2014年5月31日土曜日

おおむら夢ファーム・シュシュ

昨夜は、大村市吾往会(吉川豊会長)主催の歓迎会に出席。場所は活魚の寿楽。朝から視察に出ていた戊辰会(熊谷佳穹会長)の皆さんも、全員元気に参加。軍艦島や出島、中華街、ハウステンボス…、随分いろいろ回ったとのこと。ご苦労様でした。

 そして最終日の今日、一昨日の祝賀会でもごあいさつをさせていただいた山口成美さんが経営の「おおむら夢ファーム・シュシュ」を視察。シュシュは今から15年前、それまで地域づくり運動をしていた農業者8人が、満を持して立ち上げた農業法人(現在の雇用総数は72人)。もともとこの地区は果樹栽培や畜産農家が多くいたんだそうで、それがシュシュの魅力になっているそうです。エリア一体は生鮮食料、アイス工房、洋菓子工房、パン工房、加工商品工房があり、さらにぶどう畑のレストラン、いちご狩りハウス(写真は青柳議長)、ぶどう狩りハウス、食品加工体験教室、農業塾…、などなど、本当に賑やかです。「この前はレストランで結婚式をやりました。今日は法事です。ないものがない!」と山口さん。
 このシュシュを立ち上げる際、大きな理想を掲げたそうです。それがシュシュのパンフレットの一番最初に書かれてあります(以下)。

 1次~3次産業までの掛け算で6次産業を目指し(自分の公約と同じ)、安心・安全をモットーに旬の味を活かし、消費者には感動を与え、地域活性化と農業後継者の育成を図ることを目的とする。今後は「食と農」を主体としたアグリビジネスへの挑戦を続ける。

 体験型の農業ビジネスを以前から検討しています。でも果樹や畜産がないと商品のバリエーションは単純化してしまうため、今は一生懸命に生産物の幅を広げる作業中です。あと何年かしたら、きっとシュシュのような施設ができると思います。
 山口さん、シュシュの皆さん、ありがとうございました。

2014年5月30日金曜日

海の風

今日は戊辰会の皆さんに同行(長崎県内視察)できず、大村市内のホテルで公務。大村市役所の方々が何かと気遣ってくれます。ありがたいのですが、この6日開催予定になっている市議会6月定例会に公表する市政報告の原稿調整で、むしろ缶詰になって仕事ができるので好都合。

 でも、その市政報告も午後1時にはカタがつき、そうなると閉じ込めていた放浪癖が疼き出して…。お昼ご飯を理由に外に出てみました。良い天気です。大村湾から吹き込む風も気持ちよく、フラフラ歩いてJR大村駅へ。ピッタリの時間で快速電車が長崎に出ています。思い切って切符を買って飛び乗りました。

 電車には高校生がたくさん乗っています。中間考査かなと勝手に想像。この子ども達は長崎に生まれ、どんな人生を歩むのかと思いを巡らせてみました。同じように自分も秋田に生まれたことで、今の生活があります。もし自分が長崎に生まれたら、どんな人生になっていたんだろう、どうして自分は秋田に生まれたんだろう、などなど取り留めのないことを考えながらJR長崎駅へ到着。所要時間は約40分。小さな一人旅でしたが、よい気分転換になりました。

 お昼ご飯は長崎チャンポンだ、そう電車から降りるとき決めたのに、お店を探す途中で見かけた「やわらかステーキご飯大盛り」の文字につられてしまった。ああ、まだまだ修業が足りません。

大村市・仙北市姉妹都市提携35周年

昨日は朝5時に自宅を出発。飛行機を乗り継いで午前中に長崎県大村市入り。午後一番で大村市役所を表敬し松本崇市長、田中秀和議長と懇談。大村市と仙北市の姉妹都市提携35周年記念式典は午後3時からでした。

 式典に向け、仙北市からは長く大村市との交流を主管してきた戊辰会(熊谷佳穹会長)を中心に、おやま囃子の仙北会、そして青柳宗五郎議長、荒木田俊一副議長などで訪問団を組織。大村市は同式典を公式行事と位置付け、行政や議会、長崎県議会、戊辰の役で大村藩から出兵した吾往隊の子・ 孫で構成する吾往会(吉川豊会長)、大村市姉妹都市親善協会(角谷省一会長)、市民の皆さんなど約300人に出席をいただきました。まさに感動的な式典でした。

