの野中ともよ代表、日本温泉療法医学会の猪熊茂子会長とご一緒し、楽しいお話をたくさんいただきました。

 さて、その養老孟司さんの講演で心に残った言葉を幾つか紹介します。
~現代はデジタル社会です。このデジタルの特徴は、寸分違わぬモノを大量に生産できることです。コピーです。この意識が日常社会で一般化していることが、私は様々な問題や悩みの根源になっていると考えています。人は毎日変化しますが、社会は変わらない、変わって欲しくない…。必ず明日は来ると思っているでしょう。でもその時に生きているかと言ったら、それは分からないのです。人間は誰一人同じ人はいません。それは当たり前なのに、身の回りは、コピーを信じて同じものを持って安心しているのが現代です。おかしいでしょ。違って当たり前と言う本質を忘れているから、本当に生き難い時代になっていて、そこに苦悩の根源があると私は思っています。ですから温泉にでも入って、もっとゆっくりとじっくりと、生きてみることをお勧めしたいと思います。~

 う~ん、深い。

2016年10月13日木曜日

にこにこ保育園で「森の教室」

 今日、にこにこ保育園で開催した「森の教室」の様子です。国土緑化推進機構・秋田県緑化推進委員会や、(株)ファミリーマートのご協力で実現しました。空気や水のお話し、災害の防止、動植物と人間の関係など、お芝居仕立ての楽しい会でした。

 この教室のマスコット・キャラクターは、どんぐりくんとエコロンちゃんです。どんぐりくんは緑化推進機構の、エコロンちゃんはファミリーマートのキャラクターです。にこにこ保育園の子ども達に大人気でした。またどんぐりの実を植えての、ナラの苗木づくりも行いました。

 みんな、楽しそうで良かった!!。

2016年10月12日水曜日

ガツガツ歩き回る

 昨晩、函館から新幹線で都内に移動。到着後は内閣府やテレビ局と打ち合わせ。今日は午前から品川の“あきた美彩館”で、(株)インフォテリア様と仙北市の共同記者会見でした。

 会見では、クラウドに蓄積した仙北市の観光情報を、同社のハンドブック・ソフトを使い、タブレット端末で閲覧するシステムを披露しました。このシステムがとても優れものです。360度の全方位映像を見たり、多言語表示も完璧です。また同社は桜と里山林の保全活動で、複数年の企業版ふるさと納税も約束をいただきました。本当にありがたいお話です。

 午後はインターネット業界の最大手本社を訪問。ドローンの活用についてご指導をいただきました。大変参考になりました。新たなビジネスチャンスは、きっと仙北市にあります。さらにその後、ご親交をいただく医療法人を訪ね、最近の医療情勢をお知らせいただきました。ガン治療はまさに日進月歩です。
 今回もガツガツ都内を歩き回りました。動かなければ情報は手にできません。

2016年10月11日火曜日

津軽海峡とび越えて3Dプロジェクト

 写真の3人を紹介します。中央は北海道函館市長の工藤壽樹さん、左は秋田県大館市長の福原淳嗣さん、右は私です。今日の午前に函館市役所を訪ね、来年度から取り組みたい「3Dプロジェクト」の打ち合わせを行いました。

 どうして3Dかと言うと、函館の館、大館の館、仙北市は角館の館で、3館(D)です。北海道新幹線の開業を契機に、観光入込数が2倍になった函館市、秋田犬で世界に打って出た大館市、既に東北屈指の観光地として名高い仙北市がタックを組み、津軽海峡をとび越えて広域観光・広域経済活動を行うプロジェクトです。3Dの名称に負けないよう、政策を立体的に構築することも特徴になっています。陸(新幹線や第3セクターを含む在来線)・海(青函連絡船やフェリー)・空(国内外の航空各社)をフル活用して、人や物が動くイメージです。例えば観光では“移動も楽しい観光商品”が造成できます。例えば経済では“山のもの海のもの物流”で、秋田の山菜や函館の海産物の売り場と買い手を拡大できます。

 国や秋田県が進めるインバウンド対策では、函館空港には既に台湾や中国から定期便が飛んでいます。その輸送旅客実績は約40万人(秋田県の○○倍…です)。ただし海外旅行エージェントは、道内の観光ポイントをほぼ開拓し終え、次はどこに送客するか検討に入っている現状です。ここに食い込もうと思います。また北海道内の修学旅行で、新幹線の開業で移動時間が短縮になり、道央周辺の子ども達を中心に、東北地方への動きが高まる気配です。これにも対応が必要です。

