2012年11月28日水曜日

第5回HotSidoで小布施町長の講演


 第5回HotSido(秋田朝日放送主催)に参加。ホットサイドは、秋田県を元気にしよう、そんな思いの皆さんが集まった「各業界の横断的交流の場」です。今回は以前から着目していた長野県小布施町の市村良三町長(写真)の講演があり、会員でもないのに参加をさせてもらいました。

 小布施町は小布施栗で有名ですが、実は他の各分野でも先進的手法を繰り出して、成功している実績があります。市村町長の講演から、心に残った言葉を幾つか紹介します。

 「小布施は四方が2キロ圏内の小さな町です。昔から農村地帯でした。本格的なまちづくりが始まったのは40年前ぐらいからです。人口減少対策と農業振興、そして文化をテーマに、歴代の町長が挑戦をし続けてきました。若者に向けた宅地分譲、町並み修景事業、地場産原料をつかったお菓子や料理の創造、いろんなことを行ってきました。町の人々の意識は、外からほめられなければ変わりません。それを意識して町政を行っています。大学の研究所の開設、観光と言わずに交流の視点からの各種事業を展開し、企業の進出も共に町を興す協働のパートナーという位置付けです。そして何よりの財産は高い町民力だと思います」…。本当に勇気をいただいた講演でした。
 皆さんも機会があったら、是非とも小布施を訪ねてみてください。

2012年11月24日土曜日

仙北市身体障害者福祉大会


 写真は仙北市身体障害者福祉大会で、表彰者代表のごあいさつをする真崎肇亮さん。真崎さんの他、佐々木和夫さん、鈴木陽子さんがそれぞれ会長表彰を受賞しました。いずれも地域で障害者福祉の活動に大きく貢献された方々です。ありがとうございました。

 同大会は毎年、体験発表も行っていて、これが仙北市の大きな特徴です。今回は3人の皆さんが次のような発表をしてくれました。

藤川ハルエさん「私の体験記」
 旦那様を45歳で亡くしたこと、そんな中で稲刈り機械に左手を挟まれて大けがをしたこと、その入院先で先生に「自分の運命を受け入れ、明るく生活するように」とアドバイスがあり心の支えになったこと、今は仲間や友人とグランドゴルフが楽しいことなど。

高木英明さん「身体異常の体験」
 茨城県が生活の拠点地だったが、角館にセカンドハウスを買って楽しんでいたこと、心臓が苦しくて診察を受けたら水がたまっていると言われ、平成21年からペースメーカーを入れていること、今は体を労りながら各事業にも積極的に参加できていることなど。

西宮源司さん「明るく前向きに生きること:代読」
 東京の親戚の会社で17年間ぐらい仕事をしていて左手が痛み出し手術を受けたこと、その後は西木に戻ってクリオンで働いたこと、辞めた後も温泉が体に効いて病院に行くことも薬を飲むこともしなくて済んでいること、県会長表彰をいただいたこと、皆さんのおかげで明るく前向きに生きていることなど。

 皆さんから元気をいただいた思いです。重ねて感謝を申し上げます。

フィデアH・北都銀とエネルギーセミナー


 フィデアホールディングスと北都銀行の主催で「再生可能エネルギーセミナー」が開催されました。場所は西木町の開発センターです。行政関係者はもちろんですが、多くの民間企業の方々に参加していただいて良かったです。

 いつものように日程が窮屈で、講師にお越しいただいた福井エドワードさん(クリーングリーンパートナーズ・エグゼクティブマネージャー)のお話しを聞くことができなくて、これはもう本当に残念。自分は主催者側のお気遣いで、最初に少しお話しをさせてもらいまして…。「再生可能エネルギーへの取り組みを産業にしたいと思っています。今日がそのスタートになることを確信しています」とだけお伝えをしました。

 フィデアホールディングスの里村社長(写真中央)は、「エネルギーは多彩で課題もあります。しかし小さな利害を超えて、次代のエネルギー対策をどうするか、そんな思いに立つことが重要です。心を一つに仙北市の大切なプロジェクトとして花を咲かせましょう」とお話しをしてくださいました。
 この後は、太陽光発電所の建設を軸にさらに協議を進めたいと考えています。ご注目を。

2012年11月20日火曜日

仙北市交通安全市民大会


 写真は、交通安全市民大会で安全メッセージを元気に発表してくれた白岩小百合保育園の子ども達です。みんな元気でキビキビ。本当にありがとうございました。また式典では、長年交通安全にご尽力くださった皆さんへ感謝状の贈呈も行いました。受賞者は次の方々です。

《交通安全功労者・団体》
高橋春雄さん・中嶋鐵柱さん・戸澤友孝さん・大野医院(団体)