 戊辰の役(角館の戦い)は、日本が近代国家への変革を目指した戦いでした。新政府軍と幕府軍の攻防は決して無血革命ではなく、角館を守るために大村藩から出兵した兵士のうち、最低7人の戦死者がいたことは史実です。現在の角館の町なみは、そんな犠牲があって、今に姿を留めています。戦死者の中には、15歳の武士・濱田勤吾少年もいました。
 式典では、自分は「世界の皆さんに愛される私たちの町は、大村藩士の命の盾でお守りいただいたものです。このご恩義は忘れることなく次代に語り継ぎます。どうか今後も、お互いの間に横たわる距離と時間を超えて交流をお願いします」とごあいさつをさせていただきました。
 その後、戊辰会の熊谷佳穹会長と、富松神社の久田松和則宮司の特別講演がありました。大村と角館が歴史上でクロスオーバーした戊辰の役、その戦いの裏に埋もれた様々な人物や思いを理解するのに、充分なお話でした。ありがとうございました。

 写真は、式典終了後の祝賀会に登場した大村少年少女合唱団の楽しい合唱。松本市長は歌を聴きながら、「以前行っていた青少年の交流事業、また復活させたいね」と言っていました。本当にそうですね。

2014年5月28日水曜日

内外情勢調査会とホットサイドフォーラム

昨日は、正午から秋田市内で「内外情勢調査会」、午後3時からAABホットサイドフォーラムにそれぞれ参加しました。内外情勢調査会は自治通信社が主管する公益法人で、全国に170の本・支部があります。秋田県の場合は支部長に知事が着任していて、この会の勉強会に参加すれば、国や県の情勢の最新情報がつかめます。またホットサイドフォーラムはAAB秋田朝日放送が主催し、県内の企業経営者が集い情報交換を行う会合で、年に1度テーマを絞り込んだ議論を行っています。昨年このフォーラムに参加し、太平山観光開発(株)の皆さんから、オーパススキー場の電気料削減策についてお話しをお聞きできました。現在、その手法は田沢湖スキー場に導入されています。仙北市という自治体に導入することも検討中です。

 さて内外情勢調査会では、佐竹知事が演題に立ち、人口減少社会の中の農業課題、観光課題、福祉課題について、その思いをお話しいただきました。様々な提案がありましたが、何よりも、「過去の資料や統計を分析した上で、今起こっている実態の原因は何か、そんな思考回路と問題解決手法が必要です。勝者は問題点の解決策を議論し、敗者は解決策の問題点を議論すると言われています」の言葉が収穫でした。

 ホットサイドフォーラムは、「秋田の観光力を高める~角館・増田・秋田の連携~」がテーマでした。JR東日本秋田支社長の淺見郁樹さんが基調プレゼンテーション、その後のシンポジウムでは、パネリストに安藤大輔さん(角館)、日の丸醸造社長の佐藤譲治さん(増田)、菓子舗榮太郎の小国輝也さん(秋田)、それにJR東日本大宮駅長の筑波信夫さん、コーディネーター役には小宮悦子さんと、贅沢な顔ぶれです(写真)。自分はフロアから発言の機会をいただき(どうも進行シナリオにあったようで…)、「今日のパネリストの皆さんは、日本古来の食文化を今に伝える仕事に打ち込まれてきた方々です。そんな皆さんが、現代のまちづくりのトップリーダーとして活躍していることは、決して偶然ではないと思います。まちのなかに伝わる本物にはそんな力があるし、その本物に気がつく市民の存在が大切です。お願いですが、県内の観光を牽引する各地域ですから、この後は、障害のある方や外国のお客様にきちんと対応できるユニバーサル・ツーリズムの実践に努力をいただきたいと思います」とお話しをさせていただきました。出しゃばった発言だったかもと反省しています。

2014年5月27日火曜日

まちこん田沢湖・西長野で

今回予定したまちこん(まちづくり懇談会)が終了しました。一昨日は田沢湖地区で、昨夜は西長野地区での開催でしたが、どちらもたくさんの皆さんに参加をいただき、ありがとうございました。田沢湖ではテーマが「観光振興・スポーツ振興」、西長野では「西長野交流センターの利活用策」がテーマでした。テーマ以外でも多くの意見交換ができましたが、やっぱり主核テーマがあると参加しやすいのかも…。さて田沢湖・西長野の皆さんの、印象的なやり取りを少し紹介します。

《田沢湖地区》
Q:温泉事業は仙北市観光の目玉。現状の改善や振興策を考えると、温泉井戸の確保が生命線だが、どのような対応を考えているか。
A:現在、主力の2号井戸でモニタリング調査が始まっている。2年ほど調査を続ける予定だ。その間に旧1号井戸の復元に着手したい。その後に状況を見て民間温泉の余剰温泉の再活用、さらに源泉の掘削、この3段階で温泉事業に取り組む覚悟だ。
Q:スポーツ振興策としては、市内に大きな体育館が欲しいが、計画はあるか。
A:平成28年度事業でスタートしたいと、市の実施計画には盛り込んでいる。しかしご存知の通り、市内には中規模の老朽化した体育館が複数存在し、それを維持しながら新たな総合型体育館をつくるとなれば、維持経費は増すばかりだ。今あるものを取り壊すか、地域に管理を移譲するか、体育施設のマスタープラン(平成25年度策定)に掲載したが、これを上回るスピードで取り組みを進めたい。市が建設するという考え方以外にも、県にお願いする方法もある。秋田県の中でスポーツ振興エリアとして、その責任を果たす視点も必要だ。

