2015年7月27日月曜日

仙北市防犯協会が10周年記念式典

仙北市防犯協議会(坂本邦夫会長)が設立10周年の記念式典を開催しました。長年の活動に対し、仙北市金融防犯連合会が感謝状を授受。また記念発表として、市内5つの中学校生徒(いずれも一年生)が防犯に対する作文発表、さらに県立角館高校の青柳徹校長が、「高校生の底力」と題した講話を行い、同校飾山囃子部が記念公演を行いました。

 写真は中学生の作文発表の様子です。角館中学校1年の千代華蓮さんが「地域にありがとうの感謝と決意」、生保内中学校の堀内心さんが「私が考える安全な街づくりの第一歩」、神代中学校の石川大雅さんが「事故を起こさないために」、西明寺中学校の西宮奈那さんが「あいさつは安全な街づくりの第一歩」、桧木内中学校の猪本凜さんが「安全・安心はみんなのつながりで」をそれぞれ発表。しっかりとした着眼点で主張していて、なるほどと思うことばかり。

 また青柳校長からは、偶然に触れた角館高校4人の生徒の言動から、地域を愛し、友人を愛し、未来を信じる若者の底力を感じ、改めて仙北市や秋田県の素晴らしさを再認識できた体験談をお話しいただきました。これもまた感動的な講話でした。

 素晴らしい10周年記念事業に参加させてもらいました。開催にご努力をいただいた皆さんに感謝を申し上げます。

マレーシアからお客様

昨日からマレーシア視察団10名をお迎えしています。一行は旅行エージェントの代表者だったり、マスコミ関係者だったり、学校の先生だったり…。
 これまで仙北市が行ってきたアジア交流では、多くの国々の皆さんに市内滞在をいただき、特に農家民宿や子ども交流が人気ですが、今回のマレーシア視察団は、そんな各国の評価を聞きつけての来日だっことを知り、嬉しくなってしまいました。

 写真は、1日目の滞在先となったホテル森の風での「民謡手踊りお出迎え会」の記念撮影です。地元の夢燈組さん等との記念撮影も本当に楽しそう。さらにこの後、太鼓やスリカネの体験をしたりで、賑やかでした。会場がホテルレストランだったので、ゆっくりと夕食を楽しみたい他のお客様にご迷惑がかかるかなあと心配でしたが、ホテルの皆さんがしっかりとお客様に周知をしてくれて、むしろ喜んでいただけた様子です。ありがとうございました。

 一行は農業体験や農家民宿を楽しんだ後、男鹿市内のホテルで1泊してから帰国するそうで、帰国後はすぐに仙北市を訪ねる旅行商品の造成に取りかかるそうです。皆さんのご来市を心よりお待ち申し上げます。

青少年東北民俗芸能の祭典2015

わらび劇場で開催された「青少年東北民俗芸能の祭典2015」(文化庁劇場音楽堂等活性化事業)に出席しました。東北6県に伝わる伝統芸能のうち、特に若者が伝承活動に一生懸命な芸能団体6団体が出演しました。自分は冒頭でごあいさつをさせていただきましたが、要旨は次の通りです。

 「東日本大震災後、東北各地、特に被災地に伝わっていた民俗芸能が、その存在の意義を再生しているとのお話があります。震災以前は“年中行事化”していた民俗芸能ですが、震災で多くの皆様を亡くしてから、ご供養の意味合いの再認識、自然に祈り食糧の豊作を祈り、安全の祈願を行い…。まさに本質的な在り方に帰化しているとのお話です。だからこそ、若い皆さんがその伝承に加わる意義は大きいのだと思います。どうかご来場の皆さんには、その姿から明日への希望だったり、地域の将来が大丈夫なんだという安心感を感じて欲しいと思います。そして若い皆さんを応援いただきたいと思います…」。

 写真は、山形県山形市の「ちびっ子四方山会」の皆さんによる花笠踊りです。花笠踊りの花笠が、日傘ではなく雨傘だったことを初めて知りました。キツイ肉体労働の所作を表している踊りで、例えば傘をさばくキレッキレッの踊りが、雨が降ってきたので急いでかぶる、とか、ノドが渇いたので傘で水をすくう、とか、暑くなったので風を起こす、とか、初めて知りました。
 それぞれの民俗芸能の形成には、それぞれ各地の時代背景があるんだなあと、そんなことにも気付いた会でした。

2015年7月26日日曜日

ミライカレッジ仙北モニターツアー

昨日と今日の2日間、「ミライカレッジ仙北」のモニターツアーが実施されました。ミライカレッジは、日本で初の“地域と人を結ぶ交流プログラム”です。例えば首都圏で様々な仕事をしている女性が、都内でも出身地でもない場所で、スキルを活かしてビジネスを始めようと思い立ったとき、できたらその選択肢の一つに仙北市を考えて欲しい、また生涯の伴侶候補もできたら仙北市の人を選んで欲しい、そして定住して欲しい…。まさに人生を豊かに過ごすベストマッチを発見する学びの場が「ミライカレッジ仙北」です。

 今回は、その素材を確認するためのモニターツアーでした。首都圏から5人の女性が参加し、地元男性軍のサポートを受けながら、野菜の収穫体験、たざわ湖龍神まつりへの参加、市内観光や蕎麦打ちなど、地域資源の一つひとつを確認いただきました。

 写真は、昨晩に行われた夕食会兼交流会のご馳走の数々。ご協力をいただいた某ペンションの皆さん、ありがとうございました。さて交流会はたざわ湖龍神まつりの花火を観賞した後だったこともあり、「あんなに近い距離で花火を見たことがありません」と、女性軍から嬉しい感想が聞かれました。縁結びが叶うと言われる祭りも十分に楽しんでいただけたようです。また7月生まれの参加者をお祝いする場面では、自分も加えていただいて、ウルウルしてしまいました(体調不良で熱があって、ケーキを食べずに帰ったことが心残りです!)。