 トップ会議では、「来年度予算に主な取り組み事業を盛り込む」ことを確認しました。
※ところで函館は、個人的にも思い入れのある街です。仙北市としてもご縁があります。例えば市内の名レストラン五島軒には、今もたつこ像が展示されています。どうして?…。

2016年10月9日日曜日

地域輝き表彰に戸沢ささらの鈴木武弥さん

 今日の午前、桧木内小学校の学習発表会で「地域輝き表彰伝達式」を行いました。今回の受賞者は、仙北市西木町上桧木内にお住まいの鈴木武弥さん(表彰状をお持ちの方)です。鈴木さんは地域に伝わる戸沢ささら(県指定無形民俗文化財)の伝承活動、また多くの地域活動に間取り組んできました。

 伝達式の前後で、嵯峨康弘校長(写真右)や桧木内地域運営体の野中秀人会長(写真左から2人目)と懇談。今から20年以上前、私が西木村公民館在職中に取り組んだ事業で、楽しかったのが地区に伝わる戸沢ささらや西根ささらの伝承活動だったと…。鈴木さんは「やったなあ。今は若い人が少なくて、当時よりも厳しい状況になっているよ」と。嵯峨校長先生に「どうですか、学校のふるさと学習で取り組んでもらえませんか」とお話しすると、「熊谷教育長からもお話しがあって、私たちも考えているんです」のお答えでした。

 人口減少は、日本中の宝物をどんどん消滅させています。往事をもう一度とまでは言わないまでも、この流れを食い止める行動を起こさなければ、地域がなくなってしまいます。
※戸沢ささらの動画
https://www.youtube.com/watch?v=Lb2tQLP84AY

2016年10月8日土曜日

このまま終わっていいんですか

 昨日午後、仙北市議会全員協議会が開催されました。全員協議会は緊急的な課題や特定テーマで、議員同士、また議会と執行部で情報共有が必要な時などに招集されるものです。今回は議会が集約した統合庁舎案を、議会自らが否決した9月議会後の庁舎の在り方について、方向性を探る目的でした。

 まず会議では議長が議員一人ひとりから意見を求めました。9月議会の統合庁舎案件は無記名投票で行われたため、いずれの議員も非常に歯切れが悪く、賛成・反対の立場を明らかにしての発言が少なかったことは残念です。それでも「神代地区が望ましい」との案や、「角館東公民館を提案したい」などの、具体的な位置を定めた意見もありました。しかしこれらの意見は、特別委員会で賛同が多数に満たなかった経緯があります。私たちが提案した「角館病院跡地案」も同様です。複数の候補地の中、意見集約した場所が「角館駅前案」で、これを議会は最終案と結論付けたのです。

 その案が議会本会議で否決されたので、昨日の議会全員協議会は、終始「分庁舎方式も止むを得ない」ムードでした。黙っていられない気持ちが昂り、議長に発言の許可をいただき、私の思いをお話させてもらいました。以下はその概要です。