《西長野地区》
Q:建築家の渡辺豊和氏による設計で、他にはない形状が特徴の西長野小学校(写真)だ。この施設を活用して地域が実現したいことは多義にわたる。地区資料館、合宿研修センター…。何にしても活用団体の取り合いにならないよう、施設を一本で運営したい。そのためには一定期間、市が管理することが望ましいと思うがどうか。
A:様々な使用形態があって良いと思っている。この場は、それは良くてそれはダメという会議ではない。軌道に乗るまで市が支援する方法もあるし、市が地区の皆さんに管理をお願いする方法もある。
Q:義務教育施設として建築になった経緯があるが、それを他の目的に転用することで、文部科学省等から補助金や起債の繰り上げ償還を求められないか。
A:具体の年数などをお話しできる資料を持ち合わせていないが、現在が交流センターとして活用され、市条例も整っている状況がある。総務省の通達でも、遊休施設では現状に即した使用に切り替えることを促進している。心配はないものと考えている

2014年5月23日金曜日

秋田スギバイオエネルギーセンターの検証報告

昨日、仙北市議会議会全員協議会の開催をお願いし、目標とした運転ができていない秋田スギバイオエネルギーセンターについて、これまでの検証の内容報告や意見交換を行いました。

 この検証結果報告書は、昨年7月15日の初会合から今年1月25日の会合まで、実質7回の検証から推測される不具合の原因、これを改善する手法などの提案などで構成されています。改めて携わっていただいた岐阜大学大学院の守富寛先生、北見工業大学の鈴木勉先生、九州大学の林潤一郎先生、そしてサポートをいただいた秋田県庁の皆さんに感謝を申し上げます。

 写真は、その全員協議会で報告書の説明や質問に対する答弁を行うため、岐阜からお出でをいただいた守富寛先生(自分の左側)が、議員の質問にお答えしている様子。検証委員会は報告書で、秋田スギバイオエネルギーセンターは、今後も継続して運転をしていくべきとの方向付けをしています。
 その理由として、
1.ガスフィルターの目詰まりなどに課題があるが、複数提案した対応策を実行することで改善が期待できる。
2.各種データの分析では、ガス化炉の性能が著しく不良状態といえない。またガスエンジンも所定の能力に近い状態で運転されていると推察できる。
 としました。

 改善が必要と指摘のあったガス化炉内でのカロリー向上策については、ガス化炉内で水蒸気改質を試行してみることが提案されました。これはフィルターボックスに直接、または直前の配管付近に水蒸気を送り込んで加湿しようと言うもの。この提案は、正式に報告書が提出される以前から話題となっていた手法で、バイオエネルギーセンターを施工した(株)月島機械とは既に協議を始めています。現状では月島機械から試行は可能との見解をいただいていて、その経費については月島機械に負担をいただきたい旨もお伝えしてあります。

 試験には7月いっぱい程度を見ています。この水蒸気改質の詳細なデータを蓄積し、将来的にこのシステムで運転を行うことに自信を持てたら良いのですが…。
 報告書の結論はそれとして、7月に実証する水蒸気改質の状況や、様々な要因を勘案し、市民の皆さんにとって最も利とすることができるよう、遅くとも9月までには結論を導きたいと考えています。

まちこんと下諏訪交流会

もう金曜日です。今週も行事が多かった…。まちこん(まちづくり懇談会)が始まり、これまで2ヶ所で開催しましたが、お知らせしたようにスタイルを変えたことで、新しい発見も多かったと感じます。

 桧木内公民館でのまちこんは、国道105号線の高規格化計画と道の駅がテーマでした。まずは沿線の皆さんに、事業の必要性を声高に発信してもらうことをお願いしました。難所となっている大覚野峠はトンネル化を想定しています。
 また道の駅については、既存施設(紙ふうせん館・かたくり館)の道の駅化を相談しました。実務的な準備を進めたいと思います。

 また角館交流センターでのまちこんは、大館市長の小畑元さんをお招きして、大館市の企業誘致の現状とその手法についてご講話をいただきました。本当にびっくりです。毎年10社以上の進出があり、その施設整備などで民間投資が50億円もあるとのこと。小畑姿勢がスタートしたころ、市内にあった3つの鉱山がすべて閉山となり、連鎖して主要企業が撤退するなど、お先真っ暗な状態がしばらく続いたんだそうです。しかしリサイクル事業に着目し、蓄積してきた鉱山技術を駆使して新しい産業構造への転換を成し遂げました。現在は県内でもっとも高い有効求人倍率を誇る街になっています。小畑市長は、「行政の収入は、国県の補助金などは別として、固定資産税と住民税しかない。それを市民や企業からいただいて、市政は運営できている。企業の誘致は、市として企業がやりたいと思っていることに応え、その環境を整えることが重要。そうしないと企業の誘致は成功しない。雇用を生み出すことが、市財政を潤わせ、その財源の循環で福祉や教育の財源が確保できる」と話していました。その通り。