 ミライカレッジ仙北は、今回のモニターツアーを参考にして、今後も参加者を拡大しながら開催する予定です。

雨のたざわ湖龍神まつり

雨の中、たざわ湖龍神まつりが開催されました。主催は実行委員会(佐藤和志会長)です。今回で45回を数えます。田沢湖の守り神たつこは水神様で、雨は祝福の象徴です。でも実は、早朝から市役所は大雨対応でバタバタでした…。
 ところで、余り知られていませんが、このお祭りは田沢湖畔特設会場で始まるのではなく、院内岳の向こうにあるたつこ生誕の地がスタート地点です。

 当日午前10時、たつこ誕生の地で行われる神事が祭りの始まりです。伝説では神代村神成沢の三之丞がという家がたつこの生家です。現在は大蔵神社を通り過ぎ、しばらく車を進めれば表示があります。地域の皆さんが、今もしっかりとたつこの墓所を守ってくれています。以前は、たつこ役の女性もここから歩いて院内岳を超え、湖畔のお祭り会場に向かったそうです。

 今年のたつこ役は生保内の加藤芽依さん。八郎太郎役は猿田学さんです。本当にご苦労様でした。ところで写真は、特設ご縁結び神社の中から、たつこ竜がうごめくシーンを撮影したもの。何だか御利益がありそうな迫力です。

2015年7月25日土曜日

大雨被害に対応中です

本日(7月25日)12時40分、秋田地方気象台から仙北市に対し、土砂災害警戒情報が発表されました。これを受け、仙北市は同時刻に災害警戒部を設置しました。25日夕方まで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水等に十分警戒してください。

 溢水は市内各地で発生中です。お昼過ぎに角館地区に降った強い雨の影響等、現在建設部を中心に、全地域で消防団・消防署・警察と連携し、各地域センターを窓口に対応作業中です。また駒ヶ岳8合目の避難小屋に通じる道路に土石の流出があり、車両の通行ができません。現在、登山者の下山サポート、土石撤去の対応中です。

※写真は角館の中川集落センター(15時30分当時)

【以降の動き】
※たざわ湖龍神まつり実行委員会では、午後3時に協議を行い、今後のプログラムが催行できるかどうかを、決定するとのこと。

※15時45分、土砂災害警戒情報解除。

※たざわ湖龍神まつりは、予定通り実施が決定。

※水位変動の注視と対応のため消防団は待機。

※警戒部を継続し、被害状況を確認中。

2015年7月24日金曜日

2015あきたリッチセミナーinTOKYO

2015あきたリッチセミナーinTOKYOです。主催は秋田県企業等誘致推進協議会で佐竹知事が会長、県内25市町村と企業誘致に熱心な民間団体などで構成しています。リッチセミナーは、秋田県内に所在する企業と関連した首都圏企業の代表に参加をいただき、県内情勢を共有して企業活動に活用いただくために毎年開催。今年も最新の情報交換に役立つ会になりました。

 佐竹知事は、先日までのロシア訪問の報告、また秋田の強み、目指す姿を説明し、ますますの企業進出に期待を寄せていました。国際教養大学の存在が秋田県の英語教育に大きく貢献していることや、その成果として、50年先の秋田県は、誰もが英会話のできる県になると話し、「日本の国際化は秋田が担う」と話していました。

 写真は、セミナーの冒頭での会員紹介の場面です。また今回から第2部でパネルディスカッションが行われましたが、パネリストに金融機関の方もいて、地方創生のパートナーに金融機関は欠かせない、そんなアピールを感じました。これは最近のさまざまな勉強会に参加しても強く感じることです。金融機関の強みは、最新の経済情勢を熟知していて、また企業の動向にも明るいことがあります。これまで行政と企業は「余り近づかず、離れず…」の距離感だったと思います。でも国が「頑張る市町村には徹底支援」を打ち出していることと同様に、今は、自治体にメリットがある企業に「例え単独社であっても行政は徹底支援する」(佐竹知事談)の考え方に変革しています。

 地域住民の福祉の向上を考えると、今後はますます企業からの法人税収入が重要になります。自主財源を国に頼れる状況ではないからです。企業育成・企業誘致は、そんな始点でも積極的に取り組まなければいけません。

2015年7月22日水曜日

竹田市・豊富町・仙北市で温泉力協定

22日午後、大分県竹田市・北海道豊富町・秋田県仙北市の3市町で「温泉力地域協力協定」を締結しました。締結式は竹田市の東京オフィス(都内の赤坂中央ビル)。3市町の首長(首藤勝次・竹田市長、工藤栄光・豊富町長、自分)と、立会人にNPO法人健康と温泉フォーラムの三友紀男会長、さらに日本健康開発財団ANAセールス株式会社、PHP総研の関係者が同席し、自治体間の相互連携を深めていくことを確認しました。

 この協定の伏線は、先の塩崎厚生労働大臣に直接提出した「温泉施設の医療費控除の規制緩和」にあります。現状ではまだまだ温泉(湯治)と医療の間の溝は深く、効能の高い温泉地に行きたいけれども、高額な交通費や滞在費など負担が大きくて諦めている方々がいます。一方で、交通費や滞在費を医療費控除の対象とするには、温泉施設に一定の健康増進メニューや施設改修が必要で、これも大変な負担です。それらを解決するには、現法の規制緩和が近道と考え、仙北市は特区でも提案中の案件になっています。

 竹田市の長湯温泉は糖尿病の改善に、豊富町の豊富温泉はアトピーや乾癬に、また仙北市の玉川温泉は神経疾患や皮膚病、脊髄性小児麻痺や悪性腫瘍に効果があると言われる、国内でも突出した特徴を持つ温泉です。これらは医療界でも既に注目されていますが、そんな地域が連携することで医療費控除制度の必要性など機運を高め、近い将来、湯治が公的医療保険の適用となるよう、先ずは3市町が牽引役を果たそうと言う狙いがあります。