 毎年開催している大会ですが、職員がいつも趣向を凝らしていてくれています。今年は講演として『伝えたい…3.1.1』と題し、福島県浪江町の八塚修さん(現在は仙北市職員)と宮城県女川町の阿部清人さん(女川企画防災係長)のお2人が登壇。八塚さんは「浪江町での仕事は整体師です。評判を聞きつけ口伝えで患者さんが増えましたが、仙北市ではまだ信頼関係を築けていないので、今の状況での開業は難しいと思っています。でもせっかく仙北市で暮らしているのですから、家族と一緒に積極的に楽しみたいと思います」と話してくれました。阿部さんは震災発生当日の映像をプロジェクターで映しだし、その後の町民生活の報告がありました。その上で「仙北市は女川町から多くの町民が避難をしたところ。そのご縁で仙北市の方々と個人的な繋がりが深まっています」と話し、最後の画面で須田善明町長の感謝の言葉を紹介してくれました。

 皆さんお忙しい中、ご参加ありがとうございました。

2012年11月18日日曜日

自在


 修学旅行で仙北市を訪ねてくれた台北市立士林高級商業職業学校の生徒24名、それに黄校長先生や随行の皆さん、そして仙北市国際交流協会の高橋会長、仙北市農林部総合産業研究所・農山村体験デザイン室の面々、あとは赤鬼と青鬼のナマハゲさん2人で記念撮影。

  午後からの降雪で、宿泊先となった田沢湖高原のホテル山麓荘周辺は白銀の世界です。台湾の子ども達を歓迎してくれた雪です。ホテルロビーでの歓迎セレモニーで、一番子ども達が喜んだのはナマハゲでした。秋田に暮らす人間は、ナマハゲは男鹿の伝統行事という思いが先に立って、仙北市の行事で登場するのはどうかな…、なんて感じてしまうかも。でも観光は広域で、オール秋田でやっとパワーを発揮できます。それは昨日の東北観光博実行委員会でも、井手長官がお話しをしていました。たつ子さんも男鹿に出張してもらおうかな。

 黄校長先生から「自在」と書かれた額縁をいただききました。「良い文字ですね」と言うと、黄校長先生、「この前、士林商校に来たときの門脇市長から感じた言葉です」とのお答え。そんな風に見えたのであれば少し嬉しいですが、まだまだ。「自在」は目標です。

地域特産手づくりコンクール


 桧木内地域運営体(橋本佐武郎会長)が主催する「第3回地域産業振興推進の集い」~地域特産手づくりコンクール~に参加。今年は41品もの出店があって、西木温泉ふれあいプラザクリオンなどで、商品として提供できないか検討が始まりました。

 写真は、審査委員長を務めた仙北ふるさとマイスターの眞崎正子さんの審査講評(兼「地域に残したい伝統料理」の講話)風景。眞崎さんは「地域特産品の生産者は、販売・消費者側からの要求に応える数量や品質に責任を持たなければいけません。と言うことは素材の確保が絶対にできる、これが大切な要件になります。後はどれだけ時間(手間ひま)をかけることができるかです。そして作ることにかけたお金以上に高く売れること。あわなかったらスッパリ止める覚悟も大切です。西木地区はソバの生産やソバ打ちも盛んですが、ソバ雑炊は食べられる場所がありませんね。私は若い頃に食べたソバ雑炊の味が忘れられなくて…。面白い商品になる可能性が高いと思います。いずれも地域特産は完全なスローフードです。若い人達に是非皆さんが持っている知識や技術を伝えてください」と話していました。

《コンクール入賞者》
○漬け物の部
 金 賞 佐藤テイ子(ナスのふかし漬け)
 銀 賞 門脇チヨ(しその実漬け)
  特別賞 小田嶋比左子(カブのぞみ漬け)
○総菜の部
 金 賞 阿部重廣(自家製味噌)
  銀 賞 門脇チヨ(しその実の唐辛子和え)
  特別賞 鈴木順子(薫製)
○お菓子の部
 金 賞 若松田鶴子(雪まるずんだ)
  銀 賞 布谷裕美子(くりプリン家族)
  特別賞 門脇富士美(カボチャのケーキ)

2012年11月17日土曜日

第3回東北観光博実行委員会


 今日は午前から「第3回東北観光博実行委員会」でした。観光庁の井手憲文長官をはじめ観光博関係機関の代表、また佐竹知事、山形県の高橋節副知事や自治体代表者等が出席。午前はたざわこ芸術村で全体会議を開催し、午後からはエクスカーションで仙北市内を視察見学いただきました。