 さて写真は、長野県下諏訪町「島木赤彦文学祭」の皆さん、そして角館合唱団の皆さんです。花葉館のステージで、合唱の共演をいただきました。島木赤彦さんは下諏訪のご出身で、角館高校の校歌を作詞したご縁で、角館高校・角館南高校の関係者を中心に仙北市との交流が深まっています。その島木赤彦さん、大正14年10月、平福百穂先生の校歌制作の要請に応え、わざわざ田沢湖や角館を訪ねて構想をまとめたそうです。島木赤彦さん自身は大正15年3月に逝去され、その時点では校歌は完成していなかったので、アララギ派の仲間だった斎藤茂吉さんが補作を行って現在の歌詞になりました。
 交流会は本当に盛会で、角館高校の第1校歌(旧角館高校校歌)、第2校歌(旧角館南高校校歌)を、全員で歌いました。下諏訪の皆さんが完璧に歌う姿をみて、またまた感動しました。

2014年5月18日日曜日

「まちこん」スタイル一新

今回から「まちづくり懇談会」のスタイルを一新します。これまでは、直近の議会の議論や予算内容などをお伝えし、また皆さんから意見や要望をお受けする会として開催してきました。これはこれで充実していましたが、でも内容が総花的になったり、腰を据えて課題解決の手法を議論するまでに至らないで、消化不良との指摘もありました。これらを反省し、今後はテーマを指定して議論を深める「まちこん」に改めることにしました。またテーマによっては、専門的な知見のある方をお招きしての講演会も行いたいと思っています。
 皆さんのご参加をお待ちします。

 今回は、次の日程で開催します。
《5月19日(月)》
・場所 桧木内公民館
・日時 18時30分から
・内容 国道105号の高規格化を図るための市民運動や、検討が始まった紙ふうせん館とカタクリ館の道の駅化について意見を出し合います。

《5月20日(火)》
・場所 角館交流センター
・日時 18時30分から
・内容 小畑元(はじめ)大館市長(参考写真の右はしの方)を講師に迎え、企業誘致の在り方や地元企業との連携、またものづくりを基本とした地域活性化についてお話をお伺いします。

《5月25日(日)》
・場所 田沢湖開発センター
・日時 13時30分から
・内容 立地条件を活かしたスポーツ振興と観光対策をテーマに利活用の手法と、地域の元気づくりについて意見を出し合います。

《5月26日(月)》
・場所 西長野交流センター
・日時 18時30分から
・内容 西長野交流センターの利活用の手法や、地域活性化策について意見を出し合います。

開かれた愛

昨日開催の仙北市ボランティア連絡協議会(会長:高橋達さん)に参加。この協議会は市内21の個人と団体で構成されていて、会員数は689人。毎年精力的に各分野での活動を継続していますが、東日本大震災では支援物資の収集や分別、配送などで大きな力を発揮しました。また昨年の田沢湖先達土石流災害でも、市社会福祉協議会をはじめ多くの団体と連携して、被災者支援に大きな役割を果たしました。

 さて写真は、協議会で熊谷徹さん(仙北市教育委員会教育長)が講演をしている様子。演題は「ボランティアと国民文化祭」でした。仙北市ではこの10月に開催される国民文化祭で合計13事業を実施しますが、その一つひとつが、まさに市民力を最大発揮する場面になります。

 熊谷教育長は、ボランティアの在り方について「自発性や無償性が基本理念ですが、私は心の報酬をいただける活動だと受け止めています。そして人間相互の愛はもちろん、社会に対する愛情がボランティアの原動力ではないでしょうか。人と人の恋愛が閉ざされた愛だとすれば、ボランティアと社会の関係は、開かれた愛と表現できると思います。皆さんどうか国民文化祭に参加とご協力をお願いします」とお話ししていました。
 心に残る言葉です。

2014年5月15日木曜日

引っ越しました

お知らせが遅れましたが、田沢湖庁舎の2階にある市長席(これまでは総務部の一番端っこに机を置き、職員の皆さんと共有の事務スペースでした)から、その奧にあった個室に執務スペースを移動しました(写真のような状況)。

 自分としては、職員の皆さんの動きやお客様の声が聞こえるオープンスペースが気に入っていました。でも一体型庁舎に関する担当の増設や、総合防災課、事務事業移転室などの新設で、物理的にスペースが確保できない現実があって…。やむなく個室に入りました。