 自分は、「仙北市内の各温泉も、また全国各地の温泉も、例えば農繁期の疲れを癒したり、キズを治すなど、日常的に愛されてきた歴史があります。これら湯治文化は日本の誇りです。温泉をしっかりと医療と連携したい思いで、地方創生では玉川温泉を中核とした医療と健康の国際交流拠点を提案し、3月に特区指定の閣議決定をいただきました。今回の協定締結をスタートとして医療費控除制度の緩和を進め、長い目で見れば医療費の抑制に繋がるような、大病になる前の湯治に公的医療保険を適用できるような、そんな日が来るまで仲間を増やしながら、活動を続けていきたいと考えています」と、お話をさせていただきました。

小泉進次郎政務官と「たつこ伝説」

地方創生シンポジウムの開幕でごあいさつをいただいた小泉進次郎・内閣府政務官。特区の関係で何度かお会いさせていただきましたが、会う度に魅力的な方だと思わせるお人柄です。JR田沢湖に降り立った直後、「やっと市長との約束を果たせました」と話し、また車に乗り込む直前も「素敵な駅ですね。田沢湖の透明感を感じます」とも話していました。

 ドローンの飛行実験会場には、一緒の車で移動しましたが、「たつこ伝説を詳しく教えてください」と言うので、たつこのこと、八郎湖の八郎太郎のこと、十和田湖の南祖坊のこと、そして三湖伝説のこと、いろいろお話しをしました。「…と言う訳で、たつこと八郎太郎は結ばれました。八郎太郎は、たつこの居る田沢湖で冬を過ごします。田沢湖は二人の愛情で冬も凍りません。八郎湖はガンガンに氷がはります。この伝説で、今の田沢湖は恋愛成就のパワースポットです。よろしかったら政務官も願掛けして行ってください」。言い過ぎたかな、と思いましたが、ニコニコと興味深い様子で聞き入ってくれました。「仙北市の日本一は何ですか」と尋ねられ、「武家屋敷の美しい佇まい、水深日本一の田沢湖、美味さとサイズで群を抜く西明寺栗、安全な農産物、農家民宿、伝統芸能やお祭り、秋田美人のルーツ…、数えられないほどの日本一があります」と答えると、「良いところですね。素晴らしい地域には、素晴らしい人材と知恵があるのですね」と。

 また会う日が楽しみです。

2015年7月21日火曜日

地方創生シンポジウムで近未来の姿を語る

19日、ドローンの飛行実験を終えた午後、角館交流センターを会場に、「シンポジウム・地方創生この指止まれ~市民のやる気がまちを元気に~」を開催しました。安全対策などで定員を200人としていましたが、皆さんの関心が高く、250人以上の方々をお迎えしての開催でした。お忙しい中、多くの皆さんのご参加をいただき、心から感謝を申し上げます。

 開会のあいさつで自分は、「地方創生は市民お一人おひとりの参加意識が何よりも重要です。特に全国3地区を政令指定しての特区、仙北市も仙台市も愛知県も、市民の皆さん、また事情を行う皆さんが主役になって、地域を、また日本を引っ張る立場で。行政はガンジガラメの岩盤規制を緩和したり撤廃したりすることを一生懸命行います。その事業環境を活用して、実際に生業を興し、雇用をいただき、地域経済の活性化を叶える仕組みです。皆さんからも大いに事業アイディアをいただきたいと思います」とお話しをしました。

 続いて、急きょ来場した平将明・内閣府副大臣がごあいさつで登壇しました。「仙北市はさらに活用できる資源がたくさんあります。地方創生で提案をいただいた事業、また近未来技術実証特区のドローン事業、他にもいろいろありそうです。国は積極的に地方創生に取り組む自治体は、最後までしっかりと支える覚悟です」。平副大臣の参加はサプライズです。午前のドローン飛行実験の後、その動きが流動していましたが、シンポジウムにも参加したいとのお言葉をいただき、直前に調整が叶いました。さらに小泉進次郎・内閣府政務官の登場です。平副大臣ともども、ドローン飛行実験の田沢湖スキー場から真っ直ぐ移動し、角館で昼食をとり、交流センターにお越しいただきました。仙北市民の皆さんを激励したいと、その一念だったようです。ごあいさつでは、「市民が一丸となって未来を拓く、リスクを背負い挑戦する仙北市を、国も全国の自治体も注目しています。秋田県は、仙北市は過疎化と人口減少が日本一ですが、そのピンチをチャンスと捉え、地方創生のモデルとなってください」と激励をいただきました。

 シンポジウムに先立ち、特別講演が行われました。テレビで大活躍の岸博幸先生(写真左はし:慶應義塾大学大学院教授)が、「仙北市をフロントランナーに」と題して講演。一般の皆さんにも現状の日本経済をお話しいただくことができました。特に音楽業界の立て直しにも一役買っている岸先生は、AKB48を例にあげ、いかに差別化することが重要かを分かりやすく説明いただきました。
 またパネルディスカッションには、俳優の中尾彬さん、女優でエッセイストの池波志乃さん、都内赤坂でイタリアンレストランを経営の金子祐二さん、国家戦略特区ワーキンググループ委員の原英史さん、自分が参加しました。どの方も仙北市を本当に愛し、ふるさとを守りながら発展させていこうとの思いでいっぱいでした。
 最後に岸先生が、金子さんに国有林内での生ハム生産はいつごろから始めますがと尋ねると、来年中には…との返答があったり、また中尾彬さんと池波志乃さんご夫妻に、仙北市の観光大使を突然お願いして、ご了解をいただくなど、多くの収穫があったシンポジウムでした。出演をいただいた皆さん、本当にありがとうございました。

2015年7月20日月曜日

ドローンの国際競技会を提案

写真は、飛行実験を終えた後に開催された近未来技術実証特区検討会(主催:内閣府)の様子。奧から原英史国家戦略特区ワーキンググループ委員、小泉政務官、平副大臣、自分です。この両側に野波健蔵先生や自律制御システム研究所、ドローンの開発研究を行っている各民間企業の代表者などが出席しています。