 「このまま終わっていいんですか。これまでの議論は何だったんですか。統合庁舎を実現するために、全会一致で可決した新市建設計画、その他にも皆さんで承認してきた総合計画や総合戦略など、全部を無駄にするんですか。それで議会の責任が全うできるんですか。私のこの数日は、議決の後始末のような作業ばかりです。まず市議会が終了した直後、角館駅前の民有地の所有者に、議会の判断をお伝えするために大仙市に走りました。所有者からは、逆に仙北市を心配しているお話をいただきました。市内の若手経営者からは、仙北市に未来を感じることができないので、市外に本拠地を移すことも考えているような言葉を聞きました。統合庁舎の案件は重要問題ですが、同じくらい議会の議論の在り方や判断行動に不安や疑問を持った皆さんが多いこと、それが様々な分野に影響するかもしれない、これも大変な問題です。ところで私は知事・副知事ともすぐに面談しました。大変心配をしていました。そして私は統合庁舎の実現を諦めることはできないので、事務手続きなどは12月まで待って欲しいことをお願いし、もちろん激励の言葉をいただきました。冷静に考えると、角館駅前案は当然100点ではありません。どこを選択しても100点は望めません。例えば角館駅前案では、菅沢踏切が交通量の増大に適応できないので反対だとの方もいますが、県は現状のままではすでに改修を終えているけれど、庁舎の移転など現状に変化があった際は、もちろん対応を検討したいと話しています。先ほど神代地区に庁舎をとの意見がありましたが、それは無理です。農地を取得する手続きの期間、その後造成の期間、造成養生の期間、その後に本体建築です。平成32年度まで事業を完了し、特例債の発行事務を終えることは無理です。そもそも神代地区で議会から最大賛同をいただく意見集約にどれほどの時間が必要か、想像できません。角館病院跡地案は、昨年の12月まで議会から判断をいただきたいとお願いしましたが、特別委員会が設置され、判断を先送りされました。この状況では私たちは動けません。そうして同案は時間切れを迎えています。東公民館はその立地環境から初期の案で除外されています。浮いては消えた案を引っ張り出し、また新たに用地を求める必要がある場所は、もう無理です。結果としては、角館駅前案しか可能性がありません。しかしここも用地は仮契約のままで宙に浮いています。もう議会が分庁舎で行くと判断するのであれば、売買の白紙撤回を正式に申し出しなければなりません。その後で、やはり必要だったということになっても、それは叶いません。皆さん分庁舎で進むのであれば、角館庁舎は一刻も早くに建て替えないと、本当に危ないのです。しかし分庁舎としての角館庁舎の建築も、当然に議決事項ですから、場所の選定、機能やフロア面積など、検討を急がなければなりません。こちらに進んでも時間がないのです。以前から申し上げてきたように、これまでの財産を守っていく余裕がありません。幾らかでも維持費や管理経費、人件費を削減して、その分で政策的な予算を市民の皆さんに使ってもらう工夫が不可欠です。そうしないと仙北市を守れません。だから統合庁舎を議論して来たのです。もう2ケ月少しあります。最後まで諦めないで統合庁舎の可能性を探っていただきたい一心です。どうかよろしくお願いします」。

2016年10月7日金曜日

田沢湖クニマス未来館の祈願祭

 昨日午前に行われた、田沢湖クニマス未来館安全祈願祭の様子です。山梨県富士河口湖町の西湖でクニマスが発見されてから、もう6年の歳月が経とうとしています。未来館は田沢湖畔大沢に来春オープンします。田沢湖の再生、クニマスの里帰りと言う、誰も経験したことがない活動が本格化します。今後どれ程の時間と経費を必要とするのか、とても仙北市や秋田県だけでは賄いきれません。世界中の皆さんに応援をお願いします。

《祈願祭のごあいさつ内容》
 ~1940年、田沢湖は水質の激変が起こり、水生生物が死滅したと言われています。これは戦争に向かう直前、富国強兵の観点から開田など農業振興、また電源開発の必要性があったためで、玉川温泉から噴出する強酸性温泉水の導水で水量を確保しました。この政策を一概に否定することはできません。現在の私たちがあるのは、この政策の恩恵にあずかった事実があるからです。しかし余りに大きな代償でした。


 それから70年が経ち、山梨県富士河口湖町の西湖でクニマスが発見されました。富士河口湖町の皆さん、中坊徹次教授のチームなど、感謝しきれないほど有り難いと思っています。秋田県と仙北市は、すぐに田沢湖クニマス里帰りプロジェクトを立ち上げました。今は県と市の共同プログラムで事業を進めています。また多くの大学の皆さん、地元農業高校の皆さんにも協力をいただき、水質改善の手法を検討中です。何より田沢湖を愛する地元の方々が中心となって、できることから始めようと、熱心な取り組みがあります。

 誰もが、一度死滅した生物体系・自然環境を再生することが、どれほど困難な道のりとなるのか、今さらながら感じています。中坊教授は、田沢湖とクニマスを中学1年生の教科書に紹介いただきました。そこにもあるように、現状の改善に向けて歩み出さなければ、何も始まらないのです。その始まりが「田沢湖クニマス未来館」です。どうか活動の拠点となる未来館を、しっかりと実現していただきたいと思います。~

2016年10月4日火曜日

安倍総理に特区会議で新たな提案

 本日夕方、首相官邸で行われた「国家戦略特区諮問会議」に出席しました。大潟村の高橋村長も一緒です。仙北市が行った安倍総理への提案内容をお知らせします。

 ~秋田県仙北市長の門脇光浩です。安倍総理には、仙北市を特区に指定をいただきありがとうございました。それではこの1年間の成果などを報告します。先ず国有林野内で生ハム用の豚を放牧するため、この8月から豚20頭の試験放牧を開始しました。近い将来、ハンガリーの国宝と言われるマンガリッツァ種も放牧し、最高の豚肉で、仙北ブランドの生ハムを世界中に売りまくりたいと思っています。