 ですが、あらら、じっくりと物事を考えたり、書いたり読んだり、職員からお話を聞くなどで、実に良い案配です。以前にテレビで、あるベンチャー企業の社長が、「僕は社長室も机もありません。出張に出ている社員の机で仕事をしています。社員と僕の間に距離感はありません」とお話をしていた番組を見ました。相当に集中力がある人だったんだなあと、今さらながら感心しています。

2014年5月8日木曜日

新議長に青柳宗五郎氏が就任

今日、市議会臨時会が開催されました。以下は市政報告の内容です。また市議会の体制も決まり、新議長には青柳宗五郎氏、副議長には荒木田俊一氏が、それぞれ就任しました。委員会の正副委員長などについては、後段でご紹介していますのでご覧ください。

◇庁舎整備基本構想について
 庁舎整備基本構想の策定については、今年度企画政策課に庁舎整備推進係を新たに設け、専任職員を配置し作業を進めています。
 構想を策定する際に重視する要件が幾つかありますが、その中の一つに、市財政の健全維持があります。現在、庁舎整備の主財源は、財政的に有利な合併特例債を予定しています。しかし、様々な交付税の改革議論はあるものの、現実的に地方交付税の合併算定替が終了し、一般財源が大幅に減少することは確実です。
 統合庁舎整備の目的は、市民サービスの向上を図ることはもちろんで、この目的を達成することと、まちづくりのセンター的機能の実現、市財政の健全維持など、複数の難題を乗り越えながら構想の策定を進めています。市税や交付税等の状況を勘案すれば、現時点での統合庁舎の好ましい整備手法としては、既存施設の増改築も有力と考えています。基礎的な条件の整理作業を今後も進めます。

◇仙北市防災週間等の制定について
 昭和35年8月3日発生の田沢湖水害、また平成25年8月9日発生の先達供養佛地区の土石流災害で、仙北市は尊い人命を失う辛い経験を重ねました。これら大災害を検証し、また語り継ぐことは、仙北市が進める安全・安心のまちづくりに、欠くことのできない姿勢と考え、8月3日から9日までの期間を「仙北市防災週間」に、また8月を「仙北市災害から命を守る防災月間」に制定することとしました。
 これら週間・月間で様々な取り組みを実施し、広く市民が災害についての防災意識を高め、豪雨・暴風・洪水・火山噴火・地震等の自然災害の減災対策の強化としたいと思います。議会、また市民の皆様には追って事業内容をお知らせしますが、多くの皆様の参加をお願いします。

◇2014年春の叙勲受章者について
 元仙北市角館消防団副団長を務められた高橋昭郎氏と、元仙北市消防団副団長を務められた佐藤富一氏が、消防功労により瑞宝単光章を受章されました。
 この度の受章は、両氏の永年にわたる職務の精励や功績、功労が認められたものです。市民の皆様と共にご苦労に感謝し、心からお祝いを申し上げます。

◇仙北市における生薬原料栽培について
 所得向上策の一つとして、昨年6月から、医療用漢方薬で国内シェアの8割以上を占める株式会社ツムラの指導をいただき、仙北市内での生薬原料栽培の可能性を模索しています。品目の調査では市内農家などの皆様からご協力があり、既に昨年の秋口からシャクヤクの試験栽培に着手しています。
 この取り組みをしっかりと組織的なものにしようと、3月26日には、農家を中心に生薬原料の民間生産組織「仙北市薬草生産組合(佐々木英政組合長)」が設立されました。今年度からはさらに数品目の試験栽培が始まることから、4月18日に都内の本社を訪問し、これまでの御礼や組合設立の報告、また今後の事業展開などについて協議を行ってきました。
 この協議では、双方共に中長期的なビジョンが必要との認識で意見の一致を見ました。そこで先ずは5年程度の区分で事業計画を策定することにしました。計画の策定が終了した後は、生薬原料の安定供給・薬草生産事業の基盤づくり支援などで、株式会社ツムラと仙北市の間で事業協定書などの取り交わしも想定しています。

◇秋田内陸縦貫鉄道株式会社について
 4月17日、北秋田市内で秋田内陸縦貫鉄道株式会社臨時取締役会が開催され、平成25年度の経営見通しと平成26年度の経営計画(案)について協議を行いました。平成25年度も四者で合意している経常損失2億円以内の目標は達成される見通しですが、経営は依然厳しい状況です。
 また会議終了時には、平成23年12月から就任している酒井一郎社長が辞任の意向を表明されました。酒井社長の辞任はこの6月末の株主総会において了承される見込みです。後任の社長については、6月開催予定の取締役会及び株主総会で協議される予定です。