 平副大臣からは、「雨の中の実験でしたが、安定的な飛行でホッとしています。本検討会には民間企業の皆さんに多数参加をいただきました。どうか今後も特区として認定が確定した仙北市をフィールドに、全力で開発研究を進めてください」とお話いただきました。

 自分からはお願いでしたが、「皆さんの研究開発に、市は最大のご支援を約束します。今後数年間で10兆円企業に成長すると言われるドローンですが、研究施設や製造施設など、市へのご要望をお待ちします。あわせて国際ドローン競技大会の開催も必要ではないかと思います。特区として指定される仙北市しか、国内で会場となれる場所はありません。この点についてのご支援もお願いします」とお話させてもらいました。平副大臣、小泉政務官、御法川議員からも賛意の意見が出され、具体の協議を行うことになりました。

平副大臣と小泉政務官を迎えドローンの飛行実験

7月19日は、仙北市が近未来技術実証特区(ドローン特区)として、初仕事を担う大切な日でした。でも台風11号の影響で雨が降り止まず、屋外での飛行実験を半ば諦めながら、小泉進次郎・内閣府政務官を田沢湖駅でお迎えしました。平将明・内閣府副大臣は、昨日から市内で視察活動を行っていて、ドローンの実験飛行会場(田沢湖スキー場)で合流です。

 小泉政務官は、「約束が果たせてホッとしています」と。「ありがとうございます。日程変更(機密扱い)を何度か重ね、やっとお迎えできました」と自分。その後、車中で人口減少のこと、地域課題のこと、たつこ伝説などを話題にしながら会場へ。到着後2人とも車を降りて、屋外テントで準備作業をしていた千葉大学の野波健蔵先生(ドローンの国際的権威:今回の飛行実験責任者)に直行し、「先生、今日は外で飛ばせますか?」。

 野波先生には、本当にご難儀をかけてきました。これまで飛行実験について何度も協議し、仙北市入りして現地で打合せを行い、それでやっと当日を迎えていました。それなのに雨です。小泉政務官も同じ気持ちだったようで、移動の車の中で、とても心配していました。そんな気持ちを察して、準備の手を休め、「大丈夫ですよ。これからのことを考えると、雨の日に飛べないドローンなど役に立たないでしょ」と野波先生。その言葉通り、完全に制御されたドローンは、本降りとなっていた雨の中を、何の問題もなく飛行(地上50メートルで、片道1キロメートルのスキー場斜面を往復)し、その精度を改めて証明するに充分な飛行実験となりました。
 写真はこの重要場面に立ち会った皆さんです。市議会議員の皆さん、マスコミ関係の皆さん、また前列には左から平副大臣、御法川衆議院議員、中泉参議院議員、小泉政務官、自分がいます。

2015年7月16日木曜日

スピードアップとコストダウン

さて、前記の産学官・異業種交流ネットワークですが、研究会で行われた講話がとても良いお話しだったので、皆さんに紹介します。お話しいただいた方は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの大島誠・国際本部貿易投資相談部長です。自分的には「なるほど!」と納得できた内容でした。

 「組織をどう動かすか、部下を育てられるか、これが業績に直結します。だいたい1~2割は黙っていても良い仕事をしてくれます。残りの8~9割の社員が主体的に動くようになれば、会社はどんどん伸びていきます。そうなるために必要なものは何か…。それは野球で言えばスコアボードです。球場のスコアボードは当たり前の風景ですが、実は結果(現状)を示していているからこそ、スタンドのお客様もグラウンドのプレーヤーも、その結果を逐次把握できています。職場も同じです。今、私たちは勝っているのか、それとも負けているのかを把握できなければ、次の手は打てません。組織のリーダーはスコアボードを掲げなければいけません。そしてリーダーは組織に信頼がなければ、リーダーとしての役割は絶対に果たせません。信頼が上がれば仕事のスピードはアップし、同時にコストはダウンできるのです。アメリカで実際にあった例を1つ紹介します。ニューヨークの会社員は皆さん忙しくて、朝ごはんを露店のベーグル屋だったりサンドウィッチ屋だったりで済ませることが多いのですが、人気店は必ず列ができています。お客様が多いというのも理由ですが、たいていは釣り銭の勘定で手こずって、お客様をさばけないでいます。ところがあるお店で、その釣り銭をお客様に任せることを思いつきます。お店の最前部に釣り銭になる小銭をいっぱい入れた箱を置いて、お客様が自分で計算して、自分で釣り銭を持って行くシステムにしたのです。売り上げが2倍になったそうです。これはお店とお客様の信頼関係が、スピードアップとコストダウンを見事に実証したものとして、よく話題にあがる実例です」~などなど。

 思い当たること、いっぱいあります。


都内で特区のプレゼンテーション

昨日、都内で開催された産学官・異業種交流ネットワークに参加。メイン行事の研究会で時間をいただき、仙北市の地方創生特区のプレゼンテーションをしました。「規制緩和を活用した新事業をぜひ仙北市で始めてください」との呼びかけに、数社の反応もいただけて、さい先好調です。

 この交流ネットワークは、台湾大手の「東元電機(TECO Electric and Machinery)にご縁のある、日本企業や自治体、また大学等の関係者が多く、秋田県からの参加も数人います。定例で研究会と交流会をしていて、ビジネスチャンスがゴロゴロです。

 分かりにくい写真で恐縮ですが、自分の右は東元グループの会長で、台湾経団連のトップも務める黄茂雄さん。左は研究会で発表者だった長崎県平戸市長の黒田成彦さん。黒田市長の発表内容は、平戸市のふるさと納税の取り組みで、さすが昨年度は全国第1位の納税額(総額14億円!)です。素晴らしいアイディアがてんこ盛りでした。

 参加者のうち、仙北市に興味を持ってくれた数社からは、「まず仙北市を訪ねたい」とご要望をいただきました。既に日程調整をしています。特区で実のある地方創生ができるかどうか、市内外の民間事業所の参加が鍵だと思っています。