 全体会議では、観光博の現状が説明され、東北地域内で田沢湖・角館エリアは、パスポートの発行部数が第2位、満足度が2位、観光案内人満足度が2位、再来訪意向が2位、知人友人紹介来訪が1位など、最高ランクにあることが改めて報告されました。各項目の1位がバラけている中で、コンスタントに上位に入っているエリアは他になく、これはやっぱり大したものです(その要因の多くは先人の営みによるものですが…)。仙北市TICの冨木所長の取り組み事例発表もグットでした。

 午後は仙北市TIC(ツーリストインフォメーションセンター)視察(写真)、たつ子像見学、西明寺栗のスイーツを味わうコーヒータイム(レストランORAE)、韓国ドラマIRISミュージアム訪問などを行いました。

 井手長官は全く気さくな方でした。愛媛県生まれで生家が造り酒屋だったことや、そんな環境でお酒は幼稚園の頃から…みたいなお話し、一方で甘いものにも目がないことなどなど、いろいろプライベートなお話しまでお聞きすることができました。どうぞお元気でご活躍ください。

2012年11月15日木曜日

「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」


 世界観や歴史観を変えるような出来事というのは、予想しないところで突然起こるもののようです。今回の2012台湾レポートの最後に、台北市でご一緒させていただいた外交評論家の加瀬英明さん(写真)著「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」について、書き留めておきます。

 先のレポートで紹介しましたが、加瀬さんがいなければ澄清湖・田沢湖の姉妹湖締結はありませんでした。11月12日夜、台北駐日經濟文化代表處(東京都内)に在職した旧知の方々をご案内し、台北市内で姉妹湖25周年・温泉協定1周年の御礼の会を開催しましたが、この席上でも興味深いお話しを多数教えてくれました。会も終盤に差し迫った時、「時間があったら読んでみて」と手渡された書籍が「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」です。今日は朝から夜まで一日いっぱい移動日でした。と言うわけで秋田空港に飛行機が着陸するまで「なぜアメリカは~」を2度読み返しました。

 日本の現状が、第2次世界大戦以降の世界バランスの中でできていることはご承知の通りです。そもそも日本の開戦は1941年12月8日のハワイ真珠湾攻撃で始まったとされていますが、加瀬さんは真っ向からこれを否定。日本を嫌い、脅威と感じていた時のアメリカ大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、日本を叩き潰すために戦争に引き込む作戦を思いつきます。外交で信頼を取り戻せると踏んでいた日本を子どもをアヤスすようにはぐらかし、追い込み、進むも退くも地獄の包囲網を完成させ、最初の一発を日本に砲撃させ、アメリカ国内の世論を打倒日本の色に染め上げる…。

 歴史観が一変するような内容です。衆議院が解散するニュースを高雄市内で聞きましたが、アメリカを信じ平和ボケが進み過ぎた日本は、国土・国民・財産を自力で守れる国家に変われるのでしょうか。

澄清湖・田沢湖の姉妹湖25周年


 いよいよ訪台の一大イベント、「澄清湖と田沢湖の姉妹湖25周年祝賀式典」の日を迎えました。台湾国内に一時期分散していた107人のメンバーは、それぞれの活動を終え、最後の行事に参加すべく高雄市に集まりました。出国した時の顔と何だか違って見えたのは、それぞれの目標を達成した自信からでしょうか…。

 高雄市鳥松区にある自来水公司第7区管理所、25年前に外務評論家の加瀬英明先生が仲人を務めて実現した姉妹湖締結の歴史を顧みようと、当時総経理(組織代表)だった劉さんや現役員、所員など全員体制で出席をいただきました。管理所の玄関ではこまち会の梵天上げや角館高校のおやま囃子同好会の演奏などが行われ、賑やかです。

 現総経理や福総経理、経理、仙北市国際交流協会、観光連盟代表などなど多くの役員のお話しから、25年という歳月がどんなに長かったか感じることができました。

 写真は自分のあいさつの様子です。「歴史はつくった人、そしてそれを伝える人がいて初めて評価の対象になります。25年前に姉妹湖を締結した当時とは、状況が一変していますが、若い世代に姉妹湖締結の意義や可能性を感じ取ってもらい、今まで以上の架け橋になってもらいたいと、今回は高校生に参加をいただいての訪台です。高雄市の皆さんにもお願いです。どうか若者にこの歴史を伝えてくれるよう、ご尽力をお願いします。そしてこの後も連携と交流をお願いします」とお話しをさせてもらいました。