◇火災の発生について
 4月6日(日)午後1時10分頃、田沢湖生保内字造道地内で火災が発生し、住宅(木造一部二階建、約99㎡)を焼損しました。
 火災現場は、住宅が隣接していたことと、発生時に強風があったこと等で延焼が心配されましたが、市民の通報が早かったことで、二階部分の焼損におさえることができました。
 また、4月24日(木)午前4時45分頃、玉川ダム表面取水設備取水ゲートより煙が上がっているとの通報があり、消防署及び消防団がかけつけました。この事案では、取水ゲート凍結防止装置用エアーコンプレッサー1基が焼損しています。
 さらに、4月30日(水)午後6時45分頃、田沢湖生保内字下高野地内で火災が発生し、非住家4棟(物置1棟、堆肥舎1棟、牛舎2棟)約603㎡が全焼、また車庫の一部を焼損しています。
火災発生時、強風のため林野火災に拡大する危険性がありましたが、消防署及び消防団の迅速な消火活動により延焼を未然に防ぐことができました。
 5月6日(火)午前10時25分頃、角館町管沢地内の山林内で高さ2.5mの朽ちた杉が焼損する火災が発生しました。山林火災に拡大する恐れがありましたが、通りかかった住民が消火器による消火活動を行い事なきを得ることができました。
 今後も引き続き各関係機関との連携を図り、火災予防に全力を傾注します。

◇災害時における協定書の締結について
 4月16日、仙北市と秋田県旅館ホテル生活衛生同業組合仙北支部との間で、災害時における宿泊施設を確実かつ円滑に確保する目的のもと「災害時における宿泊施設等の提供に関する協定」を、また25日には、一般社団法人秋田県LPガス協会と、災害時における液化石油ガス及び応急対策用資機材を確実かつ円滑に調達する目的のもと「災害時における液化石油ガス及び応急対策用資機材の調達に関する協定」を、それぞれ締結しました。災害時の対応力の強化が進むものと大きな期待を寄せています。 

◇生活保護の要否判定について
 生活保護の開始申請を受けた際に行う「要否判定」で、定期的な収入を預貯金に二重計上する誤認により、申請を却下していたケースが平成20年度から平成25年度の間に27世帯35件あったことが判明しました。皆様には大変に申し訳のない事態となり、深くお詫びを申し上げます。
 本事案の対象世帯には、福祉事務所が訪問のうえ、謝罪することを検討しています。
 また同様の問題が生じないよう、事務取扱方法を徹底し、再発防止に努めます。

◇子育て支援並びに定住促進に関する協定について
 3月19日、仙北市と株式会社秋田銀行との間で、「子育て支援並びに定住促進に関する協定」を締結しました。
 この協定は、地元に定着し子育てしやすいまちづくりを目指す仙北市と、それを応援し地域社会への貢献を目指す秋田銀行との思いが一致したことにより実現したものです。
 第1弾としては、新金融商品の造成をいただき、3人以上のお子様を扶養している仙北市民を対象に、住宅ローンの金利優遇策として「秋田銀行子育て支援特別金利」がスタートしました。
 今後も教育資金の特別金利等の支援や、雇用・定住支援で検討を加え、さらなる支援メニューの造成を進めたいと思います。

◇株式会社司食品工業秋田工場の企業誘致進捗状況について
 3月25日、地下水調査業務が完了しました。限界揚水量は毎分430リットルで、適正揚水量70%とすると毎分300リットルとなり、目標揚水量毎分200リットルに対し十分な取水ができるとの報告内容です。
 周辺井戸への影響については、調査井戸と60メートル離れた地点での水位変動を観測し、毎分336リットルで24時間連続揚水した場合の水位降下量は10センチメートル程と小さく、約200メートル離れた周辺住民の井戸に対する影響は無いとの判断です。
 また水質に関する調査結果では、水道法における水質基準の原水37項目と食品衛生法の水質基準を満たし、飲用及び食品加工の利用に対し適切な水質と報告を受けました。
 さて用地交渉の状況ですが、水質調査が終了したことで、取得に向け本格的な交渉を続けた結果、過日、全ての地権者から内諾をいただくことができました。地権者の皆様にはご理解をいただき、心から感謝を申し上げます。この後、諸手続を行いながら、6月議会には造成工事および水道管布設工事に必要な予算を計上したいと考えています。どうかよろしくお願いします。
 一方、会社側から、新たに工場から出る残渣を工場地内で乾燥粉砕し、肥料や飼料として使用する資源循環型の施設建設など、環境にやさしい工場を目指すとの方針が打ち出されました。これに関連し、重油に代わってLNG(液化天然ガス)を使用する計画に変更となったことから、再度、設備建屋の設計に取り掛かっている状況です。各設計が出来上がらないと正確な額はわかりませんが、当初計画で15億円の投資額を見込んでいた事業が、総額20億円を超えるとのお話をお聞きしています。
 以上の状況があり、秋田銀行が主体となっての現地法人設立は、もう少し時間を要するとの報告を受けています。