2015年7月15日水曜日

秋田大学のメディカル・サイエンスカフェ~

昨日、秋田大学と共催した「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」の様子です。場所は角館交流センター。同大学の澤田賢一学長をカフェ・マスターに迎え、お客様(市民の皆さん)150人にお集まりをいただくことができました。

 今回のメディカル~のテーマは、「高齢社会を明るく元気に生きるために」です。最先端の研究成果を、「コーヒーを飲んだりお菓子を食べたりしながら、気軽に勉強できる公開講座」で、人気があります。

 今回は中村順子先生(同大医学部)が「最後まで自分らしく生きて暮らす~元気なときも介護が必要になっても~」、森和彦先生(同大学教育文化学部)が「注意とは何か~注意の解剖学と処方箋について考える~」、水戸部一孝先生(同大学理工学部)が「交通事故に遭いやすい高齢歩行者~事故を避けるためにできること~」を、それぞれお話くださいました。聞いていて時間の経過を忘れました。

 秋田大学と仙北市は、昨年に包括的な連携協定を結んでいて、田沢湖の湖底調査が既に始まっています。今後も他分野で共同事業を検討中です。

2015年7月13日月曜日

バンダイナムコHの田口三昭社長と

自分の右に立って微笑んでいる方は、バンダイナムコ・ホールディングスの田口三昭社長です。今日は都内で幾つかの会社を訪ねましたが、田口社長には朝一番にお会いいただきました。大仙市太田町の出身で角館高校の先輩です。

 そんな関係に甘えて、3年ほど前(当時は副社長でした)も突然本社を訪ね、夜もご一緒いいただき、地域づくりをサカナにいっぱいやりました。その時に話題に上ったアイディアが今どうなっているか、その報告をしながら、今後バンダイナムコと連携して取り組みたい事業案の説明をさせていただきました。今回の協議には同じく秋田県出身(北秋田市鷹ノ巣町)の高橋晋平さんも同席してくれて、秋田内陸縦貫鉄道の乗車促進案は面白いものができそうです。

 田口社長には、仙北市内での事業展開のうま味を十分に説明できたと思います。と言うか田口社長、ここ2ヶ月は故郷に帰ってくる機会があって、ほとんどの情報を既に収集できているらしく…。自分は、近々に具体的な対応を協議する「いっぱい飲み会をやろう!」と勝手に約束を取り付け、気勢を上げて本社を後にしました。

2015年7月11日土曜日

仙北市げんき商品券(プレミアム券)発売開始!!

今朝9時から、仙北市げんき商品券(プレミアム商品券)が一斉発売になりました。市内販売所8ヶ所には、朝早くからたくさんのお客様の列ができたり、場所によっては花火が上がったりで、お祭りのようなにぎやかさです。

 自分は仙北市プレミアム付き商品券事業協議会(写真:市商工会角館本所)で、堺研太郎会長と一緒に、お客様にごあいさつをしました。「どうか協賛いただいた市内375ヶ所のお店で買い物などを楽しんでいただき、市内経済の元気づけにご協力ください。また購入ありがとうございます」。
 その後、購入第1号となったお客様に、げんき商品券を渡す役割もいただきました。

 全体セット数23,400セット、総額2億8,080万円のビックな経済対策です。発売は仙北市商工会(角館本所・田沢湖支所・西木支所)と、指定販売店(長谷川時計店グランマート田沢湖店・コマツ用品店・本庄商店・大沢呉服店・ネクストアベ)。朝の状況を見ると、いつ売り切れても不思議ではない勢いです。お求めになりたい方はお早めに…。

2015年7月10日金曜日

田沢湖高原にパークゴルフ場

田沢湖高原にパークゴルフ場が仮オープンしました。仮と言っても18ホールありますが、全体計画では54ホールです。3年前から地元の皆さんが取り組みを始め、関係者がNPO法人田沢湖地域活性化協議会(佐藤和志理事長)を立ち上げ、自力で造成工事や芝張りをして今日を迎えました。

 秋田駒ヶ岳に抱かれ、眼下には田沢湖が広がる絶好のロケーションです。もともと土地は生保内財産区が管理していましたが、同財産区のご快諾があり、事業費への支援もいただきました。市も少しですが応援させていただきました。仙北市観光のコンテンツの1つにスポーツ振興がある中、全国的なパークゴルフ熱の盛り上がり、本パークゴルフ場の立地条件、また周辺の温泉施設との連携などを考えると、きっと大勢の皆さんにご利用をいただけるものと思います。

 ところで、仮オープンでは神事の後に始球式があり、自分が第1打を打たせてもらいました。緑がまぶしいコースを歩く爽快感、ホールにカタンとボールが落ちたときのゾクゾク感、パークゴルフにはまってしまいそうです。この際、打数は関係ありません。

2015年7月9日木曜日

秋田内陸地域公共交通連絡協議会総会

北秋田市の阿仁開発センターで、秋田内陸地域公共交通連絡協議会総会。会長は津谷永光・北秋田市長で、自分は副会長です。会議内容は平成26年度の事業報告と決算、平成27年度の事業計画案と予算案です。自分は案件審議が終了した後、閉会の際に、次のような発言をしました。

 「同協議会の設置目的の1つは、地域間交流の促進と、地域の少子・高齢化に対応できる交通の確保、また社会システムづくりです。地域が疲弊することは、そのまま内陸線の経営に影響を及ぼすことが確実です。逆に言えば、秋田内陸線の現状は、地域の活力が減退していることを表していて、まさに秋田内陸縦貫鉄道は、地域の元気度のバロメータと言えると思います。きっと誰かが何とかしてくれるだろう…ではダメです。協議会の皆さんの、それぞれの立場での最大努力をお願いします」。