 一行はこの後、全員で澄清湖を経由して市内の交流会場へ。感謝と感動のフィナーレでした。重ねて皆さんに御礼を申し上げます。ありがとうございました。

2012年11月14日水曜日

高雄市政府庁舎で劉副市長と


 高雄市政府の特別迎賓室で、高雄市主席副市長の劉世芳さんと懇談。陳市長は議会質問に答弁中と聞き、そんな時に訪問して申し訳ないと反省しきり。

 劉副市長は、「ワールドゲームスのご縁で秋田県に伺ったことがあります。仙北市のことは以前から知っていましたが、時間がなく手足を伸ばせなかったことが今でも残念です」と話していました。こちらからは「観光客数は東日本大震災発生後と比べると、概数では帰ってきているとの分析がありますが、しかし放射能を懸念する方々も当然多い実情です。仙北市を始め秋田県内の各市町村は、放射線濃度を心配する必要はありません。もともと風向きなどで流れて濃かったこともありますが、万が一にも対応していて検査確認体制も整っています」とお伝えしました。

 高雄市の経済発展は著しく、今後、先端産業や農業、商工業などで連携をする約束をして市政府庁舎を後にしました。

高校生の皆さんへ


 今回、行く先々で注目を集めた「角館高校おやま囃子同好会」。これが参加のフルメンバーです。たぶんスケジュールの都合で、朝早かったり自由時間がなかったり、不自由な海外公演・文化交流だったと思いますが、皆さんは本当によく頑張った。

 随行の菅原先生、藤原先生、それに同好会生徒の佐々木さん、安部さん、門脇さん、小木田さん、原さん、熊谷さん、田口さん、大山さん、黒沢さん、高田さん、武藤さん、藤村さん、細谷さん、渡部さん、ありがとうございました。

 今日は午後一番で高雄市立小港高級中学、そして夕方は台湾政府経済部自来水公司第7区管理所(澄清湖)で最後の演奏でした。どちらも大変評価が高くて、皆さんの仕事ぶりが高く評価されています。

 世界を見てください。機会があるのだったら、迷わずに海を渡り、自分の目で同世代の若者が何を考え、どう行動しているのか、直接接してください。今回の訪台がそのきっかけになってくれればと、心から思っています。ご苦労様でした。

プーリー市の周市長と


 台湾南投県埔里鎮(プーリー市)鎮庁で、周鎮長(周市長:自分の左)と、鎮庁幹部の皆さんとの意見交換会。とにかく周鎮長は気さくな方で、町のPRビデオに自ら出演し、トップセールスもしています。

 「産業ではどんなことを一番大切にしていますか」との問いかけに、「昔と今では産業構造が大きく変化しています。昔はお米を作っていましたが、今お米を作っても所得を増やすことはなかなか難しいのです。そこで中でも農業に力を入れて、野菜や果物など付加価値の高い農業に大きく転換しています」とのお話ししていました。

 この後、馬先生の歓迎夕食会でも周鎮長とお話しをさせていただきました。以前は南投県の県議だったこと、自分よりも3歳年が多いこと、趣味でパラグライダーをしていること…。何でもない会話かも知れませんが、信頼を構築する上では欠かせない個人情報です。こんな小さなことから、交流の輪は大きくなります。

 それにしても馬先生には感謝・感謝です。交流の場を提供いただいたことはもちろんですが、付属中学の生徒の仙北市派遣、そしてチャーター便の決定など、本当にありがとうございます。

皆さんを心からお待ちします


台湾新幹線で台北へ。駅から更にバス移動で南投県埔里鎮(プーリー市)へ。プーリーは美しい町でした。日月胆と言う景勝地があったり(時間の関係で見学できず)、また農業が盛んな土地柄と言うこともあって、何だか仙北のニオイを感じます。

 角館高校おやま囃子同好会の面々と、次の訪問地「国立チナン国際大学付属高級中学」'へ。ここでも熱烈歓迎。たまたま休み時間のタイミングで到着したこともあり、校舎から身を乗り出して「コンニチハ」と声をかける生徒が大勢います。おやま囃子同好会のメンバーも慣れてきて、手を振って応える余裕も見せてくれました。文化交流使節団の風格?を感じます。

 写真は同校の陳校長とお土産交換をしている様子。品物は樺細工の花立てです。この後、公式表敬団はすぐに埔里鎮庁(プーリー市庁)に移動しなければいけない日程で、400人(1学年丸ごと)の高級中学生とおやま囃子同好会の、感動の交流会に立ち会うことができませんでした。本当に残念。ただビックニュースを後で知りました。夜に開催された台湾政府立法院委員の馬文君さん主催の歓迎夕食会で、陳校長先生が「馬先生のお取り計らいで、来年10月~11月の期間、附属中学の生徒約60名を仙北市に派遣することが決まりました」とのスピーチ。皆さんを心からお待ちします。

 さらに馬先生からは「プーリー市と仙北市の親交を深めるため、来年末にはチャーター便を飛ばすことも決めました」との発表。両市の交流はますます深まります。

士林高級商業職業学校でおやま囃子


 11月13日午前9時、台北市立士林高級商業職業学校に到着。通りでバスを降り学舎に入ると、士林の子ども達、黄校長先生などが歓迎のお迎えをしてくれました。たぶん今回の訪台で「私たちを待ってくれた人達がいる」ことを初めて実感した一瞬だったと思います。