◇仙北市観光大使の任命について
 4月21日、小説家 西木正明さんを3人目の観光大使に、4月29日には、4人目の観光大使としてテイチクエンタテイメント所属、演歌歌手の小桜舞子さんを、5月3日には、5人目の観光大使として音楽プロデューサー、ha-jさんを観光大使に任命しました。
 仙北市出身で直木賞作家の西木正明さんは、第29回国民文化祭・あきた2014開会式・オープニングフェスティバル総合プロデューサー、仙北市実行委員会の顧問でもあり、有識者として仙北市のもつ文化力のPRとともに、多岐にわたり観光振興について助言をいただきたいと思っています。
 神奈川県茅ヶ崎市出身の小桜舞子さんは、2001年に角館武家屋敷通りを舞台とした『恋する城下町』でデビューし、田沢湖をテーマにした『おんなの湖畔』などを歌われ仙北市に縁のある芸能人で、2003年には旧角館町ふるさと観光大使にも任命されています。
 今後、芸能活動を中心とした当市のイメージアップのPRや助言等をいただきたいと思います。また仙北市出身のha-jさん(本名・佐藤肇さん)は、数々の人気アーティストの編曲を手がけ、2010年にはオリコントータルセールスランキング編曲家部門で1位を獲得しています。この度、国民文化祭テーマソングの制作プロデュースや、県内の音楽家と活動を展開しながら、秋田をテーマにした楽曲も制作している音楽家です。
 今後、音楽活動を中心とした芸術的観点からの助言や、当市のイメージアップのPRを行っていただきたいと思います。

◇角館の桜まつり・刺巻湿原ミズバショウまつり・かたくり群生 の郷等の人出について
 角館の桜まつりは、雪消えが例年よりも遅く、開花が遅れるのではと心配されましたが、比較的好天に恵まれ、昨年より一週間早い開花となりました。
 まつり期間(4月20日から5月5日までの16日間)の人出は、開花の遅れでまつり期間が延長となった昨年同時期に比べ15万7千人多く、一昨年同時期で7万6千人多い122万6千人となっています。
 刺巻湿原ミズバショウまつりは、4月12日から5月6日までの開催でした。気温が低めで推移したものの4月中旬には見頃となり、4月末現在で昨年より1万2,500人多い9万2,370人の人出となっています。
 また、八津・鎌足のかたくり群生の郷は、4月19日から5月6日までの開園でした。天候に恵まれたこともあり、4月末現在で昨年より5,050人多い1万1,450人の人出となっています。

◇秋田スギバイオエネルギーセンターの検証について
 はじめに、本施設の稼働状況が計画値に達していない現状をお詫び申し上げます。皆様ご承知の通り、本施設の今後の可能性や継続の是非について判断するため、昨年の6月議会で予算を可決いただき、国内の著名な専門家(国立大学の3教授)による検証委員会を立ち上げ検証作業を行ってきました。同委員の皆様は大変にご多忙の方々だったこともあり、最終の検証委員会が1月25日の開催、その後に報告書の作成となり、提出が3月にずれ込んでしまいました。平成26年度当初予算当該項目の編成に際し、論拠としたい調査と考えていましたが、遅延したことでその役割を担うことができませんでした。重ねてお詫びいたします。
 本日、検証委員会の報告書を議員の皆様にお渡ししましたが、できるだけ早期に、内容について説明や意見交換を行う機会をつくりたいと考えています。ご理解をお願いします。
  なお検証委員会の皆様から、稼働上の改善策として何点かの技術提案を受けています。この内容は報告書にも盛り込まれています。
 これを踏まえ、現在、月島機械株式会社に対し、検証委員会の技術提案に対する対応が可能か否か等、協議を行っています。その回答の内容、また改善策を講じた後に行いたい実地運転のデータ取り、併せて同時進行であらゆる場合を想定した事後対応の在り方も検討し、最も市民の利とできる方針付けを導き出す決意で臨みます。議会の皆様には、遅くとも9月議会まではお示しできるものと考えています。

◇市立角館総合病院改築事業について
 市立角館総合病院改築事業について、実施設計業務は各関係機関との協議等を重ねながら、5月30日まで工期延長して進めています。また農地転用、開発行為申請等各許認可については、土地所有者との協議が整い、認可をいただいています。土地の売買契約についても、全ての用地関係者と契約を終了しました。
 今後は確認申請等各種認可手続きを進める段階となります。

 以上が市政報告です。提案した案件は全て議決・承認をいただくことができました(人事案件の議会選出監査委員は小田嶋忠氏、下延財産区監理委員は藤原房雄氏)。また今議会で決まった新たな議会体制は以下の通りです(敬称省略)。