【平成27年度事業計画案】
1.秋田内陸線利活用促進事業
・エリアPRキャンペーン
・成田為三記念特別列車の運行
・秋田内陸線誘客イベント支援事業
・口コミキャンペーン
・ポスターとチラシの制作配布
・雑誌広告活動
・ラジオPR事業
・のりものまつり支援事業
・訪日観光客誘客支援事業
・公募型企画列車運行事業
・企画列車等PR動画作成事業
・文化団体交流事業
・ふるさと教育拡大事業
・秋田内陸線支援団体情報交換事業
・スポーツ団体交流支援事業
・駅のにぎわい創出イベント補助事業
・アフター国文祭内陸線アート事業
・マイレールキャンペーン事業
・修繕ボランティア活動材料支援事業
・角館駅看板設置事業
・沿線住民意識調査事業
・北秋田市のひな祭り事業
・雪だるまフェスティバル
2.地域協働推進事業
・秋田内陸線アクセスマップ制作事業
・秋田内陸ナビ構築事業
・トレイン&サイクルガイド作成事業 など
 
 また予算額は約1800万円です。これら事業計画案、予算案はともに可決となりました。

2015年7月8日水曜日

角館高校と台湾の名門校が姉妹校締結します

昨日、台湾から大切なお客様をお迎えしました。私の横が洪仁進さんと言う方で、台北市内にある国立師範大学附属高級中学の校長先生です。右はしの方は学務主任の李先生です。以前から同校と角館高校の姉妹校の締結に向け準備を進めてきましたが、いよいよ10月に調印を行うことが決定しました。

 このお話しの始まりは、2014年8月19日まで遡ります。その時の状況を、自分はブログで次のように記しています。

 「朝一番で政府亜東関係協会を訪問。お忙しい中で李嘉進会長と懇談することができました。さらにこの時、文教組の顧欽誠組長から、とても素晴らしいご提案をいただきました。顧組長は、“仙北市と台湾は様々な場面で共に取り組みを行ってきた歴史があります。子ども達の修学旅行先になっていると言うことが信頼の証です。そして仙北市は学校関係者の中で非常に評価が高いこともお聞きしています”」。

 続けて顧欽誠組長から、「この関係をさらに強固にするため、国立師範大学附属高級中学と姉妹校締結してはどうですか」(同校は3000人を越える生徒が在学し、台湾の政治経済のトップリーダーを輩出する名門校)との提案。さらに橋渡し役も引き受けますよ、と。すぐに角館高校にお話しをかけ、角館高校が大賛成だったことから、昨年は倉橋典夫副市長と市の担当者が台湾に渡り具体の協議をスタート。さらに年明け後、角館高校の青柳徹校長先生が国立師範大学附属高級中学を訪ね、信頼関係を構築しています。この間、東京の台北経済文化代表処の沈代表からは絶大な後方支援をいただきました。今年は締結に道筋がついたとの判断で、平成27年度予算に関係経費を計上し、市議会で可決をいただきました。

 時代を拓く子ども達が、国際感覚を身につける機会を提供しようと、その一念で多くの皆さんのご協力がありました。心から感謝を申し上げます。謝謝!!。

「月曜カフェ・スタ☆」に出演しました

平将明・内閣府副大臣(写真:左はし)のお誘いで、「月曜カフェ・スタ☆」に出演させていただきました。カフェ・スタは自民党本部(都内)の1F喫茶室にある特設スタジオから、マスメディアでは伝わりにくい情報を、インターネット中継でライブ配信する番組です。「仙北市とは、地方創生特区とは…」について、準レギュラーの生田よしかつさん(写真:右から2番目)、アシスタントの宮崎めぐみさん(写真:右はし)と一緒に、40分ほどお話をしました。

 とにかく楽しい番組でした。月曜カフェ・スタ☆で検索すればヒットしますので、どうぞご覧ください。内容はと言うと、仙北市がどんなに素晴らしいところか、幾つか写真をお見せしながら説明しています。そして地方創生特区の内容の説明です。何度も繰り返しで申し訳ないのですが、地方創生特区の主体者は民間です。市役所の予算であれこれやります的取り組みではありません。規制を緩和したからこそ可能になった事業を、その特区内で興す事業者が必要です。先ず主体者として参加する民間人・民間事業者に手を挙げていただかないと、何も始まりません。

 そんな訳で、「特区のお話をしてもいいよ」と言う場所があったら、どんどん出かけることにしています。皆さんからのお声かけもお待ちします。

 ところで番組中、平副大臣が提案した「アワードタイプの世界ドローン大会」には、とても興味を持ちました。今の法律で行くと、国内で大会が開催できる場所は仙北市以外に存在しません。少し時間をかけて研究します。それと生田よしかつさん、最高!。

2015年7月7日火曜日

石破大臣の仙北市視察

日曜日、地方創生担当国務大臣の石破茂大臣に仙北市内を視察いただきました。地方創生特区の関連活動です。
 朝8時31分、秋田新幹線でJR田沢湖駅に到着後、すぐに玉川温泉に向かい、現地で(株)玉川温泉の関雅文社長らが現状を説明。国内外から合わせ年間30万人の湯治客を迎えていることや、雪崩事故以後は冬期間の屋外岩盤浴を閉鎖していること、玉川温泉診療所の状況などについて、説明を行いました。

 実はこの時間、自分は市の消防訓練大会でした。消防団の皆さんに状況をお話しし、視察団と合流できたのは田沢湖高原にある生ハム工房です。大臣には、仙北市がどうして国家戦略特区に名乗りを上げたか、例えば広大な国有林の民間活用を進めるメニューの1つとして、林間畜産の振興を説明するには、生ハム工房をご覧いただき、生ハムを食べてもらうことが重要でした。そうしたら、大臣は国会議員の皆さんで構成するジビエ議連の会長なんだそうで、「豚の林間放牧も素晴らしいアイディアだし、ジビエ特区という発想があってもいいね」(写真)とお話しをしていました。