 士林商校は巨大な学校です。全校生徒は昼夜合わせて3600人。以前はもっと在学生徒数があったとか。何はさておき交流会場へ移動。この教室は特活などによくつかわれている部屋だと聞きました。そしていよいよ交流会。実は校門で出迎えてくれた子ども達は、この18日から仙北市を訪ねてくれる30人で、その一人ひとりが、手に角館の子ども達のネームプレートをかざし、グループをつくってくれます。テーブルの上には子ども達が焼いたクッキーが用意されていました。おもてなしの心が伝わり、すぐに身振り手振りの会話が始まります談笑もあちらこちらで。後で聞いたら、携帯電湾の翻訳アプリが便利だったと…。時代です。

 士林商校の文化交流の1つ目は、1999年9月の台湾大地震・2011年3月の東日本大震災で両国が助け合い国難を乗り越えたビデオの上映、そして「涙そうそう」の合唱。感動で涙を堪えることができません。角館高校おやま囃子同好会の面々は、どんなふうに感じたでしょうか。どんな風に感じても、それがきっと人生の糧になります。

 ステージを重ねるごとに実力が増すおやま囃子同好会。いつも見聞きしている側からしても、素晴らしい発表です。文化交流の感動が演奏の力になっていることは間違いありません。

2012年11月13日火曜日

台北市で観光商品商談会


 観光PR班による「観光商品販売商談会」の様子。場所は宿泊先となっている福華大飯店の地下2階会議室。台北市内の旅行社34社に参加をいただいての開催で、仙北市の知名度が高まっていることを実感できます。

 自分は商談会が終わりそうなときに、やっと駆け込むことができました。最後に『シメ』のあいさつをしてくださいと言われ、「とにかく一度お出でいただければ、秋田・仙北の良さを実感できると思います」とお話しをさせていただきました。

 商談会終了後も、あちらこちらで担当者が旅行社から質問を受けていました。それだけ興味を感じていただいたと言うこと。良かった。皆さんご苦労様。14日は高雄市でまた開催します。

2012年11月12日月曜日

台湾政府の外交部にて


 さて仙北市が、どうしてこんなに小さな自治体なのに、台湾や台北市のような人口規模も経済成長度もケタが違う行政と外交活動ができるのか、不思議に思う方々もおいでかと思います。当然の疑問です。そこには台湾外交部(外務省)のお力添えがあります。

 写真は、その台湾外交部の心臓部とも言われる亜東関係協会会議室。本日午後一番で訪問しました。中央で自分の右側に座っているのが黄明朗秘書長。私たちがいつも頼りにしている兄貴分と言った人物です。東京都内にある台北駐日経済文化代表所とタッグを組んで、いつも仙北市の我がままを聞きいてもらっています。北投温泉と玉川温泉の温泉協定も、澄清湖と田沢湖の姉妹湖締結25周年記念事業の細部に渡る調整も、サクラの苗木の手続きも、はっきり言わせてもらえば、全てこの黄秘書長のセクションで応援をいただいている事柄です。

 と言うことで、今回は正式にこれまでの感謝と、今後の依頼(例えば台湾スキーチームの田沢湖スキー場合宿誘致など)をお伝えしました。これまで酒席であれこれお願いしてきたことを考えると、今回のスタイルは余りにキチンとしていたらしく、黄秘書長いわく、「何だか怖いですねえ」。なるほど。やっぱり、いつものノリの方がいいかなあ。

仙北の魂サクラを台北市へ寄贈


 11月12日朝、宿泊先だった水美温泉会館を出発。同じ北投地区にある陽明山国家公園を目指しました。ここは台湾の中でも最も歴史が古い国立公園です。台北市内からだと車で1時間ぐらいかかりますが、デートコースとして人気があるそうです。この公園内に青山苗圃試験場があって、仙北市が贈ったサクラの苗木が保管(仮植え)されていました。

 今年の8月、仙北市を訪ねてくれた台北市政府産業発展局の温泉視察団に、サクラの苗木の寄贈を約束し、その準備を進めてきました。本数は最終的には30本になり、今回の訪台で植樹作業も計画していました。でも植物検疫の法的な規制で、入国後2年間の経過観察が必要なことが分かり、今回の植樹は断念。それで「サクラの苗木寄贈式」となったものです。