○議 長 青柳宗五郎
○副議長 荒木田俊一

《総務文教常任委員会》
○委員長 田口寿宣
○副委員長 門脇民夫

《市民福祉常任委員会》
○委員長 伊藤邦彦
○副委員長 黒沢龍己

《産業建設常任委員会》
○委員長 安藤武
○副委員長 高橋豪

《予算常任委員会》
○委員長 八柳良太郎
○副委員長 熊谷一夫

《議会広報編集特別委員会》
○委員長 阿部則比古
○副委員長 熊谷一夫

《議会運営委員会》
○委員長 小林幸悦
○副委員長 真崎寿浩

2014年5月5日月曜日

観光大使のhaーjさんと

桜吹雪の中でピアノを演奏している人、haーjさんです。本名は佐藤肇さん。角館の桜美町出身で、今一番注目されている作曲家・編曲家です。ご存じない方が万が一おいでだったら、少しご紹介します。

 KinKiKidsとか嵐とかKAT-TUNとか…、主にジャニーズ事務所所属の歌い手さんに曲を提供しています。テレビドラマの主題歌も手がけるなど、ほんと若い皆さんにとっては神様みたいな方でしょう。そんな方が横でピアノ伴奏をしてくれるというのですから、こんなチャンスは二度とありません。恥ずかしさもかなぐり捨てて、haーjさん作曲、故本田武久さん作詞の「すずかけの道」を歌いました。こんなことになるんだったら、もっと事前にカラオケで練習しておくんだった!。

 場所は角館の桜祭り特設会場。この場面は、haーjさんに仙北市の観光大使の委嘱状を交付させていただいた直後で、ステージ前面には多くのお客様、多くのマスコミの方々がいました。さらに緊張は高まってしまった訳です…。それにしても、自分の後で歌った八ツ柳さん、上手かった。

生保内公園野球場の改修が終わって

5月3日、桜が満開のグラウンドでマウンドに立ち、力投しているの自分です。いえいえ、力投と言っても1球だけです。始球式をさせていただいた時の写真です。

 場所は生保内公園野球場。平成24年から25年にかけて、メインスタンドとかスコアボード、スタンドベンチ、クッションフェンス、アンツーカー舗装、音響設備など、大改修をしてきました。事業費は約1億7300万円。その改修が終えたと言うことで、記念の交流試合を計画し、その試合が始まる際の始球式でした。

 交流試合は、午前中は岩手県立久慈工業高等学校VS秋田県立角館高等学校、午後は仙北市率生保内中学校VS仙北市率神代中学校です。久慈工業高校と角館高校のどちらも両県屈指の実力校です。自分は開会あいさつで、「この夏の甲子園大会、両校が決勝戦で相まみえることを信じています。それを予想させるような熱戦を、この新装となった生保内公園野球場で繰り広げてください」とお話をさせてもらいました。両校ガンバレ~!!。さてさて試合結果は…。

2014年5月1日木曜日

トヨタ・パトラフォーだぞ!

高橋観光課長が乗っているのは、トヨタ自動車東日本が販売開発中の「パトラフォー:4WD電動車いす」。同社が東北6県に計30台(各県5台)寄贈した中の1台です。仙北市では、誰にでも優しい観光地づくりを進めていて、昨年、トヨタ自動車に「ぜひ、仙北市をステージに、一人乗り電動福祉車輌の試験開発をしてください」とお願いしたこともあります。

 そんな経緯があったので、今回県から1台回ってきた…かどうかは不明ですが、このパトラフォー優れものです。坂道・段差・傾斜路・悪路も何のその!。1回の充電で30キロの連続走行距離を実現しています。万が一、使用途中で電源が切れても、手押しが本当に軽くて、介助する人にとっても優しい1台です。

 先ずはお客様のご利用を考え、角館町内に設置しようと思います。その後、利用状況を確認しながら、台数を増やすことも検討します。

初恋人への恋文コンテスト

写真は、八津鎌足かたくり群生地の中で、歌とギターを披露するた“あるまんど山平さん”さん(背中からのスナップで、お顔を紹介できなくて残念)。

 昨日、かたくり館で「初恋人への恋文コンテスト」の最終審査会がありました。自分も審査員の一人です。あるまんどさんは以前からのお知り合いの方で、同じく審査員です。今年もかたくりの野辺で野外演奏会を開催くださっているそうです。5月3日の正午からは、「フォルクローレ・花園ライブコンサート」と題し、かたくり群生地内の各所で演奏会を開きます。

 さて初恋人への恋文コンテストは、全国から55作品が寄せられました(県外からは26作品)。87歳の方が最高齢です。どの作品も作者の人生がにじみ出だものばかりでした。審査発表は5月4日、午後2時からかたくり館で行うことになっています。