 次に視察団は落合運動公園へ。ここで消防訓練大会へ特別参加し、大臣に登壇いただき「地方創生は地域の安心・安全が基本」と、総員480人の消防団の前で祝辞もいただきました。移動中の車中で、「消防関係は総務省の担当なんだけど、自分があいさつして大丈夫だったかなあ」と。日程がギリギリの中でお願いした事案でしたが、「いえ大臣、皆さんは嬉しかったと思いますよ」とフォローさせていただいて…。角館町内の農家民宿・庵で昼食をとった後(いやあ、美味しかったです!)、今度は旧石黒恵家で座談会です。参加をいただいた方々は、市農山村体験推進協議会の門脇富士美さん、はっぴい・マムの茂木一代さん、角館企画集団トライアングルの佐藤正美さん、オモテナシ応援隊の土屋和久さんです。短い時間でしたが、日頃の活動や問題点などについて意見交換をいただきました。これらを受け、「このような毎日の営みが、地域を元気にする大切な取り組みです。どうか頑張ってください」と、大臣から感想の言葉がありました。

 バタバタと視察が終わり、JR角館駅から新幹線に乗り込む直前、ホームのずうっと向こうにある駅東公園で、野球をしている子ども達がいました。自分は「オ~イみんな、ここに石破大臣がいるぞ~」と呼びかけたら、「誰?知らな~い」との返事。大臣は「あらら」と少し落胆の表情でしたが、直後、「フレ~、フレ~石破!」の大エール。 子ども達から最高の励ましを受け、視察を無事終えることができました。
 大臣、本当にありがとうございました。皆さん本当にありがとうございました。

2015年7月4日土曜日

JENESYS2.0で仙北市の農家と交流

JENESYS2.0で来日した中国内陸部の学生等100人が、今日の朝から市内農家民宿に滞在し、交流事業を楽しんでいます。同プログラムは、21世紀アジア青少年大交流計画のこと。仙北市はここ数年ずっと大学生のホームスティをサポートしています。

 朝に初めてあったクールな大学生が、別れの時は「秋田のお父さん・お母さん」と抱き合い、離れがたい思いで涙を流す、そんな光景を毎回目にします。滞在した子ども達は、農家の皆さんとの出会いで、別の何かを心の中に育てるんだと聞きました。

 18軒の農家の皆さんも、4~5人ずつに分かれた子ども達と、それぞれ交流活動を楽しんだ様子です。「これぐらいの負担だったら、私たちの方がいただくものは多いと思います」と、ある農家のお母さん。子ども達の代表からは「仙北市での全てが、夏の花火のように鮮明で、そして忘れられない思い出です」(写真)と感謝の言葉がありました。また3組が飛び入りで、秋田のお父さん・お母さんに歌や武道の演舞を披露しました。「こんなにお世話になって、ダマって帰られないと思いました」、たどたどしい日本語でそう話してくれます。

 素晴らしい交流プログラムです。

仙台秋田県人会の皆様をお迎えして

仙台秋田県人会(柿崎征英会長:会員数は約2000人)が、設立90周年を迎えました。この90周年を記念して秋田ツアーを企画、いの一番に仙北市を訪ねてくれました。とってもパワフルな皆様(仙台で大活躍の方々ばかり)です。お迎え後、第1会議室で最近の仙北市をお話ししたら、いろんな質問をいただいて…。余りに時間が経過して、秋田駅に向かう新幹線に乗り遅れるところでした。

 自分は2年前、仙台市内で開催の第88回県人会に出席しました。その時は、仙北市長と言うよりは、秋田内陸縦貫鉄道の取締役の立場での参加でした。「乗車人員が少ないことが赤字の最大要因です。どうか乗車促進運動にご協力をお願いします」と、各テーブルを何回も巡回しました。奥山恵美子・仙台市長からは、「門脇さんはいつ会っても元気ねえ」とお褒めの言葉もいただきました。

 さて今回、その内陸線乗車協力について、皆様はしっかりと覚えていて、内陸線に乗る企画がメインになっていました。今、お座敷列車をしつらえて、大賑わいで阿仁マタギ駅に向かっています。今晩は打当温泉で一泊し、明日は田沢湖を回って仙台に帰る旅程です。本当にありがとうございます。
 さらに秋田支援事業で、「ふるさと納税推奨運動」がありました。柿崎会長から、仙北市のふるさと納税の状況と呼びかけをしてくださいとの要請を受け、汗だくになって、7月1日から本格稼働したふるさと納税ふるさと便をアピールしました。なんと帰り際には、数人の方々から「必ず納税しますよ」とお声かけをいただくことができました。
 またのご来市を心からお待ちしてま~す!。

鳴き砂復活に向けて

写真は、大阪市立大学大学院の原口強准教授。先週の「鳴き砂復活検討協議会」の第1回会議で講話をいただいた際のスナップです。皆さんは鳴き砂をご存じでしょうか。海浜などを歩くと、「キュッキュッ」と音がする砂、あれが鳴き砂です。田沢湖も鳴き砂に認定されてはいますが、今は鳴いてくれません。どうやったら鳴くようになるのか…。原口先生からは、、次のような指摘をいただきました。

①浜の清掃と植生の除去
②皪の除去
③浜への流水位置の変更
④砂浜の掘削・洗浄
 などです。

 さて、協議会の構成についてお知らせします。同協議会(会長:倉橋典夫副市長)は、田沢湖再生検討会の吉田裕幸会長(同協議会副会長)、田沢湖観光協会の佐藤和志会長、田沢湖ざっくばらんの会の田口寿宜代表、春山地区の佐野彦一代表、田沢湖畔観光業者組合の山手昭治組合長、田沢湖丸木舟の会の三浦久代表、また東北電力、秋田県、秋田県仙北地域振興局、仙北市、それにオブザーバーで国土交通省東北地方整備局、アドバイザーに大阪市立大学大学院の原口強准教授などと言った面々が参画し設立されました。