 寄贈式には台北市政府産業発展局の陳冠甫副局長(自分の左横)の参加をいただき、本当に恐縮でした。陳副局長はごあいさつで、「玉川温泉と北投温泉の協定がご縁で、仙北市と台北市の国際交流が大きく前進した。今回のサクラの苗木寄贈は温泉協定から1年で具体的な市民交流が始まった証。末永い交流を期待する」とお話しをいただきました。自分は「仙北市民のサクラに対する思い入れは尋常なものではない。心から愛していると言っていい。そのサクラを台湾の家族の皆さんにぜひ見て欲しいと思い、寄贈を提案させてもらった。サクラの枝々に花が咲くように、台北と仙北市の自治体交流にたくさんの花が咲くことを期待している」とお話しをさせてもらいました。参加した皆さん、ご苦労様でした。

北投温泉・玉川温泉の温泉協定1周年


 今回の訪台は全部で5班に編成されています。公式表敬班(主に政府との交流や交渉など自治体外交を行う)、観光宣伝班(各地の会場で秋田・仙北をPRする)、文化交流班(角館高校おやま囃子同好会を核とした台湾国内の中・高校青年交流の実施)、登山班(台湾で最も高い玉山=新高山登山隊)、観光交流班(各地での国際交流等に華を添える民謡・手踊り・梵天上げ実演など)です。

 昨日夕方、台北市北投温泉内の水美温泉会館で「北投温泉と玉川温泉の温泉協定1周年記念交流会」がスタートしました。ここで観光交流班(こまち会)が梵天上げを会館玄関前で実演(写真)、また交流会の間中、民謡と手踊り、三味線の独演など、日本文化・仙北文化を披露しました。角館高校のおやま囃子同好会の演奏と踊りには、本当にたくさんの声援がありました。子ども達の戸惑いや期待感などが、今回の交流の一番大切な部分なのかも知れません。

 自分は初めのごあいさつで「温泉協定を締結いただいた後、玉川温泉では悲しい雪崩事故が起こりました。その時も北投温泉の皆さんから励ましのメッセージをいただきました。日常的に往来できる距離ではありませんが、心が繋がってさえいれば頑張れます。この後、北投温泉と玉川温泉は、観光産業を基軸に医療や福祉の分野で、その可能性を探り合い連携を更に深めていきたいと思います。そして今回参加してくれた高校生世代のように、両国の若者にも交流の輪が広がることを祈念します。どうぞこれからもよろしくお願いします」とお話しをさせていただきました。

2012年11月11日日曜日

秋田発、チャーター便で台湾へ


 トランス・アジア航空チャーター便で秋田空港を出発。北投温泉(台北市)と玉川温泉の温泉協定1周年、そして澄清湖(高雄市)と田沢湖の姉妹湖締結25周年を記念し参加した仙北市関係者は107人。飛行機は170人乗りですが、残る席は山形県にお声かけをして参加した皆さんです。残席は4つしかないとのお話しでしたので、166人が乗っている計算です。夏の台湾訪問で、チャーター便の運航をお願いしていましたが、今日までに5便が発着していて、今日は6便目のチャーター機となります。成果が出ていて嬉しい!。

 さて4時間弱のフライトで機は台北桃園空港に。入国審査は政府外交部のお計らいで難なくスルー。でも観光商談会用の備品や祝賀会用品などが物凄い数になっていて、箱数で46個にのぼります。角館高校のおやま囃子同好会の子ども達が演奏に使用する太鼓などもあって、この荷物がちゃんと届いているのか、確認するまで少し時間がかかってしまいました。

 写真は手荷物を待つ角館高校おやま囃子同好会の面々。台湾国内の高校や中学校との文化交流が、今回の台湾訪問の大きな目的になっています。みんなガンバレ!。海外経験を積み重ねて、国際派に大きく育て!。

2012年11月10日土曜日

市民の医療と健康を考える会


 市民の医療と健康を考える会のパネルディスカッション風景です。左奧から西明寺診療の市川晋一所長(コーディネーター)、仙北市病院事業の宮川信管理者、市立角館病院の西野克寛院長、市立田沢湖病院の佐々木英人院長、市民代表として樫尾龍子さん、同じく鎌田真寿美さんの6人。

 樫尾さんが、「田沢湖地区は一日の温泉観光者だけでも1300人を超える。しっかりとした医療機関の存在が観光産業を支える。医師不足は住宅環境の整備なども必要ではないか」と提案。鎌田さんは「子育てをしていると、どうしても小児科の充実度が問題。また夜間に病院に子どもを連れて行くかどうか迷うときがあるが、相談窓口が欲しい」と発言がありました。宮川管理者や西野院長・佐々木委員長は、「医師不足を補い合う手法としても連携が大切。医師同士、また医師と市民、情報醤油卯も不足してはいないか。医師の子どもの学習環境を指摘する話しも聞く」と、総合力を底上げする必要があると指摘。

 傍聴者からも積極的な意見が多く、とても参考になりました。市川コーディネーターが「確かに観光業と医療は切り離しができない。そうであればなおさら観光業者や関係団体が医師や病院、医師会などと課題改善に向けた協議が必要なのではないか」…。その通りです。