 続いてドローンについてです。7月に電波法の特例でアジア7カ国が参加し、日本初の「国際ドローン競技会」を開催しました。子ども達に大きな刺激となったようです。近未来、きっと仙北市の子ども達からドローンのプレーヤーやエンジニアが誕生します。

 次はヘルスケアーツーリズムです。外国人医師の受け入れは、来年6月に玉川温泉で実証予定です。玉川温泉はガンに効能があると言われ、「岩盤浴」発祥の地ですが、この「岩盤浴場」で、総理と一緒に「岩盤規制の改革」を訴えたいと思っています。総理、ぜひお出でください。
 
 次は新たな提案です。政府成長戦略にも言及をいただいた「農家民宿などが行う旅行企画の解禁」をお願いします。仙北市は農家民宿の集積数が東北屈指で、現在33軒あります。現行法では、農家民宿個人の宿泊・運送サービスはOKですが、団体が同じことをすれば「旅行業法」でアウトです。これは変です。市には農家民宿で構成する協議会があり、どんな旅行会社よりも地域資源に精通しています。そこで団体主体で、田や森や川、市内角館の武家屋敷や田沢湖を活用した体験メニューを造成し、商品の企画・販売・代金収集が行えるようにしたいのです。既に台湾やタイから熱烈な要請があります。実現すれば、農村文化や習俗、日々の暮らし自体が、感動に満ちたものだと気付く機会を、さらに多くの国内外の皆様に提供できます。移住・定住など、地方創生の推進力にも成り得ます。ぜひ農家民宿の団体に、緊急の緩和措置をお願いします~

※写真は左から安倍総理、麻生副総理、菅官房長官、後ろ姿は私です。

2016年10月2日日曜日

秋田ふくしハートネットは宝物

 昨日は、お昼に社会福祉法人・秋田ふくしハートネットが運営する「指定障がい福祉サービス事業所愛仙」の10周年記念祝賀会でした。久米力理事長(写真)や理事の皆さん、評議員の皆さん、愛仙を支える会の皆さん、医療協力者の皆さん、職員の皆さん、地域の皆さん…、全ての関係の皆さんの皆さんの障がい者福祉に対する思い、支え合いの姿がストレートに伝わる素晴らしい時間でした。

 これまで長く愛仙を応援してきた皆さんへの感謝状贈呈があったり、田沢湖神代にお住まいの音楽家、能美新さんが作詞作曲した愛仙の歌~未来へ~の初披露など、どれも思いやりに溢れていました。何より利用者が多数祝賀会に出席し、事業所の10周年を出席者と一緒にお祝いしている姿や、利用者代表の佐藤隆成さんの誓いの言葉に感動しました。
 やっぱり秋田ふくしハートネットは、仙北市の宝物です。

2016年10月1日土曜日

佐藤待子作品展が始まりました

 仙北市の角館平福記念美術館を会場に、「佐藤待子作品展」がスタートしました。11月20日まで93点の作品をお楽しみいただけます。

 佐藤さんは角館の出身で、ABS秋田放送に入社後、ニュースや番組の画面制作、スタジオセットやデザインを長年担当しました。

 可憐な女の子や洗練された女性の姿など、大好きな作品が多くて、私も心待ちにしていた個展です。皆さんもぜひご入館ください。仙北市民は無料ですが、以外の皆さんは一般は300円、小中学生は200円で入館できます。

バスクリンの古賀和則さんと

 写真の方は、バスクリン社長の古賀和則さん(仙北市観光大使)です。昨日は、乳頭温泉郷乗り合いバス「湯めぐり号」のリニューアルで、新車両がサービスを開始するお祝いに駆けつけてくれました。お忙しい中ありがとうございました。

  古賀さんは様々な場面で仙北市をご支援くださっています。観光大使業務はもちろん、例えば各種のスポーツイベントへの協賛、市内温泉情報の発信、仙北市が県内一番の薬用植物生産地になれたのも、古賀さんの人脈が始まりです。

 私の四方山話も嫌がらず聞いてくれます。今回は少しお時間をいただき、懇談することができました。頼りになる人生の先輩です。