 自分は開会のごあいさつで、次のようなお話しをしました。
 「今年の1月13日、あきた未来づくり本部会議で田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクトが承認されました。このプロジェクトは、県と市が協働で取り組む事業で、山梨県西湖でのクニマス発見を契機に、将来的には田沢湖へのクニマスの里帰りを目指すものです。果たしてその日に至るまで、どれだけの時間が必要か、私たちも想像ができませんが、今から田沢湖再生に向けた環境整備に取り組まなければ、その日は絶対に来ない、それは確実です。この一連の活動の1つとして、湖畔の再生(鳴き砂の復活)があります。昭和40年頃まで、田沢湖の白浜は鳴き砂の浜でした。それが周辺や湖水自体の環境変化で、今は鳴かなくなっています。これを何とか再生したいと、市民の皆さんの活動も活発化しています。最近は、湖畔の清掃活動に多くの団体や市民が集い、また昨年は全国鳴き砂サミットinたざわ湖が開催されました。このサミットで、大阪市立大学大学院の原口先生から、白浜の砂が鳴き砂であることを学術的に証明いただきました。私たちは、原口先生のサポート、また市民や関係機関の皆様のご協力をいただいて、鳴き砂の復活に向けた取り組みに、本格的に着手します。そのための本検討協議会です」。

 できることから始めないと、いつまでも砂は鳴いてくれません。ご協力をよろしくお願いします。

2015年7月3日金曜日

失敗しても勝てる実力が目標です

写真のイケメン青年は、高橋靖彦さんと言います。ずっと野球に打ち込み、角館高校から筑波大学に進みました。でも足のケガで野球を続けられなくなり、大学2年の時、ラートに出会うのです。そんな高橋さん、メキメキと頭角を現し、2008年の全日本大学選手権で優勝、2013年には世界選手権で初優勝、そして去る6月8日~14日に開催された世界選手権で、再びチャンピオンの座に着きました。

 その報告に田沢湖庁舎を訪ねてくれました。実は先月、都内で開催された「若杉・駒草同窓会」でお会いしていて、形式ばったごあいさつが不要な関係です。

 「若杉・駒草同窓会の日に、世界選手権大会(イタリア・リニャーノ)から帰国し、空港から同窓会場に直行しました。世界選手権には21ヶ国、128人が参加していて、日本チームは団体戦でも準優勝です。ラートはドイツが発祥の地で、日本ではまだまだ知られていません。これからも選手生活を続けますが、同時に地元の子ども達にも、ラートの楽しさを広めたいと思っています」と話してくれました。

 世界選手権2連覇の秘訣を聞くと、「どんなに失敗しても、それでも勝てるくらいの実力があれば良いわけです。それが目標です」と…。これはなかなか口にできる言葉ではありません。お見かけしたところ、強気でグイグイみたいなタイプではなく、本当に優しい好青年です。そのギャップを不思議がっていたら、「ラートのことになると人が変わります」だって。なるほど。

 ぜひ全日本大会を、世界選手権を、仙北で開催したいなあ。

2015年7月2日木曜日

新たな取り組みを支える出会い

今日開催した7月の記者会見内容をお伝えします。初めのあいさつで次のようなお話をさせていただきました。

 「人生は人との出会いが全てです。それを最近改めて強く感じています。例えば平成24年に開催した第77回日本温泉気候物理医学会があったから、今回の地方創生特区で、温泉と医療をテーマとした国際交流のメニューが構築できました。同年の火山砂防フォーラムでご指導いただいた国や研究期間の皆さんは、翌年発生した先達の土石流災害で大変なお力添えをくださった。あのフォーラムがなければ、あれだけのスピードで復旧工事を進めることは困難だったと思います。平成26年の全国鳴き砂サミットinたざわ湖で大阪市立大学の原口強先生と出会い、鳴き砂復活検討協議会の学術サポートや、田沢湖湖底調査の実現に繋がっています。また秋田国民文化祭でお会いした小田野直光さんは、国立海洋技術安全研究所にお勤めで、小田野さんのお声かけで湖底調査に水中テレビロボットを導入できたのです。新たな取り組みをお支えいただく多くの出会いに恵まれたことに、心から感謝したいと思います」と。

 以下、各項目について簡単な説明を加えて紹介とします。
1.地方創生特区関係…石破茂・地方創生担当大臣が7月5日に仙北市入り。7月19日午後1時30分からは、角館交流センターで「地方創生この指とまれ」と題した仙北市シンポジューム。テレビで活躍の岸博幸さん(慶應義塾大学大学院教授)や、中尾彬さん(俳優)・池波志乃さん(女優)・金子祐二さん(イタリアンレストランオーナー)、原英史さん(国家戦略特区WG委員)などが出演。

2.秋田未来づくり協働プログラム関係…田沢湖湖底調査に本格着手。秋田大学「田沢湖湖底研究所」の石山大三教授、大阪市立大学大学院の原口強准教授、高知大学総合研究センターの松岡裕美准教授・岡村眞特認教授、国立研究開発法人海上技術安全研究所の小田野直光研究統括主幹、それに鹿児島大学の参加など。いよいよ湖底最深部に念願のカメラが入る。

3.地域住民生活等緊急支援交付金事業関係…無料温泉入浴券を7月1日全戸配布。プレミアム付き商品券は7月11日から発売。

4.地域活性化関係…「えぐきてけだんし仙北市」(仙北市でリアルな田舎暮らし体験)で、3日~1週間市内に滞在できる定住促進事業をスタート。また「ミライカレッジ仙北」は、スキルを持った未婚の女性と仙北市の未婚男性の出会いとライフスタイルの共有活動。

5.ご当地怪獣タマグラー関係…仙北市の怪獣がデビュー。名前はタマグラーで玉川温泉に由来した怪獣(写真左は玉川温泉の関社長)。

 さらに、田沢湖パークゴルフ場の仮オープン、カラ吹き源泉事故調査委員会日程、メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト・in仙北開催(秋田大学と連携)、玉川ダム交流会の開催、台湾国立師範大学附属高級中学校校長先生の来庁、JENESYS2.0中国大学生の受入、第4回農村で楽しむ仙北はあーと展の開催、秋田発子どもふるさと交流推進事業の開催、田沢湖龍神祭りの告知など、たくさんの情報提供を行いました。