2012年11月8日木曜日

アイ・ティー・シーネットワーク植樹祭


 11月7日に行われた田沢湖畔の杜づくり活動です。場所は県民の森に隣接した田沢財産区の山地。植え手は全国から参加してくれたアイ・ティー・シーネットワーク株式会社の皆さん。樹種はイタヤカエデやブナなど40本で、雨の切れ間のラッキーな植樹活動になりました。

 アイ・ティー・シーネットワーク株式会社は、全国で携帯電話などの販売店網を経営している情報通信の会社です。今回の杜づくりも前回までは「PTの杜」でしたが、今回は会社合併の直後と言う環境の変化がありました。
 ところで写真右は、植栽指導をしてくれた堀川清昭さん。堀川さんのように地元の愛林会メンバーや、田沢地域運営隊の方々が参加してくれて、サポート体制は万全。特筆すべきは運営体で提供いただいた『芋のこ汁』の美味さ。ウ~ン、もう一杯!。

 植樹が終わった後、切り開いた歩道を登れば山頂部に東屋が新築されていました。これもアイ・ティー・シーネットワーク株式会社の皆さんの善意です。ここから眺める田沢湖は、本当に絶景でした。

夏イチゴ生産で企業立地の覚書


 仙北市と株式会社ストロベリーファームは、西木町の工業団地を活用して夏イチゴの生産を行う「企業立地に関する覚書」を取り交わしました。写真右がストロベリーファームの家形一生社長。ストロベリーファームは現地法人で、今後は事業の進み具合を見ながら農業生産法人の立ち上げも視野に入れています。

 家形社長は、都内に拠点のあるEJビジネスパートナーズと言うコンサルティング会社の社長で企業経営のプロ。今回、夏イチゴの栽培は90パーセント以上が海外産の夏イチゴを国内産に切り替えるきっかけづくりと話しています。仙北市での事業は順調に進めば養液栽培の夏イチゴ団地としては県内随一の規模。年間40トンの生産量を目指し、その雇用も30人になると話していました。

《今後のスケジュール》
○第1期:今年中にパイロット事業ハウスを建設し、来年はハウス内養液栽培施設を設置する。その後イチゴ苗の定植作業を行い、6月~12月までの栽培試験を実施。
○第2期:25年度中の事業展開。ハウスの増設とスタッフの確保。
○第3期:26年度中の事業展開。はすすの増設とスタッフの確保。観光農園、加工工房の併設も実施。

2012年11月7日水曜日

知事と市町村長との行政懇談会


 11月6日は秋田キャッスルホテルを会場に、午後2時から協働政策会議、3時から知事と市町村長との行政懇談会が開かれました。最後の総括で幾つかの考え方が知事から示されたので、簡単に紹介します。

・最近よく言われることに観光のカタチが変わってきた。団体旅行から個人旅行にトレンドが変化しているので、これに対応しなければ生き残れない。
・秋田ビジョンは梅原さんが総合プロデューサーだが、好結果をもたらしている。一方で市町村が作成する観光ポスターなど、秋田をアピールできているかどうか疑問がある。
・秋田県の産業分野で食品関連の動きが活発になると予想される。
・自動車関連は部品製造など海外シフトが多い。複合化された一定の規模と実力がないと生き残りは厳しい。
・農業は法人化を進めなければと思う。外食産業で使用されるコメも外米に押されている。・医師確保対策は一生懸命にやっている。女性医師の割合が学生の中では40パーセントになっている。女性医師の就業環境など対応が必要。
※写真は左から米田教育長、堀井副知事(橋口副知事は後で出席)、佐竹知事、志村県警本部長

2012年11月6日火曜日

種苗交換会の仙北市開催が決定


 能代市で開催されている第135回種苗交換会を視察しました。月曜日でしたがどこの会場も賑わっていて、さすが県内随一のイベントです。写真は午後から開催された第56回秋田県農業委員大会の様子。農業委員の永年勤続表彰25年以上表彰を受けた美郷町の渡邉調さん(写真左)が、受章者を代表し二田会長に御礼の言葉をお伝えしました。

 ところで来年の種苗交換会、開催地が仙北市に決定しました。昨日の夕方、キャッスルホテル能代で開催された農協中央会理事会で満場一致でした。「東日本大震災で被災した各県・各農家を種苗交換会をお借りして支援したい。また県内屈指の観光地での開催となれば、農業と観光の可能性などにも特色を発揮できると思う」とお話しをさせていただいて…、本当に嬉しかった。

 市議会の皆さんは、昨日は一緒に能代会場を視察していたので、決定を連絡し喜んでもらいました。これまで内々に準備を進めてきた市農林部の職員のおかげです。市民の皆さんと1年かけて準備して、素晴らしい種苗交換会を開催しましょう。

2012年11月4日日曜日

きらり1/2成人式


 角館武家屋敷通りの防火・防災訓練に参加。この訓練は平成17年までは1月の厳冬期に行われていましたが、合併後は秋の火災予防運動にあわせて実施されています。地区の自主防災会や伝統的建造物群を守る会、市消防団、広域消防、交通指導体などの皆さんの参加をいただきました。岩橋家からの出火と言う想定です。観光客の皆さんにはビックリだったでしょうが、ご協力をいただきありがとうございました。

 さて昨年から始めた高齢者輝き表彰のため、各地区小学校での学習発表会をお借りし表彰事業を行っています。今年の最後は角館小学校会場で、鈴木庄治郎さん(角館町内:20年以上に渡って、自作の拍子木を持ち火の用心運動を行っています)、青柳善悦さん(下延:地区を中心に地域のまちづくりのリーダーとして活躍しています)を表彰させていただきました。これからもご難儀をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。

 ところでアップしている写真は、角館小学校の学習発表会で4年生が演じた「きらり1/2成人式~ありがとうの♡をこめて~」の1シーンです。輝き表彰の後に子ども達が演じた出し物ですが、本当に感動的でした。角館地区の皆さんにはお馴染みとなっているお話しを聞きましたが、他の地区の皆さんは知らない方も多いのでは…。
 4年生は10歳ですから、成人式を迎える20歳のちょうど半分にあたる折り返しの年代です。そこでこれまでの10年間の思い出を発表の前半で振り返り、後半では20歳になった自分がどんな道を歩いているのか、また夢を叶えるために頑張っている10年後の自分を、現在の自分が演じる構成です。見事な趣向です。大工さん、パティシエさん、保育士さん、サッカー選手…。みんな夢が叶うといいね。いえいえ、夢は諦めない限り叶いますよ。

2012年11月3日土曜日

第三の故郷を見つける農家民泊


 東京かくのだて会に出席し、この1年の市政をダイジェストで報告。その後、青柳副議長と都内の会社訪問をして帰郷しました。皆さん本当にお世話になりました。

 ところで今日は、仙北市内8農家で『第三の故郷を見つける農家民泊』が行われています。ウチもその一軒に入っています。農家民泊をしてくれるのは秋田県内の大学や高専で学ぶ留学生の皆さん。主催は秋田地域留学生等交流推進会議、協賛・協力がグリーン・ツーリズム西木研究会、秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会、秋田県国際交流協会、秋田モンゴル友好協会、秋田地区日本中国友好協会など。

 と言うことで、東京からトンボ返りで自宅に帰り、宿泊してくれる子ども達と合流しました。写真は就寝前のスナップ。右からウチの森兄さん、キーンさん(USA)、ウチの日向くん、トウ・エイさん(China)、ウチのお母さん、アフィカさん(Malaysia)、ウチの野乃ちゃん、野乃ちゃんの友達のまゆきちゃん、桜井さん(Japan)、カクさん(Taiwan)の面々。留学生は秋田大学・大学院と秋田国際教養大学に在学中です。

 天気が悪いので、今日は思い通りのプログラムが実施できなかったそうです。明日はどうかな…。

2012年11月1日木曜日

全国農業担い手サミット


 第15回全国農業担い手サミットinあきたに参加。全体会場は秋田市内の県立武道館です。全国から地域農業を先導する約2500人の関係者が集まりました。会場内が撮影禁止だったのでパンフレット写真でご勘弁を…。

 今回も皇太子殿下をお迎えし、農業への力強いエールをいただきました。また今年度の農林水産大臣賞は3組でしたが、お隣の大仙市から集落営農部門で中仙さくらファームが受賞しました。おめでとうございます。
 その後開催したパネルトークでは、宮城県亘理町の宍戸さんが被災後のイチゴ農家が抱える現状や未来を語っていました。「今は本当に耐えるしかない。しかし将来は全国一番の養液栽培イチゴ団地をつくりたい」と語り、新たな栽培技術を習得のために頑張っている農家が多数いることも話してくれました。仙北市も夏イチゴの栽培と加工に着手します。どうか両方が成長産業となりますように…。

 さて、夜は県内13箇所に分かれて地域交流会です(仙北市会場はたざわこ芸術村)。地元の方々を含め200人ぐらいの皆さんが参加して大盛り上がりでした。県外からお出での方々と酒を酌み交わすうち、「うちの地酒もいいよ~」と言うお話しに何度も出会います。来年は石川県が開催地ですが、「地酒1本持参」を約束にしてみては如何でしょう。
 お迎えの準備をいただいた皆さん、ご苦労様